TrailRunner

【Review】Salomon 「S/LAB ULTRA 12(エスラボ ウルトラ 12)」

卓越した一体感と極力下ろさず乗り切れる収納で、走りに集中できるレーシングパック

 

Summary
・205gの軽量レーシング設計
・SensiFit構造による高い一体感と揺れの少なさ
・走行中アクセスを重視したポケット配置
・ワンタッチ開閉のソフトフラスクや耐水スマホホルダーが付属

 

Salomon(サロモン)の最上位カテゴリーに位置づけられるS/LABシリーズのベストパック「S/LAB ULTRA 12(エスラボ ウルトラ 12)」は、長年Salomonのアスリートとして世界のトップで活躍しているフランソワ・デンヌ(FRA)のリクエストを受け、既存モデル「S/LAB ULTRA 10」の容量を拡張して誕生したニューモデルです。

 

 

もちろん、単に容量を増やしただけではなく、レース現場で求められる安定性やアクセス性をさらに高めたアップデートが施されています。 その仕上がりを実際の使用感とともに見ていきます。

Salomonの12Lベストパックといえば、定番モデルの「ADV SKIN 12」が広く知られています。汎用性の高いオールラウンダーである「ADV SKIN 12」に対し、「S/LAB ULTRA 12」は明確にレース仕様へと振り切った設計です。

205gという超軽量ボディは、同容量帯のモデルと比べてもコンパクトな印象。軽量化のため、背面パネルは薄いメッシュ構造でクッション性は最小限に抑えられています。そのため、ウェアなど柔らかい装備をうまく配置して収納することで快適性を高めたいところです。一方、フロントは3Dメッシュを採用し、十分なクッション性を確保しています。

 

3種類のメッシュを使い分けることで、軽量化、フィット感、快適性を高次元で融合。

 

コンパートメント構造は、最下層にリザーバーコンパートメント、その上にメインコンパートメントを配置。サイドジッパーからアクセス可能です。容量はコンパクトに見えますが、高いストレッチ性とマチ構造により、見た目以上の収納力を備えています。

 

最下層のコンパートメントにはリザーバーの他、大きなウェアなどの収納も適している。上部にはホック付きの蓋が付く。
小ぶりなメインコンパートメントはストレッチ性が高く収納力は見た目以上に高い。

 

さらにその下部にはパワーメッシュのトンネルポケットを配置。「ADV SKIN 12」と比較すると開口部と中央の幅が広く、走行中のアクセスがよりスムーズになっています。

 

開口部が広く、アクセスしやすいトンネルポケット。

 

ポール収納は、別売りのCustom Quiver(カスタムクィーバー)を装着するのが最もスマートな方法ですが、最下部ループにホルダーを取り付ける形でも対応可能です。

 

ポールの収納は別売りのCustom Quiverがおすすめ。

 

付属のソフトフラスクは、スクリュー式ではなくワンタッチで開閉できる新タイプを採用。レース中の補給動作を短縮できる仕様です。

 

(左)肋骨に干渉しないように角度が付いている。(右)ワンタッチで開閉可能な新タイプのキャップ。

 

フロントポケットは左右対称のレイアウト。最上段には小物用のジップポケットがあり、右側にはホイッスルを装備。その下にソフトフラスク用ポケット、さらにその上層に3つのストレッチポケットが重なあっています。「ADV SKIN 12」より1ポケット多く、走りながら取り出せる装備の自由度が高まっています。

また、左側のジップポケット内部には、取り外し可能な止水ファスナー付きスマートフォンポケットを内蔵。レース中の電子機器収納にも配慮された構造です。

 

ボトルポケットを含めると4層構造になっているフロントポケット。左側には取り外し可能なスマートフォンポケットも付く。

 

下の表は各ポケットに直径4.3cmのボールを何個入れることができるか調べたものです。「S/LAB ULTRA 12」は少し小ぶりではあるものの、フロントポケットの収納力が高いのがわかります。

 

S/LAB ULTRA 12  ADV SKIN 12
メイン
コンパートメント
61個 97個
トンネルポケット 25個 25個
フロントポケット合計 44個 32個
合計  130個  154個

 

フロントコードはSalomonおなじみのクイックリンクシステムを採用。2カ所をフックで固定し、1カ所でテンションを調整します。「S/LAB ULTRA 12」は上下でコードの色分けがされており、掛け違いを防ぎやすいのも実用的な改良点です。

 

色分けされたコードのおかげで装着時に戸惑うことがなくなった。

 

背負った印象は、装備を収納した状態でもベスト全体が身体に沿って密着し、揺れが非常に少ないのが印象に残りました。局所的な圧迫や擦れも感じにくいため、軽快に行動できます。フロントポケットとトンネルポケットに装備を集中させれば、メインコンパートメントへアクセスする場面は最小限に抑えられるため、レース中にパックを下ろすことはほとんどなくなりそうです。

「ADV SKIN 12」が快適性と汎用性を重視したモデルであるのに対し、「S/LAB ULTRA 12」は競技中の安定性と使い勝手を最大化したレーシングモデルと言えます。ウルトラレースを主戦場とするランナーにとって、より研ぎ澄まされた選択肢となる存在です。

 

 

S/LAB ULTRA 12
(エスラボ ウルトラ 12)
・価格:24,200円(税込)
・サイズ:2XS~XL(ユニセックス)
・容量:12L
・重量:約205g
・付属:500mlソフトフラスク×2

 

 

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■Salomon:https://salomon.jp/

 

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