ロードではソフトでスムーズ、テクニカルトレイルも苦にしないワンランク上のオールテレーンモデル
・オーソドックスなシューレースと独立した厚めのタン
・滑らかな着地とソフトなミッドソール
・トレイルでの対応力が高いオールテレーンモデル
数多くのトレイルランニングシューズをラインナップするSalomon（サロモン）に、また新たなモデル「ULTRA FLOW（ウルトラフロー）」が登場しました。「ULTRA」の名を冠したシューズにはトップアスリートが愛用するレーシングモデルもありますが、「ULTRA FLOW」はぐっと敷居を下げ、初めてトレイルランニングにトライするエントリーユーザーにも優しいオールテレーン（全地形対応）シューズです。
オープン 3D メッシュのアッパーはロードランニングシューズに近い雰囲気ですが、しっかりしたトウキャップとサイド部の入念な補強がトレイル用であることを主張しています。厚目のパッドが入ったタンにマチはなく、シューレースも一般的でオーソドックスなタイプです。履き口のパッドは厚め。ヒールエンドはとがっていてプルタブを兼ねています。ヒールにはしっかりしたカウンターを内蔵していて十分に強度を高めてあります。
ソールシステムは同社の「ULTRA GLIDE 2」と同様で、スタックハイトはフォアフット26mm、ヒール32mm。ドロップは6mmです。ミッドソールには長時間持続するクッショニングと優れた反発エネルギーを実現するエナジーフォーム。アウトソールにはSalomonが独自に開発したオールテレーンコンタグリップをフルレングスで採用。耐久性を犠牲にすることなく、林道、ぬかるみ、岩場などのあらゆるサーフェスに適応するグリップ力を提供します。ラグの高さは4mm、アウトソールのベース部分には軽量化とフレックスを出すための肉抜きもしてあります。
足を入てみるとソフトなアッパーに優しく包まれるようなフィット感です。幅は適度にゆとりがあり、Salomonのラインナップの中では広めの方だと思います。サポートは少なめでロードシューズに近い履き心地です。オーソライト製のインソールもソフトで軽い足当たりです。
舗装路を走った印象はロードシューズに近いと感じました。アッパーはヒールをしっかりとロックダウンでき、足の動きも妨げません。ソールが硬く感じることはなく着地のフィーリングも滑らかです。荷重時はソフトなクッションが衝撃をしっかりと吸収してくれます。ロッカー形状は緩やかなため癖のない挙動で、初めて履いたときから身体との一体感を感じられます。
トレイルに移動すると舗装路では感じられなかった路面を掴むアウトソールが存在感を放ちます。ソールの構成は「ULTRA GLIDE 2」と同じなのでトレイルの走破性に不安はありません。乾いた路面からぬかるんだ状態、濡れた岩などでもしっかりとグリップしてくれます。ミッドソールも「ULTRA GLIDE 2」と同じ素材ですが、よりソフトな印象で突き上げをよく吸収してくれて、モデル名通り流れるように走ることができます。アッパーがしなやかなので細かい足さばきもしやすく感じました。
しなやかなアッパーは、条件の良いところでは足の躍動感を妨げずにダイナミックに走ることができます。テクニカルトレイルで横方向へ振られたときは、シューズに頼り過ぎずに自分の足でしっかりと踏ん張るような意識を持つことがポイントです。
ロードとトレイルのハイブリッドモデルは、ライトトレイルを得意とする場合が多いですが、「ULTRA FLOW」は通常のトレイルランニングシューズと変わらない走破性を保っているのが優秀な点です。
これからトレイルランニングを始めるエントリーユーザーはもちろん、ロードシューズ感覚でトレイルを攻めたいランナーにも最適な一足だと思います。
ULTRA FLOW
（ウルトラフロー）
・価格：¥16,500（税込）
・展開
Men’s（25.0-28.5cm・244g / 27cm）
Women’s（22.0-25.0cm・222g / 24cm）
・カラー：メンズ 3色、ウィメンズ 2色
・スタックハイト：前足部 26mm、かかと部 32mm
・ドロップ：6mm
