簡単着脱で緩まない、だけじゃない！
ダウンヒルの救世主にもなるシューレースキット
シューレースを取り替えたり、結ぶ必要がないロックパーツをつけたりして、チューンナップしているランナーもいらっしゃると思います。今回ご紹介するのはシューレースとロックパーツがセットになった「ＳＰＬＣ（エスピーエルシー）」です。
「ＳＰＬＣ」はＲＡＩＤＬＩＧＨＴ（レイドライト）の「ＲＥＶＯＬＵＴＩＶ（レボルティブ）」に純正品として採用されています。また製造している株式会社ニフコは、ＳＡＬＯＭＯＮ（サロモン）のクイックレースを供給している信頼性のあるメーカーなのです。
（右）芯材入りで伸びない、切れないシューレース。
シューレースの直径は２ｍｍ。中に芯材がある２層構造です。摩擦やせん断に強く伸び縮みもしないので、足をしっかりとホールドしてくれます。ロックパーツはシューレースにギアを食い込ませるタイプで、引っ張られるとより強くロックします。耐荷重は１０ｋｇです。
まずは取り付けてみましょう。
既存のシューレースを外して「ＳＰＬＣ」に付け替えます。シューズを履いてロックパーツの両サイドのつまみを上げてシューレースを通します。さらに、エンドパーツにも通しておきます。シューレースをしっかりと締め込んだ後、つま先までの長さを目安に２本のシューレースを結びます。結び目から２ｍｍほどの所でシューレースをカット。切り口はライターで軽く炙ってほつれないようにします。最後に結び目にロックパーツをかぶせれば完成です。先端の余分なシューレースは編んである部分に挟み混んでバタつくのを抑えます。
（右）ロック解除を意識しなくても握って引っ張れば簡単に緩む。
実際に使用してみました。
締める時はエンドパーツを引っ張ってロックパーツを下ろします。緩める時はロックパーツのサイドのつまみを握って引っ張るだけ。ワンタッチで直感的に操作できるので疲れていても戸惑うことはないでしょう。
ノーマルのシューレースと比べるとフィット感は明らかに違います。アッパー全体の締まりが良くなりシューズと足の隙間が減っているのが体感できます。走ってみるとシューズと足の一体感が向上し、レスポンスも向上しているように感じました。足に対してアッパーがより密着することにより、アッパー全体の張りも出て、強度も向上しているようです。
特に良かったのはダウンヒルです。甲をしっかりと押さえてくれるので、かなり飛ばしても指が前に詰まってくる感覚がありません。また、長時間走っても緩むことはありませんでした。
注意したいのは、締めすぎです。特に力任せに引っ張ると、アッパー上部のみ強く締まり過ぎてしまいます。より緻密にフィットさせたいなら、フォアフット部分から段階的に締め上げて甲全体を均一にホールドされるように調整する必要があります。
また、シューレースの通し方を考えてみるのもいいと思います。基本的な通し方は２種類。ハトメの下からシューレースを通すアンダーラップとハトメの上から通すオーバーラップがあります。一般的には長距離のランニングにはアンダーラップが適していると言われていますが、「ＳＰＬＣ」でアンダーラップで結んでみると、足がダイレクトに締まる感じがあり、オーバーラップの方がマイルドなフィーリングを得られました。シューレースが伸びないので、オーバーラップの方が良いフィーリングを得ることができました。
いずれにしても、シューズとの相性は無視できません。元のシューレースの伸縮性、アイレットの仕様、タンの素材と厚みを見て、全体に「遊び」が多めのシューズほど、フィーリングが大きく変わりそうです。
着脱が簡単で緩まないだけでなく、シューズのフィットやレスポンスまで向上できる「ＳＰＬＣ」。一度使ってみてはいかがでしょうか？
SPLC（エスピーエルシー）
セット内容：シューレース、ロックパーツ、エンドパーツ各２
■価格／￥1,200＋税 蓄光カラーは￥1,400＋税
■紐長さ／1400mm
■紐太さ／2mm
■素材／POM、TPE、ナイロン
■カラー／全7色（ブラック、ストーングレイ、ミントグリーン、マゼンタピンク、シアンブルー、サンライズオレンジ、蓄光）
■SPLC https://www.splc.jp/
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