フィットも走りもゆとりを楽しむ
大人のツーリングシューズ
ナチュラルランニングシューズをコンセプトとして掲げるTopo Athletic®︎(トポ アスレティック)。人の足型に近いフォルムとロードロップ(つま先と踵の高低差が少ない)が特徴で、人間本来の自然な走りを実現するためのシューズをリリースしています。今回ご紹介するのは軽さと耐久性のバランスに優れたトレイルランニングモデル「TERRAVENTURE 2(テラベンチャー 2)」です。
Topo Athletic®︎のシューズは一貫したコンセプトで開発されているため、ラスト(シューズの足型)やアウトソールのラグ形状などが共通しているモデルがほとんどです。「TERRAVENTURE 2」も、前回紹介した「ULTRAVENTURE(ウルトラベンチャー)」と見た目は似ている部分が多いのですが、違いはどんなとことにあるのでしょうか? まずはアッパーから見ていきましょう。
アッパーは通気性と耐久性にすぐれたメッシュを採用した2レイヤー。ボトムとサイドはPUで補強してあります。フォアフットのアウトサイドにはドレーネージ・ポート(排水口)を装備しています。アッパーと接続されたタンと足首周りはふんわりしたパッドが入っています。シューレースを通す部分は上下にハトメ、真ん中の二つはナイロンベルトのループの内側にプラスチックのパーツを組み込んであります。このおかげで、甲の部分はシューレースがよく滑り、足の形状にフィットします。ヒールはプレートを内蔵していないので指で潰せるくらい柔らかい設定となっています。
ソールスペックはスタックハイトでフォアフット22mm、ヒール25mm。ドロップは3mm。「ULTRAVENTURE」よりもフォアフットが3mm、ヒールが5mm低く、ドロップは2mm低い設定。
ミッドソールは2種類の密度を組み合わせて配置。その下にはロックプレートがインサートされ、トレイルの突き上げから足を守ります。アウトソールは「ULTRAVENTURE」と同様のVibram XS TREKで、ラグも同じ形状となります。
履いてみた印象は、やはりTopo Athletic®︎の特徴であるトウボックスの広さを最初に感じます。足の指を締め付けられる感覚が一切ないので、まるで裸足のように地面をつかむような動きをすることができます。甲の部分はシューレースが滑りやすくなっているため、足が屈曲した際に余分な圧を逃がしてくれます。シューレースの結び目が少し浅めなので、気になる方は最上部の一番奥のハトメを使ってみるとフィットが変わると思います。
走った印象はドロップ3mmのフラットに近い設定が素足に近い自然なバランスを導きだします。厚底ではありませんが、必要にして十分なクッションと反発を感じることができます。突き上げから足を保護するロックプレートが採用されているため、細かい突起が多いトレイルでも安心です。
グリップは乾いた路面ではオールラウンドな性能。アスファルトからテクニカルトレイルまで安定して走ることができます。柔らかい路面では高さ5mmのラグがしっかりと食い込み、高いトラクションを得ることができます。
「TERRAVENTURE 2」はもちろん速く走ることもできますが、トレイルの地形を自分の足で感じながらゆったりとツーリングするのに向いているように思います。山と身体の一体感を味わいたい方にお勧めしたい一足です。
TERRAVENTURE 2
テラベンチャー 2
・価格:¥18,000+税
・サイズ:MEN’S 26.0-28.5cm、WOMEN’S 22.5-25.0cm
・カラー:MEN’S 3色、WOMEN’S 3色
・重量:306g(M9)、232g(W7)
・ラバーアウトソール:6mm
・ミッドソール:14mm EVA(HEEL)/ 11mm EVA(BALL)
・フットベッド:5mm
・トータルスタックハイト:25mmX22mm
・ドロップ:3mm
■Topo Athletic | ||||||
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