TrailRunner

salomon トレイルランニング

BROOKS CASCADIA 11

ロングディスタンスモデルと言い切りたい
安定感と剛性を高めた定番シューズ

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伝説のトレイルランナースコット・ジュレク(USA)が開発に携わっていることで知られ、トレイルランニングシューズの定番とも言えるモデルが、BROOKSのCASCADIA(カスケディア)です。2016年の新作は「CASCADIA 11」となります。

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(上)インサイドの補強はしっかり。
(中)逆にアウトサイドは補強が少なめ。
(下)タンはソールまでつながっている。

CASCADIAはすでに成熟した完成形といってもいいシューズです。ロードランニングシューズのアウトソールを変えただけに見えるかもしれませんが、トレイルへの対策は万全です。ウェットなトレイルでもしっかりとグリップするアウトソール、車のサスペンションのようにトリッキーな路面でも安定感をもたらす4ポイントピボットシステム、石や岩などの突き上げから足を守るバリスティックロックシールド、さらにはスピード、体重、衝撃の大きさに応じて最適なクッション性を提供するバイオモゴDNAなどは定評のあるところです。

アパラチアントレイル(3,522km)最速踏破記録を2015年7月に更新したスコットは46日の行程で8足のシューズを使用しました。そのうち6足は「PUREGRIT(ピュアグリット)4」。そして、2足は「CASCADIA 10」でした。スコットいわく「プロテクト性とクッション性が欲しいときはCASCADIAを選んだ」と証言しています。長い歴史を持つCASCADIAですが、時代と共にその立ち位置は変化してきました。以前はかなりスピードモデルという印象がありましたが、トレイルランニング用のシューズのスピード化への対応が進んだ結果、現在ではロングディスタンスに対応するしっかりしたシューズというイメージに変わってきたということでしょう。

今回のモデルチェンジでは定評のあるソールシステムには手を入れずに、アッパーのリニューアルが行われています。前作の「CASCADIA 10」でもアッパーの強化が施されて、しっかり感が増したのが印象的でしたが、今回も必要な部分の剛性をさらに高めたセッティングになっています。

最も感じることができるのが、インサイドの強化です。前モデルはソールからシューレースに繋がる補強が2ヶ所で各1本ずつだったのに対して、ニューモデルは2ヶ所で各2本、逆V字型に補強してあります。しかもその上からさらに補強を被せてあるという念の入り用です。逆に、アウトサイドは前モデルのV字型のプラスチックパーツを廃止して、穏やかなホールド感になっています。ソールとタンを繋ぐ分部も倍近い面積になり一体感を高めています。この結果、フレックスポイントは前モデルと変わりませんがシューズ全体の剛性、とくにネジレ剛性が高まり、より足をまっすぐに運べるような印象を受けました。足に疲れが出てきてからありがたみを感じる仕上がりになっています。

ロードランニングから移行する方にもスムーズに履けるフォルム、そして、ウルトラトレイルでもしっかりと足をサポートしてくれる信頼性、初心者からウルトラランナーまでオールラウンドに使用できるシューズと言えます。

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(左)親指で穴を開ける人も安心の補強。
(中)しっかりしたクッションとヒールカウンター。ドロップは10mm。
(右)オールラウンドなラグパターンと足を突き上げから守るバリスティックロックシールドを装備。

cascadia11-5CASCADIA11
カスケディア11
■価格/¥13,000(税抜)
■カラー
MEN’S:440ピーコート、092リーフブロック
WOMEN’S:451ピーコート、005アントラシット
■サイズ
MEN’S:25.0~29.0cm
WOMEN’S:22.0~26.0cm

 

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