TrailRunner

salomon トレイルランニング

BROOKS PURE GRIT 3

スコット・ジュレクの意欲作
一歩先を見た、ナチュラル系トレイルランニングシューズ

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ブルックスのトレイルランニング用シューズは、「CASCADIA(カスケディア)」と「PURE GRIT(ピュアグリット)」という2つのモデルがあります。「CASCADIA」は保守的なモデルチェンジを続け、完成度を高めていくという路線で2014年にはバージョン9まで進化しました。一方、今回紹介する「PURE GRIT」の3代目「PURE GRIT 3」は、毎回、大胆なモデルチェンジを繰り返しています。開発に携わっている伝説のランナー、スコット・ジュレク(USA)は、
「カスケディアはかなり熟成していて固定ファンも多いから、あえて、大きな変化を起こさないようにしている。しかし、PURE GRITは毎回意欲的にチャレンジしていくんだ」
と、語っていました。

PUREというシリーズはナチュラルランニング用シューズのとして設計されています。ドロップ(つま先と踵の高低差)は4mmと、ほぼフラットなソールとなっています。しかし、他のPUREシリーズ同様に、エコ素材“バイオモゴ”に“BROOKS DNA”をブレンドしたミッドソール、「バイオモゴDNA」がしっかりと組み込まれており、さまざまな体重、スピードのランナーに最適化するクッションを備えているので、ナチュラルランニングを意識しなくても十分に履きこなすことができます。近年のナチュラルランニング系シューズは、ソールは厚め、ドロップは少なめ、というのがトレンドのようですから、「PURE GRIT」はデビュー当時から時代を先取りしていたシューズといえるでしょう。

IMG_5636アッパーは他のピュアシリーズ同様、解剖学的な観点から足の形をかたどったアナトミカルラスト。甲の部分は伸縮素材のナブバンドでサポートしています。オフセットされたシューレースホールは、ナブバンドのあたりで幅が最小となり、うまくテンションがかかる仕組み。自然さを保ちながらカッチリとホールドしてくれます。結び目の部分に凸凹形状を採用したシューレースも健在です。

一番の変化は、なんといってもアウトソールです。PURE GRITは、毎回アウトソールが大きく変更されますが、そのたびに評価が高くなっているのも事実です。今回のニューモデルもその期待を裏切らない仕様となりました。マルチディレクショナル ラグ パターンはラグの高さもあり、ぬかるんだトレイルでも威力を発揮するパターンですが、硬い路面でも変な沈み込みは感じず、意外にオールラウンドに使えるソールでした。また、CASCADIAで採用されているバリスティック プロテクションも装備され、トレイルでの安心感も増しています。

このいかついラグのせいで、一見すると前モデルよりもがっちりした印象ですが、ダイレクト感も、しなやかさも増しています。前モデルはソール全体がしなる感じだったのに対して、足とシューズの屈曲ポイントがマッチしているという印象を受けました。

スコット・ジュレクが意欲的に開発に取り組んだナチュラル系トレイルランニング用シューズ「PURE GRIT 3」は基本的な性能をしっかりとアップさせながらも、新しさを感じられるシューズに仕上がっています。

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(左)マルチディレクショナル ラグ パターンの新アウトソール。
(中)前モデルまであったつま先の切れ目はなくなった。
(右)踵が引っかからず足運びがスムーズになる独自のヒール形状、アイディーヒール

pg3fPURE GRIT 3
ピュアグリット3

■価格/¥10,000(税別)
MEN’S/1101801D684
■カラー/ハイリスクレッド/エレクトリック/ライムパンチ
■サイズ/25.0・29.0cm
WOMEN’S/1201731B567
■カラー/サングリア/チェリートマト/バタカップ
■サイズ/22.0・26.0cm

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brooks_store
■BROOKS   http://brooksrunning.co.jp
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