TrailRunner

salomon トレイルランニング

INOV-8 ROAD-X-TREME 250

トレイルランナーのためのロードランニングシューズ選び
しなやかなソールと柔らか目のクッションが特徴の
ナチュラルランニング・スピードモデル

roadxtreme250

「トレイル~ロードまで裸足感覚で走れるシューズ」がコンセプトのINOV-8(イノヴェイト)。今までいくつかのトレイルランニング用シューズを紹介してきましたが、すべてのモデルがこのコンセプト上にあり、一貫したシューズ作りのこだわりを感じることができました。

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(上)目立たないが補強はしっかり。
(中)ヒールのロゴは左右非対称。
(下)接地感のいいロード専用のソール。
今回紹介する「ROAD-X-TREME 250(ロードエクストリーム250」も、もちろんトレイルモデル同様にナチュラルランニング志向のロードランニングシューズです。

INOV-8のロードランニング用モデルのラインナップはマルチトレーニングモデルの「F-LITE(エフライト)」とロードラン専用モデルの「ROAD-X-TREME」の2ラインで、「ROAD-X-TREME」はドロップ(つま先と踵の高低差)が4mmの「ROAD-X-TREME 220」と、この「ROAD-X-TREME 250」(8mmドロップ)というラインナップです。

デザインを見る限り、トレイル用とは全く違うシューズと思うでしょう。アッパーサイドの大きなロゴもなく(踵部に非対称の大きなロゴあり)、サイド部の補強もクリアな素材で、存在感を押し出す見た目ではありません。

足入れしてみると、とくにフォアフット部はゆとりがあり、足の動きを妨げるストレスは感じません。サイド部は広い範囲で適度な補強を施してあり、程良く、優しくフィットする印象でした。足裏感覚はかなり良いのですが、接地感のダイレクトさはそれほど強力ではありません。ドロップが8mmなので、ランナーの走り方を厳しく限定するようなシューズではないと思います。

トレイルモデルとの共通点は。多くのランニングシューズより一回り細いシューレース、ほとんど補強のない踵部です。とくに踵についてはナチュラルランニング系の他のシューズでもしっかり補強しているものが多い中、INOV-8はヒールフリーを貫いているようです。このため、ブレーキング要素が強い踵着地ではなく、フォアからミッドフットをメインとした着地が好ましいといえるでしょう。

逆に、トレイルランニング用モデルの違いが際立っている点は、ソールのしなやかさとクッションの柔らかさです。シャンク(ソール内部の補強)足底筋の動きに連動するダイナミック・フェイシア・バンドというロード走行向けのもの。しならせてみても、ねじってみても、かなりフレキシブルです。クッションもかなり柔らかので、ふんわりした着地が好きな方にはかなりハマると思います。

総合的な印象は、トレイルモデル同様に足の自然な動きを最大限に確保しながら、最低限のサポートで走ることができるシューズ、ということになります。個性としてはミッドソールの柔らかさを一番に挙げることができるでしょう。速い人ならトレーニング、中級クラスなら大会用としても十分に力を発揮するでしょう。メーカーの説明ではエントリー層~中級者層に最適なモデルとされていますが、エントリー層が履く場合は、ナチュラルランニングの経験をある程度積んでいる、という条件をつけ加えて理解したほうがいいかもしれません。

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(左)ヒールもソールもあまりラウンドしていない
(中)くるぶし、踵周りのパッドは極薄で、ダイレクト感が高い。
(右)ほとんど補強されていないヒール部。

IMG_5459ROAD-X-TREME 250
ロードエクストリーム250
■品番/IVT1501U2/LMB
■価格/¥12,000(税別)
■カラー/LIME×BLUE
■アッパー/合成繊維×合成樹脂×人工皮革
■アウトソール/合成底×ゴム底
■ドロップ/8mm
■インソール/6mm
■サイズ/Men’s / Women’s 23.0~30.0cm

 

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