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【Report】下り基調の希少な大会「野沢トレイルフェス」

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Photo/SIMPEI KOSEKI
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野沢トレイルフェス(ロング28km、累積標高1,070m、制限時間6時間30分)走りました。

当日の朝、東京駅6:30発〜飯山駅8:19着 、はくたか551号に乗り込む。今回、行程を共にするRun仲間4名と合流。今のところ、天気はまぁまぁ……。でも予報では15:00頃に雨になるとか。

飯山駅を降りて、野沢温泉行きのバス、野沢ライナーに速やかに乗り換える。飯山駅8:45発〜野沢温泉9:10着。600円。山をバックに広がる田んぼ。緑がとても美しい。宿泊プラン(アフターパーティ付)で申し込みをしていたので、まずはロッジまつやに荷物を置かせてもらい、身支度を整えて受付へ。

受付は10:00まで。身支度をのんびりし過ぎた……。ギリギリに駆け込む。ゼッケン、参加賞のTシャツ等を受け取る。「ふぅ!」とりあえず安心。あ、美味しいリンゴジュースが売っている♪ 2本くださいな。ばったり遭遇した知り合いの方が車で来ているというので、トランクに荷物を置かせていただく。助かります!

それしても、蒸し暑い。スタート前から汗がダラダラ。さて、スタート地点は山の上。ゴンドラでやまびこ駅へ。そう、この大会は下りがメインと言ってもよいでしょう。 ショートの12kmはやまびこ駅から日陰ゲレンデまで下るダウンヒル大会。

ゴンドラは中間駅で一旦扉が開くものの、スタートはさらにその上の駅。降りるのかと勘違いして立ち上がると、グラッと揺れるゴンドラ。
「ドン!!!」
あっ、ごめんなさい。うっかり壁ドン。人生初だわ。咄嗟だったので、肩の肉もちょっと挟んでみたりして。みなさん、ゴンドラは中間駅では下りないので、うっかり立ち上がらないように。少女漫画的なハプニングもありつつ、10:30~ブリーフィングに参加。コース説明を受けて、いよいよスタート!

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(左)ゴンドラからの眺め。
(右)スタート前のブリーフィング。Photo/SIMPEI KOSEKI

スタート直後は、渋滞気味。シングルトラックに入ると、前の人が歩けば歩き、前の人が走れば走る。焦らず慌てず。スキー場に出ると、広がる景色が気持ちが良い。道が開けて、人もバラけてくる。マウンテンバイクにも使われるゲレンデコースを、遠くに山々を眺めながらひたすら下る。下りきったところにコース誘導員。

「下り飽きたでしょ〜? 登れますよ♪」
指差す先には、真っ直ぐな登りの斜面が! 恐れず、先に進む。建物がありトイレが使える。トイレ休憩。外に出るとホースでシャワーのように放水をしている係りの人。蒸し暑い中で、コレはありがたい。登りの前にリフレッシュ。”ドM バンザイ” な看板に、指示通りバンザイをしつつ、止まらず登り切る。

「大したことなかったね。ハァハァッ!」
一緒に走るI子さんに話し掛ける。

「全然! 屁が出ちゃう」
…… 屁はしないで! I子さん。「屁でもない」が正しい日本語かと……
「ゲラゲラ」
腹筋が痛い。笑い過ぎ。屁こき発言に、無駄に体力を奪われた(笑)。

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(左)日本語が苦手? なI子さんとの珍道中。
(右)猛暑の中、散水に癒される。

落ち着いてきたところで、湧き水ポイント。冷たくて美味しい。エイドも近いみたい。生き返る。「あれ?」逆走してくる人が? あ、折り返しか。トップ選手1〜2位の人とすれ違う。そして、エイドに到着。知り合いが、妊婦さんでありながらもスタッフとしてコーラを振るまう。

「おーい、来たよ♪」
「おせーよ? とっくに行ったかと思ってた」

歓迎してくれてる(笑)。エイドを後にして、トップ選手とパラパラすれ違いつつ走る。ファイトー!「はい」と応えてくれる人と、そうでない人。
暑い。林道が続く。頭がクラクラしてきた。コレはちょっとマズイな。リタイアも頭をかすめた時、にわかに雨が降り出した。シトシト。次第に雨脚が強まり、セミや鳥の鳴き声をかき消す。蝶が羽を休める場所を探して、逃げ惑う。身体が冷やされて楽になる。良かった。すると、現れたのは立派な石段の登り道。

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(左)エイドでボランティアの仲間に励まされ?
(右)ズルズル滑りまくる泥んこ地獄。

「500mアップです。途中の神社に湧き水があって、冷たくて美味しいので頑張って! 足元滑るので気を付けて」
係の人の案内に励まされて、石段に足を掛ける。この段差、嫌いじゃない。一歩ずつ味わうように、止まらずに進む。あるところで渋滞。なんだろ?「チャリチャリ……」。鎖場だ。雨だし、大丈夫かな。順番を待ち、掌にふーっと息を吹きかけて乾かしてから鎖を握る。一歩ずつ慎重に。その後待ち受けていたのは、泥の急斜面。特に女子が登れずにズルズル。地獄絵図⁈ 私はシューズが良かったのか、難なく登り切る。「ほっ」。ココを越えれば、あとはまた下り。行きに通過したエイドに戻って来た。また、遅いと言われるか⁈

「戻って来たよ〜」。
「おぅ。ちゃんと走ってんの⁈」
それなりに…
「転んだ?」
いや、全然。綺麗なもんだよ。優秀なシューズのおかげで。
「シューズのおかげなの? あんた、バランス感覚いーじゃん」
……褒められた。
「そうなの、奥さん。割とそうなんですのよ、私」

ゴールまではあと2km。ゆるい登りが続く。”あと1km”の看板に俄然勢い付く。一気に下る。「ラスト!」「ナイスラン!」「あと20m!」先にゴールした人々からの応援を受け….笑顔でゴーーール‼︎

先にゴールしていた仲間とも合流。ドリンクと記録証を受け取る。ずっと雨だったけど、降らなかったら暑さにやられて倒れていたと思う。雨は嫌いじゃない。ドロドロも楽しめた。とても良い大会でした!

翌日は外湯めぐり。昨日と打って変わって晴天!
「昨日、この天気だったらヤバかったな」
口々に言う。

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(左)野沢といえばやっぱり温泉。
(右)ちょっと冷ましてから入りましょ!

まずは1番有名な大湯から。ぬる湯とあつ湯。ぬる湯を選んでザブーと桶で湯をかぶる。
「あっちぃーーー‼︎‼︎⁉︎」
ちぃとも温くない。水を出して、湯もみをする。湯に浸かっては、外の風に当たり涼み。途中、カフェで休憩しながら、4つの湯を巡った。ノスタルジックな街並みで、人の温かみもある野沢温泉。また是非、誰かを連れて訪れたい!

大会も良し、街並みも良し。全部まるごと堪能できました。

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nozawa5 Report/Miho KANAYA
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■野沢温泉トレイルフェス
http://www.nature-scene.net/nozawa/
リザルト
http://www.nature-scene.net/nozawa/result/

 

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