2020年10月10日(土)・11(日)日開催の「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」に参加してきました。初日の「スカイスピード」と2日目の「バーティカルキロメーター(エキスパートコース)」、特徴の異なる2種目に参加しましたので、私なりに感想をお伝えしたいと思います。
■スカイスピード
コースは320mで160m上方向に登ります。つまり、もはや壁のような平均傾斜が45°の斜面を「よじ登る」感じになります。可愛く走るなんて不可能で、私は早々に四足歩行で獣のようになっていました。
競技時間は男子のトップ選手5分台、女子トップ選手で6分台で終わるので、山の短距離走のようなイメージです。
初めて参加する種目でしたが、感想としては、とにかく楽しい! 自分が野生の生き物になった感覚がとてもおかしくて、面白かったです。とにかくなりふり構わず、もがきたいという方におすすめです(笑)。
また、男子の応援もしましたが、1秒を争うレーススタイルで観戦もとても面白かったです! 来年も必ず出たいと思います。
コースマップ
■バーティカルキロメーター
距離3kmで700m上方向に上る「チャレンジコース」と距離5kmで1000m上方向に上る「エキスパートコース」があります。
私が出たのはエキスパートコースです。こちらはスカイランニングバーティカル種目の日本選手権になっていますが、誰でも参加できます!
日本トップクラスのエリート選手もいますし、楽しむことがメインの選手もいらっしゃいました。一般の方も「日本選手権出てきたよ」なんてネタにすることもできると思います(笑)。
コースの特徴としては、スカイスピードの急斜面も含まれていますし、下り区間もあります。バーティカルにしては色々な要素があり、楽しめると思います。
ただ、エキスパートコースはしっかり練習していないときつくて後悔すると思いますので、自信のない方はチャレンジコースから挑戦してみてください!
コースマップ
■私自身のレースを振り返ると……
翌週のスカイランニング日本選手権のスカイ部門が今年1番の大本命レースでしたので、しっかり刺激入れを兼ねて走りました。
バーティカルにしては下りの区間が長いレースなので、登りより下りの方が得意な私には比較的良いリズムで走れ、結果、バーティカル部門の日本選手権であるエキスパートコースで2位を獲れました。
5kmと距離自体は短いですが、走れる登りから4足歩行が必要な斜面、下りまでバラエティに富んでいて楽しかったです。
■大会全体を通して
今年はコロナ対策として表彰式などはありませんでしたが、できる範囲内での協賛メーカーやカレーやパン屋さんの出店もあり、皆さん楽しまれていたように見えました。
■大会DATA
第6回 尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター
・開催日:2020年10月10日(土)・ 11日(日)
・開催場所:ホワイトワールド尾瀬岩鞍 (スキー場) [群馬県利根郡片品村]
●バーティカルキロメーター
エキスパートコース 5km(1000m+):中学生以上
チャレンジコース 3km(700m+):中学生以上
キッズスカイレース
– 2km(100m±) 小学5・6年生の部
– 1km(50m±) 小学生3・4年生の部
– 1km(50m±) 小学生1・2年生+未就学児の部
●スカイスピード
320m(160mD+):中学生以上
■オフィシャルサイト http://www.ozevk.com/
■Report
上田絢加(うえだあやか)
大学在学中にランニング、ウルトラマラソンに親しみ、社会人になってからトレイルランニングに魅了される。現在は会社員の傍ら、スカイランニングを主軸に活動中。サロモンアスリート。2020年スカイランニング世界選手権日本代表(大会は2021年に延期)。
〈戦歴〉
2018年スカイランニングアジア選手権 3位
2019年スパトレイル〈56K〉優勝
2019年中央アルプススカイラインジャパン〈ロング〉優勝
2019年スカイランニング日本選手権〈SKY〉準優勝
2019年Lantau 50(香港)〈54K〉優勝
2020年スカイランニング日本選手権〈VERTICAL〉準優勝
2020年スカイランニング日本選手権〈SKY〉優勝
■photo/倉橋俊行、 渕本健太郎