オフラインマップ、ルートナビゲーションを備え、トレイルランと相性抜群な高コスパGPSウォッチ
・ルートナビゲーションとオフラインマップに対応
・バッテリー駆動時間は省電力GPSモードで最大58時間
・さまざま機能を追加できるな充実したアプリ
Amazfit (アマズフィット)は、中国のZepp Health Corporation (ゼップ ヘルス コーポレーション)が展開しているプレミアム・スマート・ウェアラブル・デバイスのブランドです。
シンガポールに拠点を置く調査会社Canalys社の調査結果において、Amazfitは、2024年通年の日本国内におけるウェアラブルデバイス(スマートウォッチ&バンド)出荷台数で第5位を記録しています。2014年以降、全世界で2億台以上のスマートウェアラブルデバイスを出荷しています。
ラインナップはスポーツ、ファッション、エントリーとカテゴリー分けされています。今回レビューする「Amazfit T-Rex Ultra(アマズフィット ティーレックス ウルトラ)」はスポーツモデルの中でも、最もアウトドアに適したロングバッテリーライフモデルです。
外観はアウトドアウォッチのお手本のようなハードなデザイン。47×47mmと大ぶりで、重量は89g(バンドを含む)。重量がある分、もちろん頑丈にできていて、ミルスペック(アメリカ国防総省が物資を調達する際の品質基準)に準拠したタフネス仕様となっています。また、頑丈な316Lステンレススチールを採用した防泥デザイン、-30℃で使用可能な超低温動作モードも備えています。
ディスプレイは1.39インチのAMOLED。高コントラストで視認性は良好です。操作は左右の四つのボタン、およびタッチパネルで行います。
❶下にスワイプ or ↑ボタン→「システム機能のコントロールセンター」
❷SELECTボタン→「ワークアウトリスト」
❸右へスワイプ→「通知のお知らせ」
❹左へスワイプ or BACK→「アプリリスト」
❺上にスワイプ or ↓ボタン→「さまざまな機能と情報を簡単利用、表示できる「ショートカットカード」
衛星の測位はL1+L5信号を利用するデュアルバンドで、6つの衛星測位システムをサポートします。バッテリー駆動時間と測位の精度は以下の通り。
時計モード | 最大50日間 |
標準的な使用 | 最大20日間 |
精度GPSモード | 最大28時間 |
スマートGPSモード(自動選択) | 最大46時間 |
省電力GPSモード(シングルバンド) | 最大58時間 |
耐久GPSモード(ハイキング&クライミングのみ) | 最大80時間 |
他社の上級機種で可能なルートナビゲーションおよびオフラインマップの表示にも、もちろん対応しています。
オフラインマップは「Amazfit T-Rex Ultra」とセットで使用するスマートフォン用の「Zeppアプリ」を経由してウォッチにダウンロードできます。
ルートのデータはGPXと一部のTCX、KMLファイルに対応。YAMAP、ヤマレコ、スーパー地形などのアプリから取得したGPXデータをスマートフォン用の「Zeppアプリ」を経由して「Amazfit T-Rex Ultra」に送信し、ルートナビゲーションをすることもできます。また「Zeppアプリ」保存してある自身の過去の活動記録を使用することもできます。
ナビゲーションでは始点と終点を入れ替えたり、ルートを外れた際のアラートや、曲がり角を知らせるターン バイ ターンの機能もついています。
スポーツモードは160種類以上。ランニングだけでも「ランニング(屋外)」「ランニングマシン」「トレイルランニング」「競歩」「運動場でのランニング」などがあります。
実際に使用する際、スポーツモードはもちろん「トレイルランニング」を選びました。まず、スタートする前にどんなデータをどこに、どれだけ表示するかをカスタマイズします。データ画面は4項目・5項目・6項目から選べ、150個のデータから必要なものを表示します。
また、グラフも表示でき、「心拍数」「ペース」「高度」「トレーニング効果」「体温」が用意されています。そのほか、アプリにもさまざまな画面が用意されています。これらを組み合わせ、最大10ページまで設定することができます。また、マップ画面はデフォルトで表示されます。
ルートナビゲーションを利用すると、マップにはルートの他、ゴール地点までの距離、次の曲がり角の情報も表示されます。また、「上昇距離の概要」と「次の坂」の画面も表示されます。
今回のレビューはGPSの精度を自動で切り替えるスマートモードで使用しましたが、測位の精度も高く、マップやナビゲーションの使い勝手も良好です。GPSウォッチはログを取るだけではなく、安全のためマップ機能やルートナビゲーションを活用するのがスタンダードとなりつつありますが、「Amazfit T-Rex Ultra」は、今、アウトドアGPSウォッチに求められている機能を網羅しています。
ワークアウトデータは、Strava、adidas Running、Reliveなどのフィットネスコミュニティや、Apple Health、Google Fitなどのスマホアプリで共有できます。
その他、便利だと思ったのは、膨大な数のアプリが用意されている点です。トレイルランニングやアウトドアで役立ちそうなアプリも多くありました。例えば「サプライ ポイント リマインダー」は、レースのエイドステーションまでの距離を登録しておけば、二つ先のポイントまでの距離を知らせてくれます。また、自分の現在位置を確認できる「ジオグラフィック コーディネート」などもありました。
「Amazfit T-Rex Ultra」はスマートウォッチとしても、最先端を走っています。世界初のOpenAI社最新AIモデル「GPT-4o」を統合した音声操作サービスである「Zepp Flow」を搭載。ウォッチをより自然な音声で操作できるようになりました(マイク付きヘッドセットが必要)。
その他、スマートウォッチならではの着信やメール、SNSのメッセージなどの通知設定、ミュージックコントロール、ヘルスケアにも対応しています。
トレイルランニングでスマートウォッチを活用しようとすると、ロングバッテリー、ルートナビゲーションなどの特殊な条件があるため、その選択肢は多くありません。「Amazfit T-Rex Ultra」はトレイルランニングでの使用にマッチした機能が充実しています。
さらに驚くのはコストパフォーマンスです。これだけの機能を搭載しているわりに、ロープライスな設定なので購入のハードルがグッと下がります。高機能なウォッチを低価格で購入したいなら、ぜひ検討してみてください。
Amazfit T-Rex Ultra
(アマズフィット ティーレックス ウルトラ)
・価格:¥49,900(税込)
・カラー:アビスブラック、サハラ
・サイズ:47×47×13.4mm(心拍ベース除く)
・重量:89g(バンド含む)/61g(バンド除く)
・ボディ素材:ステンレススチール(ベゼル・バックパネル・ブリッジ・ボタン)、ポリマーアロイ (ミドルフレーム)
・防水性能:10気圧
・ディスプレイ素材:AMOLED
・ディスプレイサイズ:1.39インチ
・解像度:454×454
・音楽ストレージ:2.3GB
・バンド素材:シリコン
・バッテリー駆動時間
時計モードの:最大50日間
精度GPSモード:最大28時間
自動GPSモード:最大46時間
省電力GPSモード:最大58時間(シングルバンド)
耐久GPSモード:最大80時間(スポーツモード:ハイキング&クライミングのみ)
・対応デバイス:Android 7.0 以上、iOS 12.0 以上
・セット内容:スマートウォッチ(純正バンドを含む)、専用充電器、取扱説明書
※今回レビューしたシステムのバージョンは、9.2.4.1です。
※バッテリー持続時間は、メーカーの設定した条件下で算出されたものです。機能の設定および使用回数、動作条件、その他の要因によって異なる場合があります。
■公式オンラインストア:https://www.amazfit.jp/products/amazfit-t-rex-ultra
■Amazon公式店舗:https://www.amazon.co.jp//dp/B0CH2RV6SQ