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【Review】HOKA ONE ONE「SPEEDGOAT GTX(スピードゴート GTX)」

ベストセラートレイルシューズのGTX版はウインタートレイルのゲームチェンジャー

 

ロングレースでひときわ高いシェアを誇るHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)のトレイルランニングシューズ。その中でも圧倒的な支持を得ているベストセラーが「SPEEDGOAT 4(スピードゴート 4)」。そして、その防水バージョンが、ゴアテックスを搭載した「SPEEDGOAT GTX」です。

撥水性のメッシュアッパーには3Dプリントのオーバーレイによる補強が施され、中足部を中心にサポートを追加。アッパー下部には透明の補強を張り巡らせています。

防水仕様ではない「SPEEDGOAT 4」は通気性の良いタンが採用されていますが、「SPEEDGOAT GTX」はアッパーとタン切れ目なく接続したガセットタンになっていて、水の侵入をシャットアウトします。

(左)「SPEEDGOAT GTX」。(右)「SPEEDGOAT 4」

スタックハイトはフォアフット28mm、ヒール32mmでドロップは4mm。ミッドソールにはHOKA ONE ONEの3種の神器とも言える3つのテクノロジーが採用されています。ひとつは厚底+ワイドボディで抜群の衝撃吸収と安定性を実現するミッドソールボリューム。2つ目は低ドロップでつま先とかかと部分を船底型に削ぎ落としたアウトソール形状によって、着地から蹴り出しまでスムーズなローリング運動を実現するメタロッカージオメトリー。3つ目はミッドソールのサイドを盛り上げ、足全体をしっかり包み込み、足とシューズを一体化するアクティブフットフレームです。

(左)サイド部は3Dプリントによるしっかりとした補強。(右)ミッドソールが上部まで覆うアクティブフットフレーム。

アウトソールはあらゆるサーフェスで強力なグリップを誇るビブラムのメガグリップ。アウトソールの面積はHOKA ONE ONEの他のトレイルシューズよりも広く、ほぼフルレングスで貼り付けられています。ラグ形状は階段状に段差がついた多方向ラグ。高さは5mmです。このラグ形状は「SPEEDGOAT 4」の世代から刷新されています。グリップ力以外では泥がすぐに落ちるのも特筆すべきポイントです。

足入れした感覚は、「SPEEDGOAT 4」と同様で、どんな足でも受け入れてくれそうな広めのトウボックスが印象的でした。ゴアテックスを採用している分、重量は「SPEEDGOAT 4」と比べて36g(27cm)増加している他、アッパーのハリが少ししっかりしているように感じますが、これらの違いは、履き比べてみてやっと分かる程度なので、「SPEEDGOAT 4」のユーザーが「SPEEDGOAT GTX」を履いても違和感を感じることはないでしょう。

(左)グリップ力に定評がある複雑な形状のラグ。(右)上が「SPEEDGOAT GTX」。下が「SPEEDGOAT 4」。

オリジナルモデルと遜色のない履き心地は、走り出しても変わりませんでした。長い距離を走っても最小限の疲労にとどめてくれるマシュマロクッション。そして、乾いたトレイルからぬかるみや岩場、ガレ場からザレ場までほとんどのシチュエーションで信頼のおけるグリップを発揮してくれます。

防水透湿メンブレンがインサートされていると感じるようなアッパーの硬さや厚さは感じることがないのに、水はもちろん侵入してこないし、足がいつもより温かいというプラス面の違いははっきりと体感できました。

トレイルランニングシューズはジャストサイズでフィッティングするので、冬に足が冷えるからと言って厚手のソックスを履くわけにはいきません。保温性の高いシューズは意外に需要があるのです。

ゴアテックスを採用したことにより、防水性、透湿性、防風性、保温性が追加され、ぬかるみや雪上でも足をドライに保ち、冷えも防いでくれる「SPEEDGOAT GTX」は、ウインターシーズンのゲームチェンジャーとして、一歩先ゆく快適性を提供してくれます。


SPEEDGOAT GTX
(スピードゴート GTX)
・価格:¥24,200(税込)
・展開:メンズ /25.0–29.0, 30.0cm0.5 cm刻み)・3色・348g / 27cm ソールスペック:オフセット4mm /ヒール32mm /フォアフット28mm
・テクノロジー:ミッドソールボリューム/メタロッカージオメトリー/アクティブフットフレーム

 

■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/

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