最先端ロードシューズの快適性とリバウンドをライトトレイルでも味わえるハイブリッドシューズ
・クッション性とリバウンド性に優れた超臨界発泡のミッドソール
・ソール中央部の深いフレックスグルーブが生む良好な操作性
・ロードでも全く違和感がないトレイル対応のアウトソール
Salomon(サロモン)のトレイルシューズ「ULTRA GLIDE 3(ウルトラグライド 3)」「S/Lab Ultra Glide(エスラボ ウルトラグライド)」が大ヒットしていますが、GLIDEの名を冠したロードシューズ「AERO GLIDE 3」も高い評価を得ています。そして、トレイルランナーなら注目したいのが、「AERO GLIDE 3」をベースにグラベルランニングに対応する機能を備えた「AERO GLIDE 3 GRVL(エアログライド 3 グラベル)」です。
グラベルとは砂利や小石を意味し、その名の通り、未舗装の砂利道や林道、軽いトレイルのこと。そして、舗装路からグラベルまでシームレスに走ることができるのがグラベルランニングシューズです。
それでは、まずはアッパーから見ていきます。シームレス構造のアッパーは目が詰まっているように見えますが、糸が複雑に絡み合っている構造のため通気性は良好です。ロードモデルに比べると補強はしっかりしています。

ネオプレン素材のような質感のタンは薄めですがモチモチとした感触。タンは全体がソールと接続されているEndoFit™という構造。そして先端から半分はアッパーにも接続されているためオーバーラップしない構造になっています。シューレースはクイックレースではなく一般的なフラットレース仕様です。履き口の周りのパッドは中程度の厚さで広範囲にわたって配置されています。ヒールカウンターは柔軟でフィット感を高めています。


スタックハイトはフォアフット33mm、ヒール41mmと厚底。ドロップは8mmです。ミッドソールには超臨界発泡のeTPUフォーム「オプティフォーム エボ」をフルレングスで採用。軽量で高反発、高いクッション性を発揮します。「ULTRA GLIDE 3」と同様にミッドソールのサイドが上に伸びてサイドをサポートしています。底面のフォアフット部は円形に、ミッドフットからヒールにかけてはセンター部に深くて幅広なフレックスグルーブが刻まれています。

アウトソールのラグはグラベルバイクからヒントを得たグリップ重視のデザイン。外周はシェブロン形状のラグパターンが取り囲み、フォアフットのセンター部分にはスパイクのような六角形のラグを配置しています。

足を入れてみると、全体のボリュームはタイトすぎず十分なボリュームがあります。ソールと接続されたタンはソックスのように足にフィットします。足首周りは見た目以上にしなやかです。
実際に舗装路を走ってみると、ハイレベルなロードランニングシューズでした。たっぷり盛られたミッドソールはクッション性、リバウンド性ともにハイレベル。軽く、弾むような感覚とロッカー形状の自然なローリングによってテンポが上がります。
フォアフットはしっかり目で、ヒールはソフトな印象。フレックスグルーブのおかげでソールのトーション(ねじれ)は柔らかく、厚底の割に足の動きによく追随してくれます。トレイルに対応したラグを備えていますが、ロードでもゴツゴツした感覚がないばかりか、ウエットな路面ではむしろ安心して走ることができました。

未舗装の林道に場所を移すと、ロードシューズでは体験できないトラクションを発揮しました。また、厚いソールとフレックスグルーブによって左右に分割されたソールのおかげで路面の凹凸による傾きがソール全体に波及するのをうまく抑えて、ピンポイントで吸収されるような感覚で快適に走ることができました。
「AERO GLIDE 3 GRVL」は多用途な軽量トレーナーとして、さまざまなシチュエーションに対応できる点が最大の特徴です。ロードランニングの最中に、ついついトレイルの小道を探したくなるシューズです。
AERO GLIDE 3 GRVL
(エアログライド 3 グラベル)
・価格:¥17,600 (税込)
・サイズ:MEN 25.0-31.0cm、WOMEN 22.0-25.5cm
・カラー:MEN 3色、WOMEN 3色
・重量:275g
スタックハイト:33mm×41mm
・ドロップ:8mm
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