安定感とレスポンスを磨き、誰でも履けるオールラウンド・レーシングシューズに進化

・前作と比べて10mm厚くなったスタックハイト
・ミッドソールがサイドに高く迫り上がって安定感を向上
・テクニカルトレイルで真価を発揮する安定感とレスポンス
Salomon(サロモン)のS/LAB PULSAR(エスラボ パルサー)シリーズは、ブランドが誇るトップアスリートのためのスピード志向のレーシングモデルです。今回レビューする「S/LAB PULSAR 4」は、前作が持つ軽さと反発という特長をさらに研ぎ澄まし、クッション性、グリップ力、そして安定性を向上させたメジャーアップデートモデルです。

アッパーにはアラミド繊維を織り込んだMatryx®を採用しており、極めて軽量でありながら高い耐久性を誇ります。ソールと接続されたタンとクイックレースがセカンドスキンのようなフィット感を実現。足全体を包み込む安定感があり、シングルレイヤー構造により熱がこもりにくく、快適な履き心地を提供します。

シューレースの取り付け位置は若干外側にオフセットされています。ソールと接続されたタンは薄めですが高密度で低反発のため、細いシューレースの圧をしっかりと分散します。

スタックハイトはフォアフット28mm、ヒール34mmと、前作に比べ10mm厚底になっています。ドロップは6mmで変更はありません。ミッドソールは衝撃吸収性と安定性が高いOptiFOAM+

フルレングスで配置されたアウトソールには信頼性の高いContagrip®を採用。新設計のラグは高さ約3mmで、フォアフットには密に、ヒールはやや間隔を空けて配置されています。ソールの接地幅は前作と比べるとフォアフットで約5mm、ヒールで約10mm広く設定され、安定性が向上しました。

足を入れた印象は、全体的に細身でレーシングモデルらしいシャープさがあり、足をしっかりとラッピングしてくれて強い一体感を感じました。しかしながら、前作よりもボリュームは増しており、トウボックスにはわずかなゆとりが確保されています。また、レースポケットの構造が改良され、余ったレースを収納しやすくなったのも好印象です。

実際のトレイルで試してみると、フォアフットはしっかりとしており、ヒールは快適なクッションを感じられました。前作よりも10mm厚底化し、サイドのサポートも強化されたことで、アスリートレベルでなくても十分に履きこなせる汎用性を備えています。ただし、ソールが厚くなったからといって鈍重な印象はありません。本領を発揮するのはむしろテクニカルトレイルです。足裏で路面をしっかりと感じ取りながら、抜群の安定性とレスポンスを味わうことができます。これは、アッパーの高いフィット感や足との一体感、接地面積の広さ、サイドサポートの強化といった要素が相まって実現されているのだと思います。

カーボンプレートを使わずにスプーンのような形状のミッドソール
アウトソールのラグは決して高くはありませんが、グリップ力は十分。テクニカルな岩場や木の根が露出したトレイルでも確かなトラクションを発揮し、安心して踏み込むことができました。

「S/LAB PULSAR 4」は、ショート~

S/LAB PULSAR 4
(エスラボ パルサー 4)
・価格:¥29,700(税込)
・サイズ:25.0〜28.5cm
・カラー Black / Fiery Red / White
・重量:約250g(27.0cm)
・スタックハイト:フォアフット28mm / ヒール34mm
・ドロップ:6mm
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