#8 腕は振るのではなく振られる
胴体をカチッと固め、肩に力を入れて腕を前後に大きく振る。今でもこのような練習を行なっているランニングチームもあるのではないでしょうか?
ゼロベースランニングでは、腕は「振る」ものではなく「胴体の動きに連動して振られる」ものと考えています。ですから、腕だけを大きく振るような練習ではなく、胴体を動かすことで腕が動くドリルを行ないます。
脚を横に開いた状態でヒザを曲げます。その体勢から胴体を動かすことで、腕が連動します。右肩が後ろに引ければ、それに追従して右腕も後ろに引けて、逆に右肩が前に出れば右腕が前に出てきます。
右腕が前に出てくるタイミングで、右手の甲が右のお尻を叩くようにするとリズムが取りやすいので、試してみましょう。腕がのようにしなる感じが掴めるはずです。
書籍「ゼロベースランニング」
P132◉腕振り〜振るのではなく振られる〜
(『走りの常識を変える!フォームをリセットする! ゼロベースランニング』第4章より)
<<<前へ |
#1 | たどり着いたのはナチュラルランニング |
#2 | 人間本来の走り方 |
#3 | 走りをゼロから考え直す |
#4 | 胴体の動きは四肢の動きに先行する |
#5 | 「バネ」のメカニズムを発動せよ |
#6 | カカトを押しつける |
#7 | 振り子のステップ |
#8 | 腕は降るのではなく振られる |
■関連記事 | |
【REPORT】走りの本質が見えた! 高岡尚司のナチュラルランニングワークショップ | |
■ワークショップ情報はこちら |
『走りの常識を変える!フォームをリセットする! ゼロベースランニング』 | |
発行元:実業之日本社 判型:四六判、192ページ 定価:本体1300円+税 ISBN: 978-4-408-45615-7 発売日: 2016年12月2日 |
|
トレーニングの動画はこちら |
|
■著者 高岡尚司:1978年生まれ。福岡県大牟田高校から帝京大学へ進学。関東学生陸上競技対抗選手権大会 などで活躍。ケガを経験し選手の道をあきらめ、トレーナー、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師として活動していく中で行き着いたのが「ゼロベースランニング」。裸足感覚のシューズをつくれないかという想いから足袋メーカー・きねや足袋と「MUTEKI」を共同開発。2014年からベアフット(裸足)感覚を追求した「ALTRA」シューズのアンバサダーに就任。現在は、自身が提唱する「ゼロベースランニング」の普及と、オリンピックで活躍するランナーを育てるプロジェクトに参画し、コーチとしても活動している。2012湘南国際マラソン 2時間45分39秒(裸足フルマラソン日本最高)。http://www.takaokashoji.com/