見た目の第一印象は、普段履いているトレイルランニング用のシューズと比べると、ソール部分が薄く、下りの走りをイメージした時にやや不安になりました。実際に足入れしてみるとタン部分がシューズインナーの底部分と一体化した構造になっており、足にフィットした感覚が心地よかったです。小石などの異物が侵入することも少なくなるだろうし、機能的な面でもすごくいいと思いました。
まずはロードで5kmほど足慣らしをしてみることに。ジョグ程度のペースで走ったのですが、特に違和感を感じることなく、普段履いているロード用のシューズと比べてもリズムよく走ることができました。ソール部分が固めだからなのか、足下からの感覚がダイレクトに感じられ、走りのテンポにつながったのだと思います。
7月下旬、実際にトレイルで試してみることにしました。高尾山口の稲荷山コースから陣馬山までの往復。トレイルのコンディションは、整備された登山道をはじめ、砂利道、岩場、2・3日前に雨が降ったようで粘土質な土など、さまざまな状況がありました。その日は晴天で、走り出してすぐに感じたのは、通気性の良さ。アッパー部分のメッシュ生地が、シューズ内の籠りを軽減してくれているのでしょう。アウトソールも凹凸がたくさんあるという見た目でもないのですが、グリップ力があり、安心して重心を乗せることができました。下りのシチュエーションでの粘土質のフィールでは不安もありましたが、実際走ってみることで払拭されました。しっかりと路面に噛んでくれます。
ロードで試した時のような足下から感じられるダイレクトな感覚は健在で、走りのテンポが作りやすく感じました。特に登りより、下りのリズム感がよかったです。普段は一歩一歩降りていく感覚で下っていますが、一歩目を着地する際には、その反発を利用しながら二歩目の準備動作に入りやすく感じました。また、かかと部分がタイトなわりに、拇指球周辺はややゆとりがあって、足先も上がっているよう感じました。足裏全体のポテンシャルが上がることによって、一連の動きに連続性が生まれる一つのきっかけになっているような気がします。
今より感覚やテンポを大事にしたいランナー、下りのスピード感を楽しみたいランナーにはお勧めのシューズだと思います。
Report/Tetsuya KAMINO |
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