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salomon トレイルランニング

【Report】志賀高原マウンテントレイル

ロングコース40kmに参加してきました。累積標高1,690m。ロードやゲレンデが多い。また、関門は緩めで、制限時間は10時間。ラン仲間4人での参加。この大会には締切間際でエントリー。実は、先月開催されたSPAトレイルで、残念ながら関門アウトしてしまったため、奇しくも、雪辱を晴らすにはちょうど良い大会となった。

西日本では、豪雨による洪水被害が拡大している中での開催。NEWSから目が離せない。天候は大丈夫だろうか。走り切れるのだろうか……。渋温泉に前泊後泊で宿をとったのだけれど、宿主も 「明日は天気が悪そうですねぇ。上に(標高)上がると気温も下がるので、ココよりマイナス8~10℃くらいで見た方が良いですよ」と気にかけてくれた。

前日、シトシトと降り続いていた雨は、朝起きると止んでいた。曇りで涼しい。暑さにめっぽう弱い私には、コレ以上ないくらい完っ璧な天候。先月の大会での関門アウトの原因は『暑さ』と言っても過言ではない(!?)よしよし、良い感じ。宿から会場までは、仲間が出してくれた車での移動。車内のステレオから流れてきた曲は…ずばり 『リベンジ』!! なんちゅータイミングだ。♪~リベンジ、リベンジ、リベンジ、リベンジ~♪ と、嫌ほど繰り返し歌っている。今日のランウェアは、関門アウトを払拭すべく、あえて先月の大会と同じにしてみた。 にわかに緊張。


【スタート地点】
スタート会場に着くと、強風吹き荒れる。あまりの強風に、スタート(ゴール)のエアアーチも畳んだままだ。華やかさに欠けた上に、小雨までパラついている。ウィンドシェルを着ないと肌寒い。荒れそー。 山の中に入ったら、逆に落ち着くかな。それにしても、参加者が少ない!? 天候を考慮してDNSした人が多いのか、はたまた、エントリー時からこの人数なのか……。見たところ、200~300人くらいしかいないみたい。

8:30amコースブリーフィングを聞く。コース後半には沢を渡って、はしごを登る箇所もあるらしい。後半だし、この人数なら渋滞は心配ないか。前日の雨で、コース全般ドロドロだと言う。プロトレイルランナーの山田琢也さんからは「ぬかるみにハマってシューズを持って行かれないように、靴ひもをしっかり結ぶように!」「氷の上を走るつもりで、身体の真下に脚を着き、足裏全体に体重を掛けて着地するように!」とアドバイスが。また、猿も出りゃ、熊も出ると。猿、目合わせちゃいけないんだっけね。熊は、背を向けたり、走ったりしちゃダメ。死んだふりなんてしていたら「何してんだ、このやろー」ガリっってされるらしいわよ、奥さん?
8:50amスタート直前に、エアアーチを膨らませ始める。膨らみきったところで、急いで記念撮影。
9:00am予定通り、スタート!!

【スタート~アライタ沢】
しばらく林道を登る。走り始めって息苦しい。程なくして、シングルトラックのトレイルへ突入。フラットですごく走れちゃう。トレイルの脇には小川が流れる。すぐ前を走っていた女性は、しばしば、石に躓いたりしてよろ付いていた。そのうち転ぶかも……。そう思って少し距離を置いていた。だいぶ走ったところで渋滞発生。よもやと思いきや、ぬかるみ渋滞。みんな泥に足を踏み入れたくなくて、端に設置されている土嚢の上を抜き足差し足でヨロヨロと進んでいく。前の女性もヨロヨロ……。ざぶん「キャーー!!!」嗚呼、やはし。滑って転んで、全身泥だらけに。そのまま、ズブズブ歩いて行けば足首まで汚れるだけで済んだのに。残念。その女性の経験を糧に、泥の中に足を突っ込んで走る。雨も降りゃ、泥もある。山だもの(笑)


【アライタ沢~ノッキリ】
登山道をえっちらおっちら登っていくと、稜線に出て、急に景色が開けた。目の前に広がる大パノラマ、涼しい風が吹き抜けていく。空は曇っているけれど、気持ちは晴れやか。気持ち~♪おっと!風は強めで、前のランナーの帽子が飛ばされた。稜線を登っている間、私も、帽子のツバをつまむことに。

【ノッキリ~寺小山~高山植物園】
スタートから10kmあたりで稜線を登り切ると、14km地点のエイドまでは下りのみ。稜線から針葉樹林へ。ぬかるみの中を走る。『氷の上』をイメージ。高山植物園に出ると、連なるゲレンデがバーンと目に入ってきた。ニッコウキスゲも咲いている。「飛び込め!!志賀高原の大自然へ!!」という大会が用意した看板が立っていたけれど、まさにそんな感じ。


【高山植物園~1A】
11:44am 1A(14km地点)到着。木道とニッコウキスゲの咲く階段を上って、長ぁい下りをスタスタ走ったところにエイドはある。10km=2時間(ゴールまで8時間)、と思って走っているのでまずまず。この大会もエイドには紙コップが用意されていないため、マイカップは必携品…なのですが、うっかり忘れてしまった。ただ、携帯している水もポカリスエットもたくさん残っていたので、そこから給水を済ませた。エイドではオレンジだけもらって5分程で出発。

【1A~焼額山登山口】
エイドを出て焼額山までの約5kmは登り。途中、長野県の特別天然記念物のシナノキをかすめたらしいいのだけど、気が付かなかった(>Θ<) 代わりに、頭上に倒れ掛かった大木にアジサイが絡み付いた、何とも幻想的な景色は見ることが出来た。もっとじっくり見たかったんだけど、前にも後ろにもランナーがいたので、立ち止まることはままならなかった。


【焼額山登山口~焼額山山頂】
トレイルを抜けたら、待っていたのはゲレンデ直登。この大会、やたらゲレンデが多い。一列に並んで登って行く。ゲレンデはつまらないのであまり好きではないけれど、曇りで涼しいので、楽に登っていける。コレは天気が良かったら、日差しを遮るものが一切無いのでキツイかろうよ。登り切ったかな?と思ってからの、もう一登り(笑)

【焼額山山頂~2A】
山頂からエイドまでは下りのみ! 林道をちょこまかと走って行く。途中、首筋に違和感を感じたので、触ってみると腫れている。やられた。ブヨか。頭も喰われている。なんだって私ばかり?ザックから虫除けスプレーを出して、頭周りに拭き付けた。むせた…… そりゃそうだ。でも、私は虫ではないから大丈夫。気を取り直してレッツゴー。

【2A~熱平トレイル入口】
13:30pm 2A(25.5km地点)到着。この大会、ゲレンデが多くてエイドが少ない。これが2つ目にして最後のエイド(笑)。温泉まんじゅうがあったけれど、その場で食べる気がしなかったのでお土産に(!?)ザックへしまった。「持って帰ってくださーい!!」とスタッフの方が言っておられたし。ココでも、自分の携帯していたもので給水して、オレンジをかじって早々にエイドを後にした。

エイドを出ると、2kmほどロードの下り坂だったので、ここぞとばかりにペースを上げた。トレイルの大会なのにロードだなんて、なんとなくズルしている気分。大会の事前情報で、熊が道路を横断している写真があったので、やや緊張して辺りを見回しながら進んだ。

【熱平トレイル入口~上信越自然歩道入口】
再び、トレイルに入るも、ココまで来たら、もはや急登はない。相変わらず、トレイルは所々ドロドロにぬかるんでいる。30km過ぎに、沢に出た。そして、その先に見えたのは、コースブリーフィングで言っていた例のはしご。おぅ、これか。案の定、渋滞なし。綺麗な水が流れていたので手を洗って、いざ!はしご登り。その先にはロープもあって、握った途端に手が泥まみれに(笑) そして、綺麗な水があるためか、ブヨの数が…… っっぱない!! 背中を喰われた…ぎゃー。はしごを登り切ったら、まとわりついてくるブヨから逃げるようにトレイルを走り出した。

【上信越自然歩道入口~ゴール】
ぬかるんではいるけれど、フラットで走れるトレイルが続く。35km、コース終盤になり、前後に人が見えなくなる。誰にも気を遣うことなく、自分の好きなペースでリラックスして走って行く。気持ち良い♪楽しい♪ 36km、ロードの登りがチョコッと。急にお腹が減ってきてグーグー言い出したので、ザックから行動食を取り出して歩きながらむさぼり食う。これで良し。残りの登りは走り切る。そこで係の人が「この先、トレイル入ります。猿に会っても、絶対に目を合せない様に!!」とアナウンスしている。こわい。願わくば出会いませんように。私のささやかな願いが通じた。何事もなくトレイルを抜け、木道に出た。最後の距離稼ぎに(?)ゲレンデを登る。応援のおじさんが「あと300m!!」と教えてくれた。もうすぐか…… と思って、カーブを下っていくと、スタート時にくぐったエアアーチが見えた。300mないじゃんっ!??で
ゴぉぉ~ル!
心配していた雨は、結局ゴールまで降らなかった。ゴール地点にあるホテルでひとっ風呂浴びて、渋温泉では外湯巡りを満喫し、疲れた身体を癒してから帰路に着いたのでした。

■志賀高原マウンテントレイル http://www.nature-scene.net/smt/

 

Report/Miho KANAYA

 

 

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