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【HOKA ONE ONE】カーボンプレート搭載の新ロードシューズ 「CARBON X SPE」の走りをチェック!

HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)の「CARBON X(カーボン エックス)」は、ジム・ウォームズレー選手が50マイルのランニング世界記録を樹立したロードランニングシューズです。特徴はソールに内蔵されたカーボンファイバープレート(特許出願中)と、さらに進化したメタロッカー構造。これまでにない新しい推進力を生み出します。

今回登場したニューモデルの「CARBON X SPE(カーボン エックス エスピーイー)」は、「CARBON X」のモデルチェンジではなく、追加モデルとして登場しました。ソール部分は同様ですが、新設計のアッパーが採用されています。

(上)「CARBON X SPE」(下)「CARBON X」

新しいアッパーのポイントは2層構造にあります。外側のポリエステルエンジニアードメッシュは極薄で通気性が抜群。伸縮性はほとんどありません。その内側にはタンを一体化して袋状になったインナーがあります。こちらも薄いですが、伸縮性は良好です。インナーには補強も施してあり、適度なサポートを得られるようになっています。

足入れをした印象はソックスを内蔵しているかのような自然なフィット感でした。特に甲の部分とくるぶし下の履き口周りがピタリとフィットし、高い一体感を得られました。

ホールド感の向上に寄与しているのはハトメ周りのTPUの補強とモールド成形されたヒール補強です。先発の「CARBON X」より高い安定感を得られます。重量は「CARBON X」の241gに対し「CARBON X SPE」は250g(27cm)。アッパーを2層にしているにもかかわらず、わずか9gの重量増に抑えています。

(左)タンが一体化され、ソックスのように足を包み込む。
(右)外側のメッシュはご覧の通りの極薄仕様。

実際に走ってみると、定評のある「CARBON X」と同様のフィーリングでした。フォアフット27mm、ヒール32mmのクッションはHOKA ONE ONEの他のランニングシューズと比べると、かなりしっかりしていて、高いエネルギーリターンを得られます。

一番の特徴は、ミッドソールに内蔵されたカーボンプレートによる反発と、船底のようにソールが反り上がったロッカー形状によるローリングの推進力です。反発とローリングは、相反する動きのような気がしますが、この二つをうまく融合させて走ることが、このシューズの特性を引き出すポイントのように思います。

具体的にはミッドフットで着地し、カーボンプレートの反発力を引き出してから、フォアフット部のロッカー形状を利用してスムーズにローリングしていく走りをすると、グングン前に進む感覚が得られます。

アウトソールはラバライズドEVA。カーボンプレートが覗けるようになっている。

以上のように「CARBON X SPE」の走行フィーリングは大筋で「CARBON X」と同様ですが、アッパーが変更されたことによって、包み込むようなフィットとブレを防ぐ安定感を手に入れました。これにより長距離での適性が増したように思います。

フルマラソン〜ウルトラマラソンで後半に足がよれてくるような方、足に豆ができやすい方などは「CARBON X SPE」が大きな助けになってくれると思います。


CARBON X SPE
(カーボン エックス エスピーイー)
・価格:¥25,000+税
・展開:Unisex(23.0-30.0cm・1色・250g/27cm)
・ソールスペック:オフセット5mm/ヒール32mm/フォアフット27mm
・テクノロジー:Midsole Volume / Meta Rocker Geometry / Active Footframe / PROFLY™️️ X
・素材:アッパー/テキスタイル ソール/ラバーEVA

■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/

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