THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)は「推進力とブレを抑える安定性」の特徴を維持しながら進化したVECTIV™ 2.0 テクノロジーを使用したトレイルランニングシューズの試し履きを各地で実施しています。
今回は、RUNARX RUNNING COMPANY(ルナークス・ランニング・カンパニー)が埼玉県飯能市で開催した 「VECTIV TRY ON」 の様子をレポートします。
「RUNARXでは、実は今年のモデルから取り扱いを開始しました。その理由は、木型(ラスト)が変更されたというのが大きいですね。以前は母指球と小指球を結んだラインから先がきゅっと絞られていたのですが、今年のモデルはトウボックスが丸くなり日本人にフィットしやすくなったので圧迫感を感じにくくなりました」
と、RUNARX RUNNING COMPANYで代表の佐藤さんは教えてくださいました。
今回の「TRY ON」で試したのは「SUMMIT VECTIV PRO(サミット ベクティブ プロ)」と「VECTIV Enduris III(サミット エンデュリス III)」。
■VECTIV™ 2.0
「フラッグシップモデルの『SUMMIT VECTIV PRO』は、ミッドソールがかなりソフトですが、カーボンプレートがあるおかげでソフトなフィーリングと安定感が両立しています。カーボンプレートはロードシューズのものよりも柔らかく、弾むというよりもロッカー形状をしっかりと保ってくれることで走行を補助してくれる印象です。とくに登りでは体軸を傾けるとシューズが転がってくれるので、踵の上下動を抑えられるため、ふくらはぎの筋肉を温存できます。『VECTIV Enduris III』も『SUMMIT VECTIV PRO』と同じようなコンセプトですが、カーボンプレートではなく樹脂プレートを採用しているので、安定性があり、使いやすいモデルです」(佐藤)
それでは実際に試した方の感想をご覧ください。
SUMMIT VECTIV PRO
以前、ロードで試した時にすごくいいシューズだなと思いました。今日初めてトレイルで履きましたが、登りで身体を押し上げてくれるような感覚がある楽しいシューズでした。個人的には厚底シューズに苦手意識があったのですが、高さがあってふわふわとしていても全然ぐらつかず、違和感はまったくありませんでした。もちろん足を捻ることもなかったです。関さん(トレイルランニング歴1年) | 「SUMMIT VECTIV PRO」は発売した時から気になっていました。ただ、カーボンが入ったシューズで100マイルのような長距離は、自分の足が耐えられるか不安がありました。今日は短い距離でしたが、登りで足が軽く上がってくる反発力を体験できたので、それは魅力的ですね。あとは自分の能力次第ということですね(笑)。金澤さん(トレイルランニング歴2年) |
バランスが良かったです。とくにロードを走ったときにカーボンの反発を強く感じました。ロードレースでも使えるくらいだと思いました。トレイルではラギッド感がそれほどないので、日本の山でもトゥーマッチじゃなくてちょうどいい感じだと思います。(溝口さん、トレイルランニング歴5年) | カーボンプレートが入っているシューズを初めて履きました。ソールが柔らかいのではじめは少し違和感がありましたが、すぐに慣れました。登りはとても走りやすくて、下りでは安定感が高く、滑ることもなかったです。すごく気に入りました。加藤さん(トレイルランニング歴6年) |
硬いのかなと思っていたのですが、逆に柔らかいフィーリングだったのに驚きました。前に転がるような感じで登りがいつもより楽でした。シューズの力を借り登っている感じでしたね。下りもスムーズで今日は一度も転びませんでした(笑)。塩原さん(トレイルランニング歴1年) | カーボンプレート入りだけど足への負担が少なくて衝撃を吸収してくれるのがよくわかりました。それでいて反発も強く感じられました。ドボンした後に水をいっぱい含んだ後でもシューズの重みを全く感じずに、帰りのロードでも足が軽い感じがしました。高橋さん(トレイルランニング歴3年) |
VECTIV Enduris III
「SUMMIT VECTIV PRO」も履きましたが、私は「VECTIV Enduris III」の方が好みでした。「SUMMIT VECTIV PRO」は性能を引き出そうとするとコツを覚える必要があると思ったのですが、こちらはいい意味で癖がなく、マイルドで履きやすかったです。アッパーの幅も自分の足にピッタリとフィットする感じで良かったです。小松崎さん(トレイルランニング歴2年) | トレイルシューズはまだ一足しか履いたことがありません。以前、爪に変な圧がかかってトラブルが起きたことがあったので、今日は普段よりハーフサイズ大きめを履きました。指先や横幅にゆとりがあるおかげで、指先で踏ん張れる感触がありました。足首のフィット感が高いので、足先にゆとりがあっても前が詰まってくるようなことはなかったです。熊谷さん(トレイルランニング歴2ヶ月) |
いつも初心者用のシューズを履いているので、今回お借りするシューズが重かったら大変だなと思っていたのですが、初心者にも優しいシューズでした。とても軽くて走りやすかったです。クッション性が良く、石や根を踏んで吸収してくれるので足が痛くなりませんでした。幅が広いので足指が開いて安定感を得やすいと思いました。秦野さん(トレイルランニング歴2年) | 柔らかくて履きやすいシューズでした。ロッカーが強すぎないので、自分のレベル以上に前に進みすぎてしまうことがなく、安心して履くことができました。ロードではロードシューズに近いフィーリングで走れました。トレイルではクッション性が高いので、とくに下りで脚への負担が少なかったのが良かったです。井上さん(トレイルランニング歴2年半) |
今年のFUJIで「SUMMIT VECTIV PRO」を使用したスタッフの江口さんは、次のように説明してくれました。
「『SUMMIT VECTIV PRO』はクッション性が高く、反発とのバランスも取れているシューズですね。ロードも走りやすいのでFUJIのような走れるレースにはピッタリです。100マイルのような長い距離ではカーボンに乗りすぎないようにしっかりとペースをコントロールして、柔らかいクッションを利用して脚を残せば、後半も快適に走れると思います。『VECTIV Enduris III』はもう少し軽いタッチで走れるシューズです。長い距離でも後半までしっかり走れる方は『SUMMIT VECTIV PRO』、その下のレベルなら『VECTIV Enduris III』をチョイスするといいと思います」
■RUNARX RUNNING COMPANY
ルナークス・ランニング・カンパニー
〒332-0016 埼玉県川口市幸町3-9-26
・営業時間:火~金 12:00-20:00 土日祝 12:00-18:00
・定休日:月曜
・URL:https://www.runarx.jp/
THE NORTH FACE 「VECTIV TRY ON」は秋にも各地で開催されます。9月のスケジュールは以下の通り。気になった方はぜひ参加してみてください。
■石井スポーツ京都店(京都府京都市)
https://www.ici-sports.com/shop/kyoto/
・開催日:2023年9月2日(土)
・開催場所:京都近郊
・対象:トレイルランニング初級者~上級者
■カモシカスポーツ松本店(長野県松本市)
https://kamoshika.co.jp/news/20230923kirigamine
・開催日:2023年9月23日(土)
・開催場所:霧ヶ峰
・対象:トレイルランニング入門者
※会場により対象モデルが異なる場合があります。詳しくは各ショップへお問い合わせください。
【対象モデル】(写真上左)
SUMMIT VECTIV PRO(Mens) SUMMIT VECTIV PRO(Womens)
ロングディスタンスからウルトラディスタンスまでのレースを、安定しながらより速く走れるトレイルランニングシューズです。走行時のエネルギーを推進力に変えて安定した走りを促す「VECTIV」システムを搭載。高いクッション性と推進力で走りをサポートし、大会で入賞を目指すスピードランナーから初めての100マイルでの完走を目指すランナーまで広くおすすめするアイテムです。
(写真上右)
SUMMIT VECTIV SKY(Mens) SUMMIT VECTIV SKY(Womens)
ミドルディスタンスからバーティカルに対応した、スピード重視の軽量なトレイルランニングシューズです。走行時のエネルギーを推進力に変えて安定した走りを促す「VECTIV」システムを搭載。足裏感覚に優れ、不整地での高速な走りにも対応するアスリート仕様です。
(写真下左)
VECTIV Enduris III(Mens) VECTIV Enduris III(Womens)
ロングディスタンスのトレイルレースで完走を目指すランナーに向けたトレイルランシューズです。ボトムユニットには、歩行や走行時のエネルギーを推進力に変えて安定した走りを促す「VECTIV」システムを搭載。初めてのロングディスタンスレースも高い安定性と推進力でサポートします。
(写真下右)
VECTIV Infinite II(Mens) VECTIV Infinite II(Womens)
ミドルディスタンス以上の距離を攻められる、スピードと安定性を両立したトレイルランニングシューズです。走行時のエネルギーを推進力に変える「VECTIV」システムを搭載。疲労が蓄積してくるトレイル後半やマッドコンディションでも、トラクションをかけながら安定して走行できるバランスに優れたモデルです。
(写真左)TR ZERO
本格的なトレイルレース用のテクニカルパックとして進化を続ける、THE NORTH FACE SUMMIT SERIESの代表モデル『TR』の小型(2.5L:Mサイズ)パックです。必要最小限の装備で走破するショート~ミドルレースにおすすめです。
(写真中)TR 6
本格的なトレイルレース用のテクニカルパックとして進化を続ける、THE NORTH FACE SUMMIT SERIESの代表モデル『TR』の小型(7L:Mサイズ)パックです。レインウェアやエマージェンシーキットなどが必要なショート~ミドルレースにおすすめです。
(写真右)TR 10
本格的なトレイルレース用のテクニカルパックとして進化を続ける、THE NORTH FACE SUMMIT SERIESの代表モデル『TR』の中型(9L:Mサイズ)パックです。防寒着やレインウェア、エマージェンシーキットなどが必要なミドル~ロングレースにおすすめです。
■THE NORTH FACEの記事一覧はこちら▼
■THE NORTH FACE | ||||||
https://www.goldwin.co.jp/tnf/run/ | ||||||