ザ・ドキュメンタリー「日本アルプス大縦断!走る消防士の挑戦」
標高3,000mの山々が連なる日本アルプス断崖絶壁の道のりを舞台に繰り広げられる「日本一過酷なレース」が幕を開けた。挑むのは前回大会で史上最速記録を出した大阪の消防士。連覇とさらなる記録更新を目指し己の限界に突き進む姿を届ける。
■日本一過酷なトレイルレース「TJAR」
標高3,000mの日本アルプスを舞台に繰り広げられる究極の山岳レース「トランス・ジャパン・アルプス・レー(TJAR)」。日本一過酷なトレイルレースとして知られ、日本海(富山県魚津市)から太平洋(静岡県静岡市)までの南北全長415km(フルマラソン10回分)を8日間以内に走り切らなければ失格となる。累積標高差は合計27,000mで、富士登山を7回以上繰り返したことに等しい。
レースの基本は「自己完結」。誰の手も借りることは出来ない。食料は自ら調達し、必要な装備と合わせ全て自分のリュックに入れて背負う。また、小屋での宿泊はできず寝袋で僅かな仮眠をとる。孤独との戦いであり、己の体力と精神力を懸けた究極のレースだ。
■別次元ランナー・土井陵の挑戦
その参加者の中に「異次元」と呼ばれるランナーがいる。大阪で消防局の指令管制員を務める、土井陵(たかし)(43)だ。トレイルランの門を叩いたのは30歳を過ぎてから。初参加の大会で優勝して以降、数々のトレイルランの大会で結果を残してきた。
2022年に参加したTJARでは大会記録を6時間以上更新する”4日17時間33分”で優勝。2位におよそ1日の差をつけ優勝した。今回のTJARの目標は、前回のタイムを5時間上回る「4日と10時間」。連覇がかかる今回は、さらなる記録更新を目指す。
普段は、消防署での24時間の勤務を終えて帰宅後、すぐに長居公園に向かう。どれだけ疲れていようが、ランニングは絶対に欠かさない。土井が足を止める日は1日たりともない。なぜここまで情熱を持って走り続けるのか…その理由となる、レースを通じて自分の子どもたちに伝えたいメッセージとは?
■TJAR開幕!「新星」との熾烈バトル
グラム単位での徹底的な軽量化など入念な準備を済ませ、いよいよ幕を開けたレース。
事前にノートに記した計画通りに北~中央アルプスを進み、ライバルで大会最年少、竹村直太(31)との1位を争う攻防を繰り広げる。新星・竹村は、休みを削りながら土井の背中を追い続ける。
■自然の脅威、さらには…波乱の後半戦
しかし……、土井が駒ヶ根を下り、南アルプスへの登り口に差し掛かったところで、ライバル・竹村に関する信じられない一報が入る。
南アルプスでは自然の脅威が土井を待ち受ける。日本に接近していた台風の影響を受け、3000m峰・赤石岳山頂に雷が襲い掛かる。
残りおよそ100km。南アルプスを越えたところで、左足に激痛が走る。濡れた足で無理に走ったことで大きな水ぶくれができていた。靴も履けないほどに足が腫れ、一般の登山者にも追い抜かれてしまう。初めての状況にリタイアの申告までもが脳裏をよぎるが、それでも土井は諦めない。
「ここまで来たら…」応援に来ていた家族に背中を押されながら、死力を尽くす。
駿河湾。深夜にもかかわらずゴールには大勢の客が駆け付ける。そこに最初に現われたのは……?
・番組名:「日本アルプス大縦断!走る消防士の挑戦」
・放送日時
テレビ大阪 9月28日深夜24時55分~25時25分
テレビ東京 9月28日深夜26時45分~27時15分
・HP:https://www.tv-osaka.co.jp/sp/tjar2024/
・放送後、TVerでも配信:https://tver.jp/series/srffpflrfc