2012年春に発売されるニューバランス、ミニマスのニューモデル「MT00(メンズ・トレイル用)」、「WT00(ウィメンズ・トレイル用)」の読者モニターレポートです。
ふうちゃんサンのレポート
『空き箱が贈られてきちゃったみたいヨ!』。ミニマスを受け取って、家族に最初に言ったセリフでした。とにかく軽いんです! それに、インソール無しで、ソールも薄くてアッパーも縫製がなくて少し丈夫な不織布を一枚被せたくらいの頼りなさ……。こんなのでトレイルに耐えられるかと不安になったくらいです。そこで、いきなりトレイルでは自信がないからロードから試してみたら小さな私の足(21センチ)にもフィットして走りやすく、フォームも自然に前傾姿勢になりストライドが大きくなりスピードが速くなりました。 今までのシューズは、ほとんどサイズが合わないため高下駄に紐をくくりつけてる感じでした(笑)。ミニマスは、ソールが薄いため足裏全体で着地してパタパタと音が大きいので左右のアンバランスも意識的に矯正できます。まさに、魔法のシューズであまり走り込んでいないのにハーフのレースも後半からスピードが出て気持ち良く走れました。
肝心のトレイルは、大晦日に高尾山に行き土や木の根や石の感触を味わってきました。 最近は、トレイルに行く度に足をひねって足首を痛めていました。でも今回は、足の裏と指で地面をつかむ感じがわかり、つまずいても立て直して一度もひねることなく下山できました。 まだ、足裏の感触に戸惑いもありますが、慣れたらレースにも履いてみたいです。3月に、久し振りにフルを走りますが、ロード用のミニマスが欲しくなりました。
さるサンのレポート
NB minimusが家に届いたときの第一の感想は「軽いっ」。これまで見てたminimusから、余計なものがなくなったという感じのものでした。色はオレンジでカッコいい。ただ、逆にこれでトレイル走って本当に大丈夫なの? と心配にもなりました。トレッドミルで慣らし運転をして、まずロード20?挑戦しました。この手のシューズを履いたことがなかったので、足裏の衝撃にびっくりです。地面の硬さを感じ、ふくらはぎもパンパンになって数日筋肉痛が残りました。でも裸足感覚で走れて、正しいフォームが身につきそうです。
トレイルデビューは高尾山。比較的走りやすそうなところを選びました。足元が軽いので、さくさく足が前にすすみます。しっかりと路面をつかんでくれるので、さくっと登れます。これは非常に気持がよかった。ロードと違って地面が土のせいか、地面の硬さも感じません。思っていたよりも足にやさしい感じがしました。落ち葉のあるふかふかトレイルはとっても気持よく走れます。ただ、ガレ場では石が足裏にささる感じで痛いですね。大きい石や尖った石は要注意です。激しく着地すると、うーっとしばらく悶絶しました。でも、最後のほうは足裏をツボ押しされているような感じで気持ちよかったりして。足裏の血行がよくなった気がします。あと不向きなのは、湿った地面やぬかるんだところですね。靴の中にすぐ水がしみちゃいますしね。薄いのでしょうがないことだと思います。高尾山を走ったあとも心地よい(?)ふくらはぎの筋肉痛がやってきました。これからも練習で使っていきたいシューズとなりました。
Piroさんのレポート
走る事を始めてもうすぐ2年。過去に運動らしい事をしてこなかったので、始めた頃は、あちらこちら痛み、筋肉の無さを感じていました。それでも、10kmのレースや駅伝に参加したり、マラニックに挑戦したり、トレランも楽しんでいます。この11月には第6回湘南国際マラソン、フルマラソン完走も達成できました。いつものランニングから戻り、宅配ボックスに荷物を発見!! モニターに応募していた事を すっかり忘れていたので、この荷物がシューズだとは思いもよりませんでした。 軽すぎて中にシューズが入っているなんて、分かっていても納得できないかも。
箱を開けると、綺麗な朱色のシューズが。ここ数カ月、ベアフットのシューズを探し何足か見てきましたが、ここまで綺麗な色のシューズはなかった。また新しい事に挑戦するチャンスが、探しあてる前に手元にやってきた!! はじめは、短い距離から徐々に馴らしてが基本と知りながら、次の日曜日に山に行く予定をしていたので、いつものトレイル用シューズとミニマスを両方準備して、途中試してみようと。結果から報告してしまえば、塔の岳1491mミニマスで行って帰ってきました。まだまだ、走り抜けるだけの体力はないので、ほぼ登山ですが軽いうえにフィット感があり足裏に地面を感じる事ができて、最高に気持ち良い!! 次の日から筋肉痛になりましたが、不安な痛みは何も無く、筋肉痛からの回復を待つのみ。
筋肉痛もだいぶ回復してきたので、ミニマスでいつものコースを走ってみる、無理ならすぐに戻るつもりで走り出す。ミニマスでこの道を走るって、先日の山とは感覚が違う。山は登りからはじまり、柔らかく、足裏も上手く使えて山には都合が良かった。しかし、今までどうやって走っていたのか!? 分からなくなるくらい走りにくく、思うように進まない感じがする。ミニマスの裸足感覚を味わう為、山では靴下を履いたが、今回は、素足にミニマスに挑戦。春夏モデルの為、風が足の甲に当たるのがわかる。ちょっと寒い。走り方を頭の片隅で考えながら、3キロくらい走って、いつもより大きく走ってみたら、これが走りやすかった。いつもより大きく、と言うより、私の絶好調の時のフォームだ。ただ、このフォームは意識して作っているのではなく走りが乗ってきて気分も乗ってきて、やっと出来上がるフォーム。なので、3キロ過ぎた辺りで少し乗ってきたって事かしら? 結局、約10キロをミニマスで初めて走ってしまった。軽く筋肉痛がやってきた。
どのくらいミニマスで走れば筋肉痛にならずに筋肉を維持できるのだろうか!? 次に走れるチャンスが楽しみになってくる。
ビーニーさんのレポート
薄っ!! 軽っ!! このシューズを手にしたときは衝撃を受けました。私はここ2年ほどトレイルをメインに走っていますが、今まで履いたことのあるトレイルシューズは底の厚いものばかり。ロードランニング用ならば、多少薄くて軽いものも試したことがあったものの、トレイルでそんなシューズは怖くて、履けませんでした。実際、愛用しているシューズ(モントレイルのマゾヒスト)以外のものを試すと、足首がグネりやすかったり、足のつま先が痛くなるなど、いまいち足にフィットせず、、ということも多かったです。
そんなとき、ビブラムファイブフィンガーズをはじめとする裸足系シューズの火付け役!? 「BORN TO RUN」と出会いました。タラウマラ族はそんなサンダルで走ってるの!? という衝撃、クッションのあるシューズはよくないみたい!? と思いながらも、いわゆる裸足系のシューズには、なかなか踏み出せずにいました。しかしながら、トレイルランが好きな私の周りのトレイルランナーは、イノベイト社のタロンやニューバランスのMT10を愛用している人がチラホラおり(しかもみなさん、実力派!)、私もちょっと試してみたいな?と思っていたところ 今回のモニターに選んでいただき、とてもタイミングがよかったです。というわけで、前置きが長くなりましたが、肝心の履いてみての感想、モニターレポートにうつります。
このようなシューズに慣れていない人が、いきなり走ると故障する可能性が高い、と各方面から聞いており、また、ビブラム社のファイブフィンガーズなどを愛用する友人らからも「歩くことから」とアドバイスをもらいその通り、2?3キロのウォーキングから始め実際に、ほんまにこんなシューズでトレイルが走れるのかと不安になりながらも、徐々にジョギングに移行して慣らしていきました。フォアフット-ミッドフットを意識して、踵以外で着地するように意識して走ると(きちんとできているかはわかりませんが)、ふくらはぎはパンパンになりましたが、膝には優しいことが実感できました! 今まで完全に踵から着地していたようです。
ロードランニング3-5km程度の練習をこなし、徐々に不安がとれてきたこともあり、いよいよトレイルインのときがやってきました。2011.12.31と、2012.1.2の2回、六甲の東縦走路を往復してきました。(両日ともに同じコース)。まず、今まで履いていたシューズより圧倒的に軽いこともあってか、のぼりで足を上げるのが楽に感じます。※モントレイルのマゾヒスト約260g、今回モニターのニューバランスのWT00が100g(間違っていたらすいません)。スイスイ?という感じです(ただし、身体は重いです・・)。グリップ力に関しも問題なく、くだりで滑ったりして怖い思いをすることは無かったです(ただし 私はそんなにスピードの出せるランナーではないことと、テクニカルではない走りやすいコースであったことを補足致します)。今回試したコースはそれほどゴツゴツした岩場のようなところは少なかったと思うので、足裏の衝撃も思っていたほどではなく、完全に許容範囲内でした。不意に、出っ張りや石ころを踏んでしまったりすると、さすがに痛かったですが、グネるということもなく とても、とっても気に入ってしまいました。また、雪があるところではさすがにすぐに水がしみてきて少し冷たかったですが、4時間程度の行程なら問題が無かったです。(ただし、豪雪ではなく、少し積もっている程度)。踵で着地しないということでフォームにも注意して走れ、「下りでブレーキをかけない走り」に少し近づいた気がします。これからもこのシューズで楽しいトレイルランニングを続けて行きたいと思います。素敵なシューズを、ありがとうございました!
・ビーニーさんのブログ「HiGh miXeD AthLOn LiFE」もあわせてご覧ください
http://www.lovekobe.jp/blog/beanies/beanies/
のまっちサンのレポート
最初に見た時、ソールの薄さよりもアッパーの生地の薄さに驚いた。素足で履くと足が透けてみえ、ソックスを履くとその柄が透けて見えます。最初は公園内にあるクロカン風コースで数キロだけ走ってみた。その時は靴下無しで履いてみたらちょっと蒸れが気になった。長時間は辛そう。靴下を履くのが正解なんだろう。走った感じはとにかく軽いという印象でした。予想通り地面の凹凸がよく分かると感じたが足の置き方にちょっと慣れればそれほど神経質にならなくても大丈夫と感じた。
行ける! 踏んだので2回目は丹沢のバリエーションルート(笑) コースが全体的にふかふかのトレイルだったので路面の凹凸等、ソールの薄さは気にならなかったのだがちょっとした岩場でも足裏が痛いようなことは無かったので薄いながらも保護は十分されるソールと感じた。グリップは十分でした。グリップはソールの作り以上に荷重の掛け方、足の置き方が重要だったりするのですがこのシューズは足裏からの情報が多いので足の置き方のコントロールがやりやすく安心感がありました。ラフに足を置くとそれもすぐ情報として返ってくるので効率の良い無駄のない走り方を身に付けるのにも良いかもしれない。
maさんのレポート
ニューバランス「minimus」の2012年春夏モデルをはじめて見たのは、ハセツネカップの会場でした。第一印象は「こんなに薄く軽いトレイルシューズ、履きこなすことができるかな?」。
しかも、シューズボックスには「使用開始の際は、徐々に使い慣れることをこころがけ」「各部位に緊張が発生するおそれがあります」と、注意書きがあるのです。ベアフットランニングに慣れていないため、正直、不安でした。だけど、このカラフルなカラーとシンプルなデザイン!カッコいい!どうしても履きこなしたい! そこで、いきなりトレイルでの使用は避け、まず、ロードを走ることからはじめました。はじめての慣らしジョグは、ロードで30分。おどろいたのは、足を使って走っているなぁと感じられること。走り方に敏感なるというか、意識して走ることができるというか。はじめての感覚です。とくに下りが楽しく、トレイルで使ってみたい!と、ワクワクしました。しかし、足への負担は想像以上。慣れていないためか、30分走っただけで、ふくらはぎに張りを感じてしまいました。その後、ロードジョグで何度も試し、徐々に「minimus」に慣れてから、トレイルランニングで使用しました。
奥武蔵のなだらかなコースを4時間半のんびりと走りましたが、ふくらはぎの張りは感じるものの、ひどい筋肉痛にはなりませんでした。ただ、ガレ場では足裏に石や木の根をガンガン感じるため、痛く走りづらかったです。でも、これは、自然を感じながら走るという楽しみのひとつなのかもしれません。そして、痛みを感じるからこそ、安全に走ろうと意識することができ、トレイルを上手く走る技術が向上するのかなと思いました。「minimus」は、走るための筋肉をきたえると同時に、自然を楽しむことができるシューズだと思います。
コウタローさんのレポート
裸足シューズを履いているラン仲間がちらほらと出てきて興味がわき出した時に、ちょうどモニター募集の記事を目にして迷わず募集しました。届いたのはトレイルモデルのMT00。実際に手にしてまずビックリしたのが「これがランニングシューズ?」という軽さ。そしてソールとアッパー素材の薄さ。”地下足袋”に近い印象を受けました。それだけに実際に履いたフィット感はいいです。 今まで普段のジョグでは結構ソールの厚いシューズを履いていたので、クッションがほぼゼロのこのシューズで走れるのか?と思いましたが、実際に走ってみると自然に足裏全体で着地する脚運びになり変わってビックリ。その結果、骨盤が立ち、体幹が真っ直ぐになる理想的にランニングフォームになり、非常に軽く走れます。ただ、走った後は脹ら脛が張る感じがあり、徐々に慣らす必要があるなと思いましたので、10キロまでのジョグ数回で慣らしていきました。
そしてそろそろ長距離を走っていいかな、と思い臨んだ「所沢年の瀬マラソン」でフルにチャレンジ! 仮装推奨の大会なので、”忍者”出立ちで参戦。鮮やかのオレンジ色は忍者の黒い装束ともマッチングも抜群。30kmまでは快調でしたが、30kmからは脹ら脛が張ってきて、さらに疲れからフォームが崩れてきたのか路面の衝撃が直に伝わってきて結構ツラかったです。現在の脚力ではそのぐらいが限度なんでしょう。まだまだ無茶はせず、短めのトレーニングでMT00を履いて、脚力と理想のフォームを磨いていこうと思います
真猿さんのレポート
まず届いた箱をあけてMT00を持った時に、その軽さに驚いた。これはもう軽量マニアでなくても思わずニヤリと笑ってしまうような軽さ。このモデルは「ゼロドロップ」のソールになっている。ごく普通のジョギングシューズはつまさきよりも踵の方がソールが厚くなっているのに対して、ゼロドロップはつまさきと踵のソールの厚さが同じ。まさにフォアフットランニングのためのシューズであることが外見からもわかる。アッパーの印象は、「ペラペラ」。薄いシートのようなアッパーで、よく見るとそのシートが非常に目の細かいメッシュ状になっているのがわかる。ためしにそのシートに口をつけて息をしてみたら普通に呼吸ができたので、通気性は抜群っぽい。また、シューズ全体が柔らかく、くるくると丸められてしまうほど柔軟性がある。
実際に履いてみると、面白いように自分の足にぴったりとフィットした。自分の足は幅が広く、しかも小指の付け根の骨が外に出ていてそこがシューズに当たって痛むことが多く、なかなか快適に履けるシューズは少ない。でもこのMT00は、自分の足の形にあわせてアッパーが包み込んでくれるような感覚で、小指の付け根部分に関しても全く違和感を感じず、また思わずニヤリ。シューズの中で特定の箇所に何かが当たっている、という感覚が一切なく、足全体をラッピングしてくれているかのような感覚を得られるのは、おそらく、アッパーの柔軟性に加えて、シューズの内側にでこぼこが無いのが大きいのではないかと思う。これだけでこぼこが無いと、素足に直接シューズを履いても問題なさそうなくらい。
このシューズを履いてロードと公園内のクロスカントリーコースを数回走ってみたところ、初めて履くシューズとは思えないほどしっくりきて、またニヤリ。舗装路、芝生、土などいろいろなところを走ってみたけど、特に不安を感じる要素は無かった。さすがにゴツゴツした岩の上を走ったときは、ソールが柔らかく、こういうところはいつもより注意を払って走る必要がありそうだと感じた。まだハードなトレイルでは試していないので、今の時点での評価としては、ロードシューズとトレイルランニングシューズのどちらで行くか迷うようなコースを走る時にぴったりのシューズ、という位置づけ。今後、トレイルランニングに行く時にも履いてみて、さらにいろいろなコンディションで試してみたい。
大島剛さんのレポート
今回私がモニターレポートさせていただくことになった「Minimus」について、誤解を恐れず一言で言い表すとするなら「ベアフットランをコーチしてくれるシューズ」と言える。
今回Minimusが、ベアフット(裸足感覚)シューズ初体験となったが、今までのこの手のシューズへの認識は「ベアフットに必要な筋肉を鍛えてくれるシューズ」だったので、そのギャップに当初少々驚いた。今まで普通のシューズでイメージして練習しても、体得することが難しいと感じていたミッドフット着地が普通に走り出した瞬間から出来ていると感じたからだ。いきなりかかと着地では無くなっている。自分の重心の真下に着地出来ている感覚がある。高い重心で走れている。接地時間が短くなっている感覚がある。いきなりそんなかんかくがあるのだ。なんとも不思議な、でもちょっとした高揚感である程度の距離を走ったあと、少しの後悔がやってきた。ふくらはぎが猛烈に張っている。気がついた時には時すでに遅し。そこから2日間の筋肉痛に悩まされることとなった。ただ、これは普段使えていなかった筋肉が刺激されているという証拠でもあるし、その疲れる筋肉の個所を身体で覚えることで通常のシューズを履いた時でもミッドフットのフォームを崩さずに済むのだ。先日のフルマラソン初挑戦でもロード用シューズでそのふくらはぎの筋肉をずっと意識し続けることで、無理な力をかけることなくフォームを維持し続けることが出来た。次は昨年膝を痛めて失敗レースとなったハセツネ。リベンジを目指してもう少し練習を続けてみたいと思います。
山系ENJOYさんのレポート
◆試し履きの様子
ミニマス「MT00」はロードタイプと一線を画して「トレイル用」とのことなので、ホームコースである赤城山を中心になるべく山での実践からレポートできるように心掛けてみました。
◆特によい点
1.一般的に、裸足を体感するシューズの特長は「靴の軽さ」や「ソールの薄さ」が挙げられると思いますが、ミニマスの第一印象は「靴全体の生地の薄さ」とそれによる「包み込むような一体感」でした。かかとを大切に正しい手順で丁寧に靴を履いて紐を締めると、確かに、足裏だけでなく足全体が素足のような感覚になります。
2.特筆すべき点は、ソールがやわらかいので、靴と一緒に足裏が反る(または足裏と一緒に靴が反るイメージ)を実感します。上り坂の「つま先走り」の練習に最適で、これは結果的に脹脛(ふくらはぎ)の強化に繋がるものでした。
3.ソールが薄いため足裏がすぐに痛くなるのではないかという心配は杞憂で、トレイルの下りも快調、ダートの林道やロードでも軽さを発揮して十分期待に応えてくれました。
◆気がついたこと(ちょっと注意したい点)
1.実際に履いてみると、特に上りで脹脛の刺激がかなり強かったため、慣れるまで注意が必要なことに 気がつきました。また、足首が全く保護されていない形状で、(当然ながら)登山靴から比べると圧倒的に足首を捻りやすく、靴に適したトレイルを選んで練習する必要があります。
2.生地が薄く、冬期は足全体が想像以上に寒いです。また、水や泥・雪道にはあまり適さない感じです。その分、春?秋、特に夏場は通気性に優れて快適なランが楽しめるのでしょう。
◆振り返り
従来の登山靴・トレイルランニングシューズといった安全性や安定性を重視するモデルと少し異なり、ミニマスは脹脛を中心とした筋力強化、不整地でのアップダウン時のボディバランス強化を鍛えるツールとして、直接的に体を刺激してくれるシューズだと思います。最初から無理しすぎず、程よい付き合いでこれからもミニマスを楽しんでいきたいと思います。
・ブログ「山系ENJOY」もあわせてご覧ください。
http://climb100.cocolog-nifty.com/akagi/2012/01/post-a7e8.html
大原秀記さんのレポート
このシューズ、見ると判るけど、本当にぺらぺらです。アッパーも、現行モデルと大きく違い、全て圧着によって作られていて、縫い目がありません。補強は入っていますが、1枚の布って感じで、まさしく足袋のよう。インソールも一体。履くときも、シューレースを下から丹念に締め上げていかないと、きちんとしたフィット感が得られない感じです。足と靴の隙間をきちんと埋めながら履くことでこのシューズの良さが判るんだと思います。
つま先はややタイトな感じ、裸足で履くとそのタイトさもあって、まさしく一体感があって気持ち良いんだけど、ちょっと小指側がきつくて、長く履いていると擦れてしまう。なので、薄いレーシングソックスを履くようにしています。ソールも、お団子のようなミッドソールが繋がっていて、その上に、必要最小限のアウトソールが、前後についてます。1枚のミッドソールではないので、とにかく前後左右とぺなぺなに曲がります。足裏の感覚も、かなり敏感に感じ取ることができます。MTのシリーズと言う事で、トレイルも走ってみますが、突き上げもかなりあり、小石や木の根などの上を走ると、けっこう痛いです。しかもつま先の補強の無いから、ガンガン攻めるなんてできないです。どちらかといえば、土や芝生などフラットな路面や、アスファルトを走るときのトレーニング用って感じですよね。長い距離のトレイルで、このシューズを履こうとは思わないですね。途中で挫折しそうです。トレイルで使うならもう少ししっかり感のあるMT10や20で試してみたいです。
なので、普段の練習で、着地のときの接地や重心移動・蹴りだしなどの確認・調整など、敏感に感じられる足裏感覚を使ったトレーニングに使用できそうだと思います。もちろん、トレーニングを積んで、このシューズでも、長い距離を走れるような脚力が出来れば、なお良しなんだろうけど。着地は、ミッドフッドでの着地がベストかなと思います。無理すれば踵着地での走りもできますし、それほど着地衝撃も無いんだけど、つま先と踵の高低差が0mmというとで、自然に走るとミッドフットになってきます。しばらくは、定期的に通勤ランで使い込んでいこうかと思います。
Jyajyaimoさんのレポート
これまでは、ソールの厚いトレランシューズを使用していました。重量感はあったものの安定感が魅力でした。今回、初めてミニマスを手にしたときの軽さと薄さに驚きました。正直言うと、「こんなシューズで走れるの!?破れないの!?」というのが第一印象でした。
早速、翌日にロードランへ。距離7.5キロ。初めて履いた感想は、
1 とにかく軽い
2 裸足感覚ということもあり、地面を自分の足で捕らえている感覚がわかる
3 脚への負担は思ったより少ない
4 通気性がかなり良い(冬の秋田では寒いくらい)
5 グリップ性が良くしっかり蹴ることができる
6 ロードくらいの小石は、まったく気にならない
2回目は、距離を伸ばし15キロのビルドアップに使用。コースは砂利の混ざる土がメインの道。トレイルに近い状況で走りました。感想は、
1 砂利道は多少の突き上げはあるものの、気にならない程度
2 舗装路でなくても、地面をしっかり捉えることができる
3 スピードに乗っても違和感なく走れる
4 10キロ超えたくらいから脚への負担が大
5 ソールが多少ダメージを受けた
3回目は、岩手山の焼き走り自然観察路まで100分ジョグ。観察路は、火山岩のゴロゴロしたコースでした。併せて、途中のトレイルも走ってきました。感想は、
1 凍っている場所はやはり滑る
2 火山岩のあるトレイルは突き上げがすごいので走るべからず(ソールもダメージ大)
3 トレイル上は気持ちよく走れる
4 濡れてもベタつかず、思ったより冷えない
5 下りのグリップ力も申し分ない
以上が3回の試走で感じたことです。
総合的な感想は、
1 春夏モデルということもあり、梅雨の時期のトレーニングにベスト
2 暑いときにも裸足で履いて快適ラン
3 汚れたらさっと水洗い、すぐ乾く
4 岩場は避けよう
5 常に履いてトレーニングすると足底筋の故障につながると思うので、数日置きに使用
6 紐は解け難くしっかり締まるのでお気に入り
ということで、皆さんも来年の春夏はニューバランスのミニマスで快適かつ効率的にトレーニングしませんか。
そげんサンのレポート
ミニマスを使い始めたのは去年の夏でした。MT10というトレイル仕様のモデルです。普段のトレーニングは平日は近所のロードや公園のオフロードを5 – 8キロ走り、週末に次のレースに合わせるように山へ行ったりしています。仕事が忙しくなり中々トレーニングに長時間を避けない中、効率よく脚を強くできないか、そこで出会ったのがミニマスでした。初めはやはりソールが薄いなあと感じ、ロード5キロくらいゆっくりからスタートしました。踵部分が他のシューズとは違い高くないため自然にベアフットに矯正される感じです。ベアフットシューズは正直スピードが出ないし疲労感も大きく感じますが、今まで使っていなかった部分の筋肉が使われているので脚全体のバランスを整え、怪我しにくい脚を作っていくには抜群に良いと感じました。今までゆっくり走っていると罪悪感みたいなものも感じていましたが、このシューズに出会ってからはじっくり芯を鍛えるているような気持ちになりゆっくり走るのも苦になりません。元々、怪我が多かった私もゆっくり走ることを増やした結果、今シーズン怪我はありません。強くなるには時には激しく追い込む練習が必要ですが、やはり怪我無く続けていくことが一番大事だと思います。今では、平日のランはミニマスで週末は普通のランシューズやトレランシューズを使ってバランスよく走るようにしています。この春モデルはさらにソールも薄くなり裸足感覚が強くなっています。軽かった全モデルよりもさらに軽量、見た目も鮮やかなイエローで気に入りました。このシューズでこれからも怪我無くタフな脚作りをしていきます。
■そげんサンのBLOG「平日トレイルランナー日記」http://sogen0423.at.webry.info/
もあわせてご覧ください。
メヒカーナさんのレポート
箱を開いて手にとったときの感想は「薄い」「軽い」の2点。トレイルシューズではなく、ロード用のシューズが誤って届いたのでは・・と一瞬不安になったぐらいです。「こんな薄っぺらいシューズで山を走ったら怪我をする」と思い、まずは近所を7キロほど走ってみました。
・5キロ地点まで
良い意味でいつもと全く違う感覚が足裏に伝わってきてました。ランニング仲間から「遅くなるから踵から蹴り上げるような走り方をするな。」「その走り方だと膝や太もものクッションを使えていない。」とよく注意されているのですが、その感覚がつかめずにいました。ところが、ミニマスで走ってみると、着地した感覚が足裏にダイレクトに伝わってきて、わずか5キロという短い距離の中ですが、いつもの自分のフォーム(踵から蹴り上げる)とミッドフットを意識したフォームの違いを体感することができました。「踵から着地しない」というのはこういうことか! という初めての感覚です。
・5 – 7キロ地点
ミッドフットの感覚を得たことで調子に乗ってしまいました。足首が痛み出し、ふくらはぎが張ってきました。また、ダイレクトに伝わってくるアスファルトの衝撃で土踏まずにも妙な痛みを感じました。そこから急にペースダウン。ところが、最終的にはタイムを縮めることに成功。いつも走っているコースなのですが、20秒ほど短縮してました。その後、足首の痛みだけ3日程残りましたが、これはフォームの悪さが原因かと思います。
ミニマスでトレイルを走る勇気が出ないまま冬になってしまいましたが、春になったらチャレンジしたいと思います。それまでの間はミニマスでフォームの改善に取り組みます。
adamさんのレポート
まず、このシューズを目にした時に感じるのがそのデザイン性の良さです。オレンジと黄色、茶色の配色は派手すぎず、地味すぎず、老若男女誰でも履きこなす事が可能なものと言えます。実際手にしてみると、持っていることを感じさせない位軽い。生地は場所によってその厚みが異なり、ところによっては下が透けるほど薄い。そうは言え、負担のかかる部分にはしっかりと厚みを持たせた上に補強がされています。ソールは非常に個性的で、半球のようなものが50個程あり、面ではなく点で足裏を支えるようになっています。また負荷がかかる部分のゴムは固く、負荷のあまりかからない部分はゴムが柔らかくなっています。次に履いた感じです。私は比較的足の幅が広いのですが。このシューズは圧迫感なく履く事が出来ました。特に当たる部分もなく違和感を感じる事はありませんでした。しかし、このシューズは本当に軽い。ほとんど履いていることを感じさせない。そんな軽さです。
次に走った感じですが、個人的な意見を言わせていただくとこのシューズは整備されている道よりも不整地に適しているように感じました。それと言うのも前述したソールの形状に起因しています。このソールは点で足裏を支える為、小石の一つ一つを感じる事が可能なのです。その為、文字通り自然を感じながら走ることが可能です。まさに裸足で走っている感覚です。もちろん整備された道で履くことにより体重の掛かり方を直に感じる事が出来、フォームの修正や技術向上につなげることも可能です。ただそれ以上に不整地で履く事を進めたいと感じました。残念だったのは、雨や雪といったバッドコンディションで試す事が出来なかったことです。それと履いている期間がまだ短いので耐久性のチェックまで出来ていないことです。
yasmichさんのレポート
MT00が届き、手に取った際は、トレイルラン用のシューズとは思えない程のその軽さに驚きました。MT10と比べ、より素足感覚を重視したシンプルなデザインで、走るうえで必要なパーツのみを残したシューズのように感じました。私はトレイルラン歴7年ですが、「NB minimus」のような素足に近いシューズでは走っていなかった為、MT10を購入し約2ヶ月間使用した後に、MT00を使用しました。まずは、ザレ場・ガレ場・落ち葉・木の根・階段・雪などがあるトレイル20kmを走りました。(この日は少し積雪があり気温も低かった為、中厚の靴下を使用しました)。足を入れた時の履き心地は、MT10と比べ大きな違いはないように感じました。走り始めるとMT10のような伸縮性のある素材を使用していないからかホールド感が高い、そしてMT10のようなフラットに近いソールパターンではなく、凹凸が作られるような必要な部分のみに配置されたアウトソールによりグリップ力があるように感じました。私の場合、ミッドフット着地を意識しすぎているからか、素足に近いシューズの経験が浅いからか、はたまた単純に走るセンスの問題(笑)からか、たまにアーチの部分でゴツゴツした石を踏んでしまうことがありました。その際、アウトソールがアーチに配置されていないMT00では足裏の痛みがMT10より大きかったです。それ以外は走っていて気になることはなく、「NB minimus」のような素足に近いシューズで走っている方なら違和感なく履けるシューズかと思います。
現在、近隣の山々には積雪が多くMT00でトレイルを走るのは難しいですが、雪がなくなる春過ぎからMT00でトレイルにガンガン入りたいと思います。
■yasmichさんのBLOG
http://d.hatena.ne.jp/yasmich/
もあわせてご覧ください。
MATCHさんのレポート
『BORN TO RUN』を読了して、その余韻に浸っていた11月。影響を受けやすい一大学生ランナーは、ベアフットへの憧れを持ちつつ、ミッドフット走法を身につけたいな・・・と考えている真っ最中でした。そんな時に、届いたのがこのNB minimus。普段履きとして、NIKEフリーを履いているものの、ここまでの裸足シューズは初めて。「無理なご使用はお控えください」という注意書きにビビりつつも、早速、ロードに繰り出しました。
一番最初に気付いたのは「ペタペタ」という足音。半ば強制的に、踵着地でなくなっていることを実感しました。2時間ほどゆっくりジョグをすると、ふくらはぎに張りを覚えました。一方で、「こんな薄いソール(というか、ほとんどない)で膝は大丈夫だろうか」という心配は杞憂に。かなりの激坂を下っても痛みを感じることは全くありません。そしてお次はトレイルへ。今回、私が履かせていただいたものは『WT00』という、トレイル用のもの。そのせいもあってか、ロードよりもトレイルの方がしっくりきました。地面を”捉える”という感覚が、より鮮明に感じられます。凍ってさえいなければ、多少の雪でも大丈夫です。ただ、この製品の特性上やむを得ない部分ではありますが、足はかなり冷えます。このシューズのお気に入りな点をもう一つ挙げるならば、普段履いていても何ら違和感がないということ。最近は学校に行くにもminimusを履いています。毎日がトレーニングです。
Wonderkidさんのレポート
私は一昨年の夏頃から某5フィンガーシューズを履き始めて、今ではベアフット系シューズを4足持ちあわせています。主に軽めのトレーニング、日常生活に使用していますが、30kmのトレイルランレースでも、ベアフット系シューズで、ケガなく走りきったことがあるので、特有の走法はマスターできているのではと思っています。ベアフット系シューズを取り入れたことで、特に足底筋、ふくらはぎが強化され、下り道で粘り強く走れるようになりました。また、負担が軽いランニングフォームが身についたことで、ロングレースの後の疲労が明らかに軽くなりました。
ミニマスについては、MT10を昨年の5月から愛用しているので、今回モニターをさせていただことになったMT00との比較テストを行なってみました。近所のトレイルを、まずは履きなれたMT10で5km走り、次にザックに背負ったMT00と履き替え5km走ってみた際の印象を下記します。
1.重量感
公表されている重量(MT00:130g、MT10:210g)のとおり、MT00は圧倒的に軽く感じました。スピードがグングン出て飛ぶように走れました!
2.グリップ、クッション
MT00は相当な軽量化が行われているに関わらず、 グリップ、クッションともにMT10と遜色なかったです。本格的なトレランシューズと比べると心もとないですが、土のトレイルでは地面感覚が伝わってきて気持ちよく走れます。 その反面、ガレ場や岩場は滑るし痛いので要注意です。
3.フィット感
MT00は、今までにないようなアッパー生地の薄さで、より裸足感覚に近づきました。通気性もいいので、夏場はノーソックスで履くのが気持ちよさそうです。
今までベアフット系シューズの経験がない場合は、ウォーキング、短い距離のジョグから始めて、徐々に距離を伸ばしていくことが必要ですが、ロング・ウルトラのトレイルランレースに備えて、短時間で高負荷のトレーニングを行いたい場合に、ぜひオススメしたい一足です!