ロードシューズ並の瞬発力にプロテクトをプラスした快速トレイルシューズ
近未来的で大胆なデザインのトレイルランニングシューズを次々と送り出しているColumbia Montrail(コロンビア モントレイル)。「TRINITY™️(トリニティ)」シリーズ3部作の最後に紹介するのはスピードモデルの「MONTRAIL™️ TRINITY™️ FKT(モントレイル トリニティ FKT)」です。
アッパーはメッシュ+ライナーの組み合わせの上にパンチング加工を施したTPUを被せた3レイヤー。シューレースのケージを斜めに取り付けたアシンメトリックシューレーシングとも相まって、デザイン的にもかなり攻めた外観になっています。
上から2列目のシューレースを通すウェビングはソールまでつながっています。これがナビック フィット システムで舟状骨にフィットしヒールをロックダウンしてくれます。ソールと接続されたタンは厚めのパッドが入っていて、ふんわりした印象。伸縮性の高いシューレースとのマッチングも良好です。その他、シューレースホルダーやゲイターアタッチメントなども装備しています。
ソールのスタックハイトはフォアフット22mm、ヒール30mm。ドロップは8mmです。2022年に発売した「MONTRAIL™️ TRINITY™️ AG」より全体に2mm低い設定ですが、アウトソールのラグが1mm高い(5mm)のでミッドソールの厚さは3mm低いことになります。
ミッドソールは超軽量で強化されたエネルギーリターンとクッション性が長時間持続するテックライトプラッシュ。内部には独自に開発した軽量な硬質EVAのESSプレートを搭載。トレイルからの突き上げを緩和し、足へのダメージを軽減します。
アウトソールは独自配合の柔らかいコンパウンドを採用したアダプトトラックスをフルレングスで配置。ドライ、ウェットともに安定したグリップ性能を発揮します。随所に肉抜き加工をすることで軽量化にも気を配っています。
高さ5mmのラグは一方向を向いた規則性のある配置で、高速走行時の抵抗が少なく安定感を高めてくれます。また、ソールのエッジが斜めに面取りされているのでスムーズな接地を実現します。
ヒールがハイバックで後ろに反っているので足入れはスムーズで、踵の収まりも良好です。ミッドフットからフォアフットにかけてはボリュームがありますが、マックスクッションモデルの「MONTRAIL™️ TRINITY™️ MX」ほどではありません。しっかりしているアッパーに対してシューレースは伸縮性が高いので、きっちりと締めたほうが良いフィット感を得られます。
トレイルを走った印象は、スピードモデルの割にはアッパーがしっかりしているため、不安定な路面でも安定します。ミッドソールがパワフルで高いエネルギーリターンを感じました。また、スピードを上げてフォアフットの一番前の方で着地をするとプレート入りシューズのような反発を感じることもできます。内蔵のESSプレートの役割はプロテクトだということですが、どうやら反発力も発生するようです。
グリップはラグが高い割にマイルドな接地感で足の負担を軽減してくれます。これはフォアフットからミッドフットにかけてのラグの形状が進行方向には緩やかな角度になっているためです。そして、蹴り出しの時は後ろ側の鋭角なラグが路面にしっかりと食いついてパワーロスを防いでくれます。一方、ヒール部のラグは向きが逆になっているので、急な下りでヒール寄りの着地になった際にしっかりとブレーキングできます。
「MONTRAIL™ TRINITY™ FKT」はトレイルでもロードシューズのような反発や安定感を感じながらハイテンポで走ることができるシューズです。「MONTRAIL™️ TRINITY™️ AG」と近いスペックですがこちらはマイルドなオールラウンダーなので性格の違いは、はっきりしています。どう走りたいかによってチョイスしてください。
MONTRAIL™ TRINITY™ FKT
モントレイル トリニティー FKT
・価格:¥15,950(税込)
・サイズ: Men’s 25.0~29.0、30cm、Women’s 22.5~26.0cm
・カラー:Men’s 2色、Women’s 2色
・重量:296g (27.0cm片足)、259g (24.0cm片足)
・ソールの厚み:フォアフット 22mm、ヒール 30mm
・ドロップ:8mm
■Columbia Montrail https://www.columbiasports.co.jp/shop/montrail/
■Columbia Montrailの記事一覧はこちら↓