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【Review】BROOKS「GHOST 10(ゴースト 10)」

ランナーの走りを違和感なく助けてくれる
一歩先行くネオ・ナチュラル系ロードシューズ

BROOKSのロードランニングコレクションの中でライトクッションというラインに属する「GHOST10(ゴースト10)」は今季10周年。アメリカの「ランナーズワールド」誌のエディターズチョイス2017に選ばれるなど、評価の高いシューズです。

アッパーはエンジニアードメッシュを採用した2層構造。前作と編み方を変更することにより、通気性と柔軟性が向上しています。補強はミッドフットからヒールにかけて3Dフィットプリントを斜め方向に配し、安定感を高めています。

履き口のパッドは適度にボリュームがあり、表面は滑らかな素材で足入を良くしています。気持ちよくシューズの中に入った足はミッドフットからヒールにかけてしっかりとサポートされます。逆にフォアフット部は足の動きを妨げないようになっています。ヒールカップは比較的大きめで、ヒールカウンター(踵部の補強)はしっかりしています。

「GHOST10」にはノーマルとワイドの2種類のワイズ(幅)はがあるので、自分の足形に応じてフィットする方を選べます。今回のレポートはノーマルですが、シューズ全体の幅は狭くはありません。そう感じるのにはフォアフット部分がしなやかで足の自由度が高い点も影響しているかもしれません。

タンの上部にはシューレースを通すホールが2箇所あり、ランニング中にタンがズレにくくなっています。走行中にタンのずれが気になるランナーにはありがたい機能です。

(左)通気性が良く、柔軟性が高いアッパー。
(中)タンにはホールが2箇所あり、ずれにくい。
(右)フォアフット部は意外なほどしなやかだが反発はしっかりとある。

ソールのスペックはフォアフット18mm、ヒール30mm、ドロップ12mm。スタンダードな数値といえます。ミッドソールにはBROOKSの定番、ブルックスDNAを内蔵。体重やスピードの違いによる衝撃の大きさを自動で判断して吸収力と反発力を最適にカスタマイズしてくれます。

「GHOST10」では新たに踵部のヒールセグメント・クラッシュパッドを追加。パワーロスを減らして、スピードを追求しています。

アウトソールは新しくデザインされています。細かくブロックに分かれているので、ライトトレイルでもしっかりとグリップしてくれます。さらに、プラッシュ・トランジションゾーンという新たな機能も搭載されています。アウトソールのミッドフット・アウトサイド部に高さの異なるパーツを採用することにより、ヒールからフォアフットへの体重の移動をスムーズにします。

(左)黒い部分がヒールセグメント・クラッシュパッド。
(中)プラッシュ・トランジションゾーンは高さの異なるパーツ。
(右)軽いトレイルにも十分に対応可能な新しいアウトソール。

実際に走って感じたのは足運びの滑らかさです。まず、ヒールのクッション性がしっかりしています。ヒールエンドは軽くロールしているので引っかかりがなくスムーズに着地できます。その後、荷重がヒールからトウへ移動する過程が特に滑らかです。これは、ヒールからトウにかけて徐々にソールがしなやかになっていくために、ランナーの足の動きにしっかりとマッチするためと考えられます。ソールの厚さの割にナチュラルな感覚を得られるのはこのためだと思われます。そしてフォアフット部ではしっかりとした反発を得て加速感も味わえます。

「GHOST10」の良さは見た目だけでは判断できない足や走りとの一体感だと思います。初心者のランナーだけではなく、サブ4を目指すランナーの練習用シューズとしてもぜひ一度足入れして欲しいと思います。


BROOKS ブルックス
GHOST10 ゴースト10
■価格/12,000円+税
■サイズ/メンズ 25.0-29.0cm ウィメンズ 22.0-26.0cm
■重量/288g(メンズ27.0cm)
■オフセット/12mm
■カラー/メンズ 5色 ウィメンズ 3色

 

購入はこちら ↓
BROOKS_LOGOONLINE STORE
■BROOKS   http://www.brooksrunning.co.jp/
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