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【Review】HOKA ONE ONE「EVO JAWZ(エボ ジョーズ)」

厚底シューズブランドというイメージを払拭する
驚きの戦闘力を持つ選手仕様シューズ

厚底シューズの代名詞とも言えるHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)から、そのイメージとは真逆の、驚くほどアグレッシブなシューズが登場しました。その名は「EVO JAWZ(エボ ジョーズ)」です。EVOというのはシリーズ名でもあり、トップアスリートが最高のパフォーマンスを発揮するためのハイパフォーマンスシューズのこと。EVOは今後もラインナップが拡大しそうな予感です。

「EVO JAWZ」の重量は204g。ゆえに作りはレーシングシューズのごとくミニマルです。アッパーは目が詰まった軽量素材の一層構造で、のフォアフットからミッドフット部分は内側に補強が施してあります。アッパー外側の圧着による補強と合わせて、表裏両面から補強しているわけですが、それでもソックスのようなしなやかさです。タンもアッパーの薄さとバランスするように極薄。ヒールカウンター(かかとを補強する内蔵プレート)もありません。

ラストは細身ですがアッパーがとてもしなやかなので、足に巻きつくようにフィットします。シューレースをしっかりと締めれば、動きを束縛されることなく、素足のような感覚のまま足底がシューズのソールと一体化します。

(左)補強はアッパー裏側にあるのでシンプルに見える。
(中)サイド部は表裏両面から補強。
(右)ヒールカウンターはなくバックサイドは高め

ソールスペックはフォアフット18mm、ヒール21mmでドロップは3mm。薄底のシューズですが、HOKA ONE ONEのキーテクノロジーは二つ採用されています。一つはバケットシート型のミッドソール「アクティブフットフレーム」。薄いミッドソールでも、足を包み込む形状のおかげでブレを防いでくれて、安定感を得ることができます。もう一つは「プロフライミッドソール」。ヒール部はクッショニングを重視し、フォアフット部は推進力を重視した硬さに設定されています。

アウトソールはビムラムのメガグリップ。ウェットでロッキーなサーフェスでも滑らずにグリップしてくれる素材として定評があります。ラグは外側に安定感が出そうな接地面の多い形状、センターはしっかり路面を掴みそうな形状です。高さがあるけれども設置面積は広いので硬い路面でもつぶれにくい仕様です。また、ラグの間隔が広いので土が詰まりにくいのも大きなアドバンテージです。

(左)アッパー同様、タンも極薄な設定。
(中)マッディな路面を強力にグリップする高いラグ。
(右)フレックスは柔らかく、足は限りなくナチュラルに動かせる。

実際にトレイルを走ってみると、やはり軽さとグリップの良さが光ります。マッディな路面で高いラグがしっかりと路面に噛んでくれるのは想像通りでしたが、硬い乾いた路面でも思いの外安定して走ることができました。アスファルトでもふらつきを感じることがなかったのは嬉しい誤算です。

クッション性に関しても心配したほど突き上げはなく、「アクティブフットフレーム」のおかげで、左右への不安定さは感じませんでした。ソールが外にはみ出してはいないので、接地幅が狭く俊敏性は最高です。アッパーのプロテクトがほとんどないので、岩や木の根に足をぶつけやすい人は注意が必要ですが、強力なグリップと軽快なナチュラルな走行感は群を抜いています。

スピード感のあるシューズを求めている方に是非トライして欲しいシューズです。


EVO JAWZ
エボ ジョーズ
■価格/¥18,000+税
■展開/Men’s  25.0cm–30.0cm
■重量/204g(27.0cm)
■ソールスペック/オフセット3mm・ヒール21mm・フォアフット18mm
■テクノロジー/Active Footframe、PROFLY™
■素材/Vibram®
■カラー/Men’s:Cyan/Citrus

■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/

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