グリップ性能と耐久性を高次元で両立
ノーベル賞素材グラフェンの底力
鉄の200倍の強度を誇り、曲げ伸ばし・折り畳みが可能でありながら、原子一層分の薄さと軽量性をもつというグラフェン。2010年にノーベル賞を受賞した夢の素材です。このグラフェンをアウトソールに搭載した世界初のシューズがinov-8(イノヴェイト)の「TERRAULTRA G 260 UNI(テラウルトラ G 260 UNI)」です。2018年は限定販売でしたが、2019年からプロパーモデルとして展開することになりました。
2018年モデルン比べると、アッパーは仕様変更されています。具体的にはケブラーを使用した補強は足首からヒールにかけての黒い部分とな
トウキャップはボリュームがあって硬そうに見えますが、
アッパーのフィットはinov-8独自のインデックスによると5段階の「4」。「1」がもっとも狭く「5」がもっとも広いとのことなので、かなりゆとりのあるフィットということになります。実際、トウボックスにはかなりのボリュームがあり、足指を自由に動かすことができました。
ヒールはinov-8のシューズにしてはしっかりとしています。足首周りのパッドは薄いので、ヒールをしっかりとフィットさせて履けば、良好なホールド感を得ることができます。
ミッドソールは衝撃吸収性と反発性に優れたEXTEROFLOW。高さはフォアフット、ヒール共に9mmでドロップ0mmとなっています。サイドにスリットが入っているので、横方向へ荷重が集まっても硬さがなく、タイトなコーナーでもスムーズに走ることができます。また、シューズのエッジ部でグリップするようなトリッキーな場面でも、素足に近い自然なフィーリングを得ることができました。
アウトソールのラグの高さは4mm。表面積が広く潰れにくいパターンなので、ロードや硬い路面から、ウェットなトレイルまで、オールラウンドに使用できます。
そして、やはり一番気になるのはグラフェンの恩恵に関してです。「鉄の200倍の強度を持つ素材」と聞くと、耐久性は高そうだけど、カチカチに硬いのではないかとイメージしていましたが、履いてみた印象はまったく違いました。考えてみれば、グラフェンはアウトソールの素材に配合されているので、柔らかくてグリップ性能の高い素材とグラフェンと合わせることで、しなやかさと強度、つまりグリップ性能と耐久性を両立するソールができあがったのでしょう。グリップ性能はグラフェンが配合されていない「TERRAULTRA 260」のスティッキーグリップアウトソールと同等かそれ以上。特に乾いた岩、濡れた岩に張り付くような感覚は印相的でした。耐久性に関してはテストではトレイル20km、ロード10km程度走りましたが、この程度では新品と変わらない状態でした。長距離を使い倒した方から聞いた話では、まったくすり減らないということはないけれど、耐久性はかなり高いとのことでした。
近年、アウトソールのグリップ性能は著しく進化していますが、耐久性とトレードオフすることなく、極めて高い水準に高めることができるグラフェン。新素材の威力を一度体験してみませんか?
TERRAULTRA G 260 UNI
■価格/¥19,500 +税
■サイズ/23.0-30.0cm
■カラー/1色
■機能/前足部9mm、踵部9mm、ドロップ0mm
■フィット/4(1~5の数値が小さい程フィット性が高くなります)
■素材/合成繊維・合成樹脂
■inov-8 http://www.inov-8-jp.com
■HOW TO CHOOSE▼
https://www.inov-8-jp.com/
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