最新テクノロジー全部盛りの中・長距離向け向けハイクッション・ハイグリップモデル
2022年に創業160年を迎えたスイスのMAMMUT(マムート)の「FAST & LIGHT コレクション」にトレイルランニング・シリーズが追加され、アパレル、バックパック、シューズのフルラインナップが登場しました。今回はその中から中・長距離向けのトレイルランニング シューズ「Aenergy TR BOA Mid(エナジー TR ボア ミッド)」を紹介します。
アッパーのベースとなっているのは伸縮性が高いニットで、ソックスのように優しく足を包み込みます。サイド部にはオーバーレイによる補強が施してあるほか、アウトソールがサイドまで回り込んでトウボックスをしっかりとプロテクトしています。
ミッドフットからヒールにかけてはリップストップで補強され、そのパネルをBOA®フィットシステムでホールドする仕組み。
BOA®フィットシステムはダイヤルを押し込んで回すだけでシューレースを締めることができる優れもの。微調節がしやすく精密にフィット感を調整でき、リリースもダイヤルを引き上げるだけのワンタッチです。
ソールのスタックハイトは実測値でフォアフット約18mmmm、ヒール約25mm。ドロップは7mm。ミッドソールは高反発のEVA。フレア構造になっているのでソールの幅は広目になっています。アウトソーはVibram®のメガグリップを採用。ベース部分の厚みを抑えたライトベース構造です。ラグの高さは5mm。サイドは安定感重視の形状ですが、センター部分のラグは底面に角度がついていて、しっかりと路面を噛むようになっています。
ミッドカットなので履くのが大変だと想像するかもしれませんが、履き口もソックスのように柔らかいのですんなりと足が入ります。ニット素材のミッドカットのスリップオンシューズを履くのと同じ感覚です。
足首の動きを制限するようなストレスはないし、異物が入る隙間もないのでゲイターも不要です。
足を入れ、BOA®フィットシステムのダイヤルを締め込むと、上から押さえるというよりも、甲が踵に引き寄せられるようにフィットします。シューレースは甲のセンターではなく傾斜に沿って斜めに配置されているので余計な圧迫を感じることはありません。そして、甲から踵にかけてのしっかりしたホールド感とは対照的にフォアフット部分はノーストレスです。
走ってみた第一印象はマイルド。「ふかふか」ではないものの衝撃をしっかりと吸収してくれます。そして、次の一歩をスムーズに踏み出せる反発も感じます。ロッカーはミッドフットあたりから早めに立ち上がっている印象で、意識しなくても自然に走りをアシストしてくれます。
ソールは中厚で、ヒールの幅もそれほど広くないので荒れた路面で細かいステップを刻んでもストレスがありません。
深さ5mmnのアグレッシブなラグは接地の瞬間は比較的おとなしい印象ですが、荷重して踏ん張る時にしっかり噛んでくれます。信頼性の高いメガグリップを使用しているのでウェットな路面での安定感も抜群です。
さまざまなトレイルを走ってみると、BOA®フィットシステムのヒールホールドの素晴らしさを思い知らされます。登りでは踵が抜けるような挙動は一切なく、下りでは足が前に詰まって指が当たるようなこともありません。そのほか、前後左右にシューズがねじれる局面でも足との一体感が高かったのが印象的でした。
「Aenergy TR BOA Mid」はディスタンスはミドルからロング、ライトトレイルから山岳コースまで対応できる快適なシューズでありながら、アグレッシブに攻めても楽しめる懐の深さを持ったシューズです。ヒールホールドが優れているため、甲が低くてシューズの中で足が動いてしまう方や、下りで足の指が詰まってしまう方にも最適です。
Aenergy TR BOA Mid
(エナジー TR ボア ミッド)
・価格:¥30,800(税込)
・サイズ:men 25.5-28.0cm、women 23.0-25.5cm
・重量:375g(UK 8.5)、310g(UK 5.5:)
・ドロップ:7mm
・カラー:men 2色、women 2色
※トレイルランニング・シリーズは、クライムワークス社と提携し、製品の生産に伴い排出されたCo2を回収、地下に貯蔵することで環境へ影響が及ばない100%脱炭素を実現したプロダクトになっています。
■プロダクトページ
https://www.mammut.jp/items/3030-04920
■マムート スポーツグループジャパン
https://www.mammut.jp/