アッパーとソールのダブルで効く、リカバリーフットウェアの集大成
・フリー・ロック・ダイヤル・システムでどんな足にもフィット
・リカバリー効果を発揮するフットベッド
・高い衝撃吸収と歩きやすさを誇る3層構造のソールユニット
日本発のリカバリーフットウェアブランドrig footwear(リグ フットウェア)は、日本人の足を研究し、日本人の足が最も快適になるように設計されたラインナップを展開しています。今回レビューするのは2024年の新作「bendera(ベンデラ)」で、rig footwearが追い求めるリカバリーフットウェアの集大成とも言えるフラグシップモデルです。ちなみに「bendera」はインドネシア語で旗(フラッグ)という意味です。
「bendera」の特徴はアッパーに集約されています。ヒールのないサンダルタイプですが、メッシュ素材にオーバーレイの補強を施してあり、正面から見るとシューズのようなスタイル。フリー・ロック・ダイヤル・システムでフィッティングを調整できます。
ライニングには新世代のリカバリー繊維、アースメディカル®(A.A.TH Medical®)を採用しています。アースメディカル®とはポリエステル繊維にナノ化した複数の貴金属を固定化したアースメディカル®パウダーという微粒子が練りこまれたもの。
アースメディカル®︎パウダーは身体が発する光(遠赤外線など)を吸収、波長を変換して遠赤外線を輻射します。その結果、温熱効果により血管が拡張し血流を改善してくれます。アースメディカル®パウダーは繊維1本1本に練り込まれているため、洗濯や経年変化での劣化がしにくいのも特徴です。
ソールシステムはrig footwearで多く採用されている3層構造で、フットベッド、ミッドソール、アウトソールの構成ですが、「bendera」はさらに着脱可能なインソールもついています。
フルコンプレッションEVAを採用した厚底のミッドソールはブレを抑えるバスタブ形状になっています。フットベッドは抗菌、消臭効果のあるEVAで足裏にフィットする立体形状で、指の付け根と土踏まず部分は盛り上がっています。アウトソールはトレイルにも対応するラグパターンを採用したリサイクルラバー。軽量化のため、フルレングスではなく体重が多くかかる部分にのみ貼られています。
フィッティングはフリーロック・ダイアル・システムで行います。ダイヤルを時計回りに回していけば甲に均一にテンションがかかり、足はホールドされます。フィット感はシューズと遜色がないほどです。もちろん緩めにしてリラックスすることもできます。リリースしたいときはダイヤルを引き上げるだけで完了です。
アースメディカル®は通常のポリエステル繊維とは異なる特殊異形断面糸を使用しているため、やしなやかでさらっとした肌触り。速乾性も高いです。疲れた足がふんわりと包み込まれるためリラックスできます。すぐに血行が良くなるという実感はありませんでしたが、少し履いていると足がホカホカしてくる印象がありました。
歩いた感じは、柔らかいインソールがある分だけ、他のモデルよりソフトに感じます(インソールは取り外して履くこともできます)。足裏が低反発マットレスに沈み込むような心地良さがありながら、強めのアーチサポートによる程よい刺激ももらえます。ミッドソールは通常のサンダルよりも約40%衝撃が軽減され、さらに軽いロッカー形状にもなっているので、歩くほどに足がリラックスしていく印象でした。
定評のあるソールユニットに加えアッパーにもリカバリー機能を持たせた「bendera」は全方位から足をリラックスさせてくれるrig footwearの集大成と言えるリカバリーフットウェアです。トレイルランの前後以外でも、常に手元に置いておきたい存在です。
bendera
(ベンデラ)
・価格:¥21,800( 税抜)
・サイズ:23 – 31cm(1cmきざみ)
・カラー:BLACK、WARM GRAY
・重量:約300g(27cm 片足)
■rig footwear http://rigfootwear.com