最長170時間のトラッキングとタフネス性能はそのままに、極小&超軽量に仕上げた、スタイリッシュモンスター
アウトドアでの使用に耐えうるタフなボディとウルトラトレイルレースにも対応する長時間のGPSトラッキングを誇る「SUUNTO 9」シリーズに、ニューモデル「SUUNTO 9 PEAK(スント ナイン ピーク)」が登場しました。SUUNTOの歴代シリーズでPEAKの名は、最高峰を意味していました。そして、ついに「SUUNTO 9」にもPEAKが登場したわけです。
今回レビューしたのはグレード5チタンを使用した「SUUNTO 9 PEAK TITANIUM」です。同時にデビューした「SUUNTO 9 PEAK STEEL」はチタンを使用していないので10g重くなりますが、11,000円安い設定となっています。また、シリコンストラップのデザインに違いがあります。
ルックスは直前に登場した「SUUNTO 9 BARO TITANIUM」の流れを汲む極薄ベゼル仕様のスタイリッシュデザイン。驚くべきはその大きさです。「SUUNTO 9 BARO」が直径50mm、厚さ15.4mmなのに対して「SUUNTO 9 PEAK」は直径43mm、厚さ10.6mm。最小モデルの「SUUNTO 3」と同じ直径で、厚みはなんと2.6mm薄いという驚きのサイズなのです。重量も「SUUNTO 9 BARO」の81gに対して52gと圧倒的な軽さを誇ります。
実際に付けてみるとサイズと重量の差は見た目以上に感じることができました。サイズが小さくなったことで岩場のような手を使う場所でも、手の甲でボタンを押してしまうことがなくなったので、画面ロックをかける必要もなくなりました。また、シリコンベルトは幅が2mm狭いだけでなく、厚さも薄いのでフィット感もアップしています。新採用の金属製の固定ピンも素早く付けはずしができて、かなり好印象でした。
その他、デザイン的にはボタンが丸型から細長い形状に変わったことも大きな変更点です。このボタンは押したことをしっかりと感じられるクリック感があるため、信頼性が向上しました。
「SUUNTO 9 PEAK TITANIUM」は、これだけ小さいのに、機能は全て引き継がれています。最長170時間のGPSトラッキングが可能なインテリジェントバッテリーモード、80以上のスポーツモード、サファイアクリスタルガラスとグレード5チタン、100m耐水、天候に関わる機能など。
さらに、新機能も搭載されています。
照明条件に応じた自動バックライト輝度調整と、ランニング中に手首を傾けて画面を見る動作をすると、自動でライトがオンになる機能も搭載されました。これはタイムラグもなくとても便利な機能です。
高地での順応レベルを判断するのに役立つ血中酸素測定機能(医療機器ではないので参考値として見てください)。こちらは心拍数測定画面を表示して画面をタップするだけで測定できます。
新しいマグネット式の充電ケーブルは、方向に関係なくウォッチを載せるだけで充電を開始でき、1時間で100%充電可能(従来は4時間かかった)なため、充電し忘れに気づいても素早く使えるレベルまで充電できる他、走行中に充電する際も楽になりました。
通信関連では、ワイヤレスによるオートマティックファームウェアアップデートが追加されました、従来のようにウォッチをPCとケーブルで接続しなくても、自動でファームウェアを更新してくれるため、本当に何もする必要がありません。テスト中に一度アップデートしたようですが、夜間に行われたらしく、朝起きたら「アップデートしました」というメッセージが表示されていました。
また、最新規格のBluetooth 5に対応したことにより、スントアプリの同期も2倍の速度になっています。
これらの新機能は決して派手な大技ではないのですが、使ってみると、どれもありがたみを実感でき、SUUNTOの真面目な開発姿勢を感じることができます。
長時間連続で使用するためにはある程度の大きさは必要。そんな固定概念をブチ壊してしまった「SUUNTO 9 PEAK TITANIUM」。想像を超えた進化に誰もが驚くことでしょう。
SUUNTO 9 PEAK TITANIUM
・価格:82,390円(税込)
・サイズ:43X43X10,6mm
・重さ:52g(case 34g)
カラー:GRANITE BLUE、BIRCH WHITE
・ベゼルの素材:グレード5チタン
・レンズの素材:サファイアクリスタル
・ケースの素材:グレード5 チタン、ガラス繊維強化ポリアミド
・ストラップの素材:シリコン
・同梱物:SUUNTO 9 PEAK 商品、充電ケーブル、クイックガイド、保証書、リーフレット
■SUUNTO https://www.suunto.com/ja-jp/