TrailRunner

【Review】THE NORTH FACE 「VECTIV Enduris 4」 「Altamesa 500」

林道からロングトレイルまで対応する人気オールラウンダー2足を徹底比較

 

Summary
・アッパーはシングルレイヤーと2レイヤー
・ソールの厚みは2mm差、プレートの有無も
・フォアフットの接地面積が直進性重視か足さばき重視かの個性に
・ライトトレイルを攻めるか、ロングトレイルを快適に走るか

 

どんなシチュエーションでも、どんなディスタンスでも安心して使用できるオールラウンドなトレイルランニングシューズは、デイリーシューズとして一足は持っていたいものです。また、ビギナーの最初の一足としても最適ではないでしょうか。

人気があるオールラウンドシューズの特徴は、厚めのソールにワイドプラットフォーム、しっかりした衝撃吸収と適度な反発、的確なグリップ力を発揮するアウトソールなどが挙げられます。

THE NORTH FACEのラインナップで言えば「VECTIV Enduris 4(ベクティブ エンデュリス 4)」と「Altamesa 500(アルタメサ 500)」が当てはまりますが、どちらを選んでいいか迷っている方も多いと思います。そこで、今回はこの2足の違いを明確にし、選択の基準を示したいと思います。

 

(上)VECTIV Enduris 4。(下)Altamesa 500。

 

アッパーはどちらもゆとりのあるトウボックスを採用し、ヒールのホールドも良好なため、窮屈に感じる部分やフィット感が足りない部分は見当たりません。しかし、アッパーの構造の違いによるフィット感の差は明確に感じられます。

 

(上)VECTIV Enduris 4。(下)Altamesa 500。

 

両モデルとも通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用していますが、「VECTIV Enduris 4」はタンと一体化したインナーレイヤーを採用した2レイヤー構造。厚めのタンによりソフトな足当たりが特徴です。一方、「Altamesa 500」はシングルレイヤーの軽量メッシュで、通気性が高く、薄めのタンと相まってダイレクトな履き心地となっています。

 

(上)VECTIV Enduris 4。(下)Altamesa 500。

 

「VECTIV Enduris 4」のシューレースは、解けにくく緩みにくい特殊な編み地の凹凸構造を採用しているためアドバンテージがあります。しかし、このシューレースは「TNF Run Shoelace」として単体で販売されているので、「Altamesa 500」に付け替えることも可能です。

 

(左)VECTIV Enduris 4。(右)Altamesa 500。

 

フォアフット部分のソール幅は「Altamesa 500」の方が広く、直進安定性に優れています。「VECTIV Enduris 4」はテクニカルトレイルでの細かいステップへの対応力が高い設計です。

ソールのロッカー形状は「VECTIV Enduris 4」の方がマイルドで、「Altamesa 500」の方がアグレッシブな印象です。

 

(左)VECTIV Enduris 4。(右)Altamesa 500。

 

クッション性と反発力は、2mm厚底の「Altamesa 500」の方が感じられます。「VECTIV Enduris 4」にはTPUプレートがインサートされていますが、これは反発よりも、走行時全般の安定性とソールが屈曲した時の粘りを生み出しているように感じます。

アウトソールは両モデルとも同じTHE NORTH FACEオリジナルのSurface CTRL™ラバーを使用。ラグの形状は異なりますが、高さは4mmで共通しています。グリップ性能は「Altamesa 500」の方がややマイルドに感じましたが、どちらも的確なグリップで余計に引っかかることもなく、スムーズに走ることができました。

 

(上)VECTIV Enduris 4。(下)Altamesa 500。

 

総合的に比較すると、「VECTIV Enduris 4」は、ウルトラディスタンスでの安定性と保護性能を最優先するランナーに最適な一足です。長距離のトレーニングや、より過酷でテクニカルなトレイルレースに挑戦する方に、TPUプレートによる確実な安心感を提供します。走行安定性、汎用性、足の保護と疲労軽減を重視するランナーに向いており、ロングディスタンスに挑む方にも最適です。

 

VECTIV Enduris 4

 

「Altamesa 500」は短から中距離のレースやロードからトレイルへの移行が多いランニングでのパフォーマンスを重視する方におすすめです。日々のトレーニングからスピードを意識したレースまで、軽快な走りを求めるランナーに向いており、サーフェスを問わずテンポよく走りたい方に適したシューズです。ただし、決してテクニカルトレイルが苦手というわけでないので、オールラウンドに使用することができます。

 

Altamesa 500

 

VECTIV Enduris 4 Altamesa 500
価格(税込) ¥24,200 ¥22,000
重量 約285g 約300g
ミッドソール DREAMフォーム DREAMフォーム
プレート 3D TPUプレート
スタックハイト 29mm / 35mm 31mm / 37mm
ドロップ 6mm 6mm
アウトソール Surface CTRL™ラバー Surface CTRL™ラバー
ラグの高さ 4mm 4mm

 

(左)VECTIV Enduris 4 商品ページ:MEN`S🔗  / WOMEN`S🔗  (右)Altamesa 500 商品ページ:MEN`S🔗  / WOMEN`S🔗 

 

 

 

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