フラッグシップに匹敵するポテンシャル。ロングディスタンス対応の厚底ゼロドロップトレイルシューズ
ナチュラルランニングの入門用からコアユーザー向けまで、各段階に応じたトレイル、ロードランニングシューズをラインナップするTOPO。今回登場したニューモデル︎「PURSUIT(パースート)」は、今までなかった新しいコンセプトのトレイルランニングシューズです。
アッパーはしっかりと織り込まれた高密度のメッシュで、優れた通気性と耐久性を提供します。摩耗しやすい部分にはオーバーレイによる補強、また、中足部周辺をサポートするためにアッパーの内側にも補強を施しています。
トウボックスは人間のつま先の形状に近く広々としています。パッドがしっかり入ったガセットタンはシューレースが食い込む不快感はありません。タンの上部は少し高めの設定です。また、タンのずれを防止するレースループを二つ備えています。履き口周りのカラーは柔らかく、十分にパッドが入っています。ヒールの外側には大きな補強がありますが、プレートは内蔵していないので、指で潰せるくらいしなやかです。
ソールのスタックハイトはフォアフット、ヒール共に28mm。高低差は0mm、つまりゼロドロップです。TOPOのトレイルシューズで近いスペックなのはフォアフット25mm、ヒール30mmの「MTN RACER 2」と「ULTRAVENTURE 2(ウルトラベンチャー 2)」。そして、ゼロドロップのトレイルシューズには「RUNVENTURE 4(ランベンチャー 4)」があります(スタックハイトは20×20mm)。つまり、ゼロドロップで厚底シューズというのが「PURSUIT」の最大の特徴なのです。
アウトソールのコンパウンドはVibram®のメガグリップをフルレングスで採用。TOPOの定番とも言える高さ5mmのラグは、あらゆる地形で安定したグリップとトラクションを発揮し、最適な間隔で配置されたラグが泥を素早く逃がします。
タンの裏側と履き口のファブリックは滑りが良く足入れはスムーズです。ヒールとミッドフットは標準的な幅に感じますが、トウボックスはTOPOの中でも広いと感じました。アッパーは伸縮性がそれほど高くはないものの、その分、足をピタリとホールドしてくれます。タンのパッドはシューレースの圧力をほどよく分散しながら、しっかりと足をロックダウンしてくれます。
ゼロドロップなので立った時にはフォアフットが高いと感じる人が多いかもしれません。走り出す前に少し重心を前にしてバランスを修正します。転がるようなロッカーの感覚も薄いので、自分自身の体重移動によってソールを転がすように走るのがゼロドロップシューズで走るコツかもしれません。クッションは十分に効くのでゼロドロップだから疲れるということもありません。
ミッドフットからフォアフットでの着地に慣れてくれば「MTN RACER 2」よりも3mm厚いフォアフットのクッションのおかげで、快適に走ることができます。クッションは柔らかすぎず、適度な反発があり推進力を感じます。厚めのソールですがフレア形状にはなっていないので、接地幅はそれほど広くはなく機動性が高いと言えます。グリップはあらゆるサーフェスで安定しているため、テクニカルトレイルからロードまで苦手意識を感じることはないでしょう。
「PURSUIT」は厚底を採用することでゼロドロップの敷居を下げ、ロングトレイルにも対応できる新コンセプトシューズです。TOPOのフラッグシップである「MTN RACER 2」に匹敵するポテンシャルを持つ一方で、ゼロドロップ初体験の方にもお勧めできるシューズです。
PURSUIT(パースート)
・価格:¥23,100(税込)
・サイズ:M7.5(25.5cm)- M10.5(28.5cm)、W6(22.5cm)- W8.5(25cm)
・カラー:men’s 2色 women’s 2色
・重量:306g(M9)、244g(W7)
・スタックハイト:28mm×28mm
・ドロップ:0mm
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