噛みすぎない5mmラグが特徴の
つま先広々、ナチュラル系厚底シューズ
2013年にアメリカで誕生したTopo Athletic®︎(トポ アスレティック)。創業者のトニー・ポストはロックポートやビブラムなどで35年以上のシューズ開発、製造に携わってきた人物です。日本ではアルコインターナショナルが2019年から販売を開始。2020年から本格展開を始めました。TOPOのミッションは、この地球上で“Best Natural Running Shoes”を作ること。
今回ご紹介する「ULTRAVENTURE(ウルトラベンチャー)」はTopo Athletic®︎のラインナップ中で最もクッション性の高いシューズです。
アッパーは複数の密度で構成されたエンジニアードメッシュ。サイドにはTPUオーバレイの補強がつきます。Topo Athletic®︎のシューズに共通する特徴は「ルーミー トウボックス」。足幅がワイドで実際の足型に近い形状。窮屈にしめつけるのではなく、ナチュラルな動きを可能にすることで足へのストレスをなくすというコンセプトです。
足首はかなりボリュームがあるパッドで囲まれています。アッパーの上部と一体化したタンも厚みがありしっかりとしています。ヒールカウンターは内蔵されていません。その替わりに外側に補強がついていますが、踵部を指で押せば潰れるくらいの強度となります。
小指付近にはドレーネージ・ポート(排水口)があり、徒渉などでシューズ内に浸水しても排出できる仕組み。また、このポートはもちろん通気もするので、蒸れの緩和にも役立ちます。
ソールスペックはミッドソール厚でヒール19mm、フォアフット14mm。アウトソールが6mm(ラグの高さは5mm)、フットベッドが5mmなので全体の高さはヒール30mm、フォアフット25mm、ドロップ(フォアフットとヒールの高低差)は5mmとなります。ミッドソールは異なる3つの密度のEVAを組み合わせたスリーピース・マルチデンティシー・ミッドソール。ヒールのダークグレーの部分は柔らかく、インサイドのライトグレーの部分はしっかりとした硬めの設定です。
アウトソールは柔軟性とウェットトラクションに優れたテクニカルコンパウンドVibram XS TREKを採用。ラグは大きく、間隔が適度に広いため泥が詰まりにくくなっています。ロックプレートはインサートされていません。
さて、足を入れてみます。見た目の通り、トウボックス内で足の自由度はかなり高いです。幅も高さも十分にあり指を大きく広げられるほど。
トレイルを走り出すと、分厚いクッションの恩恵を最初に感じます。ヒールはクッション性重視、フォアフットは適度なリターンがあるのでテンポ良く走ることができます。トウボックスが大きくても、ミッドフットからヒールにかけてしっかりホールドされているので、下りで足指が詰まってくることもありません。
ラグが高い割には硬いトレイルやアスファルトでも揺れる感じもなく安定感は高いです。登りではどんな状況でも安定したトラクションを発揮します。下りでは柔らかい路面ではしっかりと食いつきますが、乾いた路面ではグリップはマイルドです。ラグの上部が平らで、さらにフォアフット部は進行方向に対して受け流すような傾斜をつけてあるためだと思われます。
様々な状況で高い安定感、クッション性、グリップを発揮する、ナチュラルフィットの厚底シューズ「ULTRAVENTURE」は足の動きを大切にしながらロングディスタンスを主体に走りたいランナーにお勧めできる一足です。
ULTRAVENTURE
ウルトラベンチャー
・価格:¥19,000+税
・サイズ:MEN’S 26.0-28.5cm、WOMEN’S 22.5-25.0cm
・カラー:MEN’S 2色、WOMEN’S 2色
・重量:317g(27.0cm)、257g(23.5cm)
・ラバーアウトソール:6mm
・ミッドソール:19mm EVA(HEEL)/ 14mm EVA(BALL)
・フットベッド:5mm
・トータルスタックハイト:30mmX25mm
・ドロップ:5mm
■Topo Athletic | ||||||
https://topoathletic.jp/ | ||||||