第3回 シューズのメンテナンス法 |
毎日のメンテナンスが肝心
走り終わった後のシューズのことを考えている方は、あまりいないかもしれません。しかし、基本的なことを押えておくと、シューズは長持ちします。
まずは、シューズを脱ぐときにシューレースをほどいて、しっかり緩めてあげること。また、足は想像以上に汗をかきます。ランニングした後のシューズは、汗や湿気でシューズ内が蒸れた状態になります。走り終わったら、風通しの良い場所で陰干ししてください。インソールをはずして乾燥させれば、効果はさらに高まります。使用前に、防臭・防カビスプレーをしておくと、より快適なシューズの使用に効果的です。しっかり乾燥させるために、1日おきに違うシューズを履くのもお勧めです。
ランニングシューズの保管方法
ポリウレタンソールは、高温多湿の場所に長時間保存されると、劣化を促進する恐れがあります。高温多湿な場所を避け、温度、湿度が低く、風通しの良い場所で保管してください。
また、炎天下の車内・トランク内は大変高温になります。短い時間でもシューズが変形することがありますので注意しましょう。
雨などで濡れた場合
雨などでランニングシューズが濡れた場合は、乾いた布で水分をよく拭きとります。そして、型崩れ防止のために、新聞紙などの吸水性の良い紙を中に詰めてください。乾燥は、風通しの良い場所で陰干ししてください。
事前に防水スプレーをしておくと、水をはじき、シューズの機能を効果的に発揮させることができます。
汚れがひどい場合のクリーニング(水洗い)
1 泥や汚れを落とし、シューレースをはずします。
2 インソール入りのシューズは、インソールもはずしておきます。
3 シューズ、シューレース、インソールを水に浸け、よく湿らせます。
4 使用素材に合った、シューズ用シャンプーをかけて洗います。手で揉み洗いをししたほうがシューズには優しいですが、ブラシを使うなら、柔らかいブラシでソフトに汚れを落としましょう。硬いブラシはアッパーを痛める可能性があるので使用しないでください。
5 洗い終えたら、水で十分にすすぎます。シュータンやパッドなど、厚みのある部分はしっかりと水切りをして、なるべく水分が残らないようにしましょう。
すすぎが終わったら、新聞紙などを詰めて形を整え、風通しの良い場所で必ず陰干しをしてください。
注意
・シューズ用シャンプーをかけたまま、長時間放置しないでください。
・すすぎは十分に行ってください。
・素材によっては、色落ちすることがあります。
・皮革(表革)シューズ、スエード(裏革、起毛革)シューズは、漂白剤、アルカリ性洗剤での洗濯は行わないでください。色落ち、色移行の恐れがあります。
解説/安藤正直 深い商品知識を持ち、ブルックスブランドの魅力をお伝えするストーリーテラースタッフ。中でも日本人ではじめてブルックス本社より認定された伝道師中の伝道師。 |
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第1回 ランニングシューズの選び方 |
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第2回 プロネーションて何? |
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第3回 シューズのメンテナンス法 |
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第4回 ランニングシューズQ&A |
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第5回 ランニングシューズとトレイルランニングシューズの違い |
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