【技術連載】ゼロベースランニング #6 カカトを押しつける


#6 カカトを押しつける

離地を遅らせるトレーニングです。直立した状態から一歩後ろに踏み出してみましょう。踏み出した脚はつま先で踏ん張るのではなく、カカトを地面に押しつけるように意識してください。

後ろに踏み出したあとは、なるべく蹴らないように胸を先行させて、前足に載り込みます。

これを何度も繰り返してください。少しずつ前に進んでいって構いません。始めは小さいステップで結構です。だんだん大きく踏み出すと、実際はカカトが地面に着くことはないかもしれませんが、それは構いません。

後ろに踏み込んだ局面が、実際の走りの中の離地の直前と同じ動きになる感覚をつかんでください。ずいぶん後ろに足が位置しているのがわかるはずです。

(『走りの常識を変える!フォームをリセットする! ゼロベースランニング』第4章より)

<<<前へ       次へ>>

#1  たどり着いたのはナチュラルランニング
 #2   人間本来の走り方
 #3   走りをゼロから考え直す
#4   胴体の動きは四肢の動きに先行する
#5   「バネ」のメカニズムを発動せよ
#6   カカトを押しつける
#7   振り子のステップ
#8   腕は振るのではなく振られる
   ■関連記事
   【REPORT】走りの本質が見えた! 高岡尚司のナチュラルランニングワークショップ
   ■ワークショップ情報はこちら


走りの常識を変える!フォームをリセットする! ゼロベースランニング
発行元:実業之日本社
判型:四六判、192ページ
定価:本体1300円+税
ISBN: 978-4-408-45615-7
発売日: 2016年12月2日

トレーニングの動画はこちら


■著者 高岡尚司:1978年生まれ。福岡県大牟田高校から帝京大学へ進学。関東学生陸上競技対抗選手権大会 などで活躍。ケガを経験し選手の道をあきらめ、トレーナー、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師として活動していく中で行き着いたのが「ゼロベースランニング」。裸足感覚のシューズをつくれないかという想いから足袋メーカー・きねや足袋と「MUTEKI」を共同開発。2014年からベアフット(裸足)感覚を追求した「ALTRA」シューズのアンバサダーに就任。現在は、自身が提唱する「ゼロベースランニング」の普及と、オリンピックで活躍するランナーを育てるプロジェクトに参画し、コーチとしても活動している。2012湘南国際マラソン 2時間45分39秒(裸足フルマラソン日本最高)。http://www.takaokashoji.com/

モバイルバージョンを終了