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世界選手権日本代表、上田絢加選手がお勧めするスカイ・バーティカルレース3選

新型コロナウィルスの影響で、多くの大会た中止を発表する中、開催を表明する大会も出てきました。そこで、今回は2020年スカイランニング世界選手権日本代表(大会は2021年に延期)の上田絢加選手に、この秋開催予定のスカイ・バーティカルレースの中から、お勧めのレースを聞いてみました。

スカイランニングの魅力
「私が主軸とするスカイランニングは、トレイルランニングとは特徴が異なる競技です。トレイルランニングは横方向(水平方向)の移動要素が強いのに対して、スカイランニングは縦方向(垂直方向)への移動要素が強いのが特徴です。まさに空へ目指して駆け上がるイメージ。
スカイランニングの中でも大きく分けると、50kmを超える「ウルトラ」、20~49kmの「スカイ」、駆け上りレースである「バーティカル」の3種目があります(正確な規定は一般社団法人日本スカイランニング協会のHPを参照してください)」


「その中でもバーティカルレースは、ほぼ登りのみということで“きつい”イメージを持たれていると思いますが、想像通りきついです(笑)。という私も実際に挑戦するまではあまり魅力を感じていませんでした。そんな私が、昨年から何度かバーティカルレースに出て感じたことがあります。(あくまで私見です)おすすめしたいのは、普段の日常生活でストレスを感じている人です(笑)。私も営業として働きながら競技をしているので、結構普段からストレスが大きいです。休日に自分を追い込むことでそのストレスを緩和できています。トレイル、スカイ、ウルトラレースと違い、スタート地点からゴール地点を見上げられます。結構高いところにゴールがあってスタート前は驚きますが、その分ゴールした時の達成感は格別です。バーティカルは約1時間~2時間で終わるので短時間でがっつり追い込めるのも魅力だと思います。また、距離的には短かめなので、山のレースに初挑戦してみたいという方も比較的安全にゴールできると思います。あとは、レース自体短いのでその後、その地域の観光などもできることも魅力の一つでしょうか」

「そんな私がお勧めする、バーティカルを含むおすすめのスカイランニングレースを3つ紹介します」

■日光白根山アセント
群馬県利根郡片品村
開催日:2020年9月20日(日)
https://shirane-ascent.com/

「アセント=登り」。百名山のひとつである日光白根山の山嶺を使った駆け上りレース。初心者でも安心して挑戦できます。丸沼高原スキー場を標高1400mのベースからロープウェイ山頂駅の標高2000mまで駆け上がるコースです。下山はロープウェイを使えるので酷使した体にも安心安全です(笑)。ソロの部からトリオの部まであり、トレイル・スカイレースでは珍しいチームでも楽しめるのも魅力のひとつ。大人の部の終了後、キッズレースも開催されるので家族で参加するのもおすすめ。すべてのレースが終わったら、山頂駅にあるカフェでまったりするのも楽しい。昨年、私も参加しましたが、前日入りし、日光白根山登山や近くの菅沼でサップを楽しんだりと、レースだけでなく旅行としても楽しめるのがとても良かったです」

■尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター
群馬県利根郡片品村
開催日:2020年10月10日(土)・11日(日)
http://www.ozevk.com/

「尾瀬岩鞍スキー場で開催されます。距離5kmで累積標高1000mというこちらも駆け上る(バーティカル)レースです。日光白根山アセントよりはきつめになっています。おすすめポイントは「ジャイアントウォール」と名付けられた斜度45度の急峻な斜面(というよりもはや壁?!)。もちろん走れる選手は少ないので、手も使いながらよじ登ります。こちらも下山はロープウェイに乗れますし、キッズレースも開催されるので家族で参加するのもおすすめです。スタート会場では地元の飲食店などが出店しているブースもあるので、下山後も楽しめます。おすすめは水を一切加えていない「たまおキッチンのトマトカレー」です!(今年はコロナウイルスの関係で開催は未定だそうです)。翌日にはより短距離レースのスカイスピードという種目も開催されます」

■HOTAKA SKYRUN
群馬県利根郡片品村
開催日:2020年10月24日(土)・25(日)
https://hotaka-skyrun.com/

「こちらは下りもある25kmのスカイレース。2020年はプレレースとして開催され、上州武尊山が舞台となっています。テクニカルなセクションもあるため、山に慣れた人向けです。スタート後気持ちのいい武尊渓谷沿いを通って、武尊山へ向かいます。雪渓・鎖場を抜けると標高2000m超えの稜線を3.5km進みます。そして前武尊(2039m)からゴールまで1200mを一気に下る本格的なコース設定です。スタートとゴールは花咲の湯でゴール後そのまま汗を流せるのもポイント。2020年はコロナウイルスに配慮して登山道を使わないコースに変更されるため27kmになります。広々としたサッカー場(アルモンテグラウンド)からスタートし、武尊牧場とオグナほたかスキー場、それぞれのピークを踏破してゴールするコースになっています。こちらもバーティカルレースが併催されます。土日で1種目ずつの開催になるので、私は両日参加する予定です! 今年は十分に練習できていない人や山を楽しめていない人も多いと思います。大会は開催されても参加にあたっての不安は100%ゼロにはできないと思いますので、自分自身で見極めて大会への参加判断していきたいですね」

なお、上記大会の運営は、日本スポーツ協会、日本スカイランニング協会のガイドラインに従って行われます。

大会としての主な感染症対策

■主催者サイド
・スタッフはマスクの着用はもちろん、フェイスシールド、手袋などを装着して対応いたします。
・エイドステーションは、手渡しなどは致しません。水など最低限のものしか用意しません。基本選手自らが補給物をご準備ください。
・除菌用のアルコールは会場に設置いたします。
・開会式、表彰式は密集を避けるため行いません。ブリーフィングは事前にHPにアップいたします。賞状、トロフィー、副賞は後日発送いたします。
・順位はHP、SNSにて発表します。
・スタートは密集、密接を避けるため1~5人のウェブスタート方式をとります。
・ゴンドラで下山時はゴール後マスクを配布いたします。

■参加者、来場者へのお願い事項
・選手、および帯同者はレース中以外は常時マスクをご持参し着用をしてください。
・ゴール後のチップは各自で外してください
・常に他人、他のグループと2m以上の距離を保ち、感染防止に務めてください。
・受付の前に検温、血中酸素飽和度の測定、手指の消毒を行います。体温が37.5度以上の方はご参加いただけません。
・受付の際に、誓約書と感染症対策チェックシート(レース前1週間の検温)を提出していただきます。
・レースは年代順でのウェーブスタートとなります。欠場者がいる場合でもスタート時間は変わりません。
・エイドステーションは用意しますが、水など最低限のものしか用意しません。基本的には選手自らが補給物をご準備ください。
・大会参加の際は、他の参加者、スタッフなどとの距離を2m以上確保してください。
・大きな声での会話、応援。ハイタッチやハグなどの行為は行わないでください。
・感染防止のために主催者が決めたその他の措置の厳守、主催者の指示に従ってください。
・大会終了後、2週間以内に新型コロナウィルス感染症を発症した場合は、主催者に対して・・速やかに濃厚接触者の有無等について報告をしてください。

■下記の方は当日ご参加いただけません(会場にお越しにならないでください)
・平熱を超える発熱(おおむね 37.5℃以上)。
・体調不良(例:咳・咽頭痛などの風邪の症状、だるさ(倦怠感)、息苦しさ(呼吸困難、嗅覚や味覚の異常、体が重く感じる、疲れやすい等)。
・新型コロナウイルス感染症陽性とされた者との濃厚接触の有無。
・同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合。
・大会当日から14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合。
・大会の14日前時点で、居住地に緊急事態宣言が発出されている場合。

上田絢加(うえだあやか)
大学在学中にランニング、ウルトラマラソンに親しみ、社会人になってからトレイルランニングに魅了される。現在は会社員の傍ら、スカイランニングを主軸に活動中。サロモンアスリート。2020年スカイランニング世界選手権日本代表(大会は2021年に延期)。
〈戦歴〉
2018年スカイランニングアジア選手権 3位
2019年スパトレイル〈56K〉 優勝
2019年中央アルプススカイラインジャパン〈ロング〉 優勝
2019年スカイランニング日本選手権〈SKY〉 準優勝
2019年Lantau 50(香港)〈54K〉 優勝

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