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【Mt.FUJI100】世界から3400人の選手を迎えて「FUJI100mi」と「KAI70k」の2レースを開催

Mt.FUJI 100(マウントフジ100・旧称 ウルトラトレイル・マウントフジ ULTRA-TRAIL Mt. FUJI)は10回目となる大会を2024年4月26日(金)、27日(土)に開催します。富士山麓の山、森、街を駆け抜ける距離166.6km、累積標高7,039mの「FUJI100mi(フジ100マイル)」と、そのコース後半にあたる距離69.4km、累積標高3,493mの「KAI70k(カイ70k)」の二つのレースに3,400人の選手が参加します。日本を代表する国際的なトレイルランニング・イベントの開催地として、富士山周辺エリアの各地は世界の34の国と地域から集まるトレイルランナーやその家族を迎え、今回の大会の副題である「Emotional Discovery」(感動的な発見)の舞台となります。

 

Mt. FUJI 100はグランカナリア・ワールドトレイルメジャーズの一員に
今年の大会は新たな大会名のMt. FUJI 100として初めて開催されます。加えて国際的なトレイルランニングシリーズである「Gran Canaria World Trail Majors」(グランカナリア・ワールドトレイルメジャーズ)の一員として初めて開催される大会でもあります。
グランカナリア・ワールドトレイルメジャーズは、Mt. FUJI 100もその設立メンバーとなって2023年11月に設立されました。トレイルランニング大会の多様性やアイデンティティ、そして開催地の自然と文化をリスペクトするという価値観を共有する世界の各地のトレイルランニングが立ち上げた非営利団体であり、現在は10の大会が参加しています。

 

始まりは世界に誇れるトレイルランニング大会を日本に作りたいという情熱
富士山は日本の豊かな自然と精神的な文化を象徴する存在です。その富士山の麓で100マイルに達するトレイルを昼夜をまたいで走り続ける大会を発想したのは、大会会長の鏑木毅氏でした。黎明期の日本のトレイルランニング界で数少ないプロアスリートとして、UTMBに全身全霊を込めて挑戦していた鏑木氏は「この感動的な舞台を富士山で実現したい」という夢を抱きます。

当時は1000人を超えるランナーが参加して丸二日間にわたって開催される大会は日本にはなく、夢の実現には多くの苦難が伴いました。しかし、鏑木氏の夢は仲間たちを衝き動かし、2012年に第一回大会が実現します。以来、Mt. FUJI 100は日本を代表するトレイルランニング大会として成長します。国内のトレイルランニング・ファンにとっては自らの限界に挑戦し、可能性を試す機会として人気を集めています。

大会の人気は海外にも広がり、多くの海外の有力選手が参加するハイレベルなレースとして世界に注目されるようになりました。100マイルのレースでは2014年に男女それぞれのレースで優勝したフランソワ・デンヌ(フランス)、ヌリア・ピカス(スペイン)が国際的なレースサーキットであるUTWT(ウルトラトレイルワールドツアー)の年間チャンピオンとなりました。

昨年の2023年に中国のチョウ・ジアジュとシャン・フージャオが男女それぞれで優勝したことはアジアにおけるトレイルランニングの人気の高まりを象徴する出来事でした。今回の2024年大会では中国、香港、タイ、韓国の4つの国と地域からの参加者は300人を超えています。

10回目の大会開催にあたり、大会会長の鏑木氏は
「大会が仲間や家族との繋がり、世界中の方々との交流の機会となることを希望します。そして壮大なトレイルランニングの旅を通じてまだ知らない自分自身を発見することの魅力を、社会に広く伝えてゆきたいと思います」
と話しています。

 

生きた火山である富士山を囲むコースは変化に富んだチャレンジングなコース
Mt. FUJI 100コースとなるのは日本の最高峰である富士山を取り囲む山麓のエリアです。最後の噴火から300年しか経っていない荒涼とした山頂エリアに対して、山麓エリアは豊かな緑に覆われた山や森、澄んだ湖が点在するトレイルランニングの楽園です。一方、富士山は古くから偉大な自然の象徴として信仰の対象とされており、山麓には日本中から集まる参詣客をもてなす町が繁栄しました。コースの合間に現れる街並みからはそうした歴史も感じることができるかもしれません。

トレイルランニングのコースとしてみたMt. FUJI 100の特徴について、2016年と2018年のチャンピオンであるディラン・ボウマン(アメリカ)は、
「フラットで走れる部分と厳しい登りや下りが長く続く部分が交互に現れるのがマウントフジのユニークなところ」
とコメントしています。急斜面の岩や木の根の上を登り下りした後は、起伏の小さいトレイルや舗装路が長く続くため、選手は単なる走力だけでなくペース配分のバランスも求められることになります。

 

世界から有力選手が集結
今回のMt. FUJI 100にも海外、国内の有力選手が集まります。FUJI100miには2018年のチャンピオンであるコートニー・ドウォルター(アメリカ)が6年ぶりに参加します。昨年はUTMBでの三度目の優勝に加えて、Western StatesとHardrock 100でいずれも大会新記録で優勝という偉業を成し遂げました。最強の女性トレイルランナーとして世界にその名を馳せるドウォルターは今年2月にワールドトレイルメジャーズのレースであるTransgrancanariaで二度目の優勝をしたばかりです。アメリカからは2022年のJavelina Jundred 100で3位、昨年のBandera 100kで2位などアメリカのウルトラランニングで活躍するニコール・ビターもエントリーしています。香港からは昨年のTransLantau by UTMBの100kmで準優勝、今年1月のワールドトレイルメジャーズ開幕戦であるHong Kong 100の100kmで7位のウォン・キチュンにも注目が集まります。

迎える日本の選手では昨年のこのレースで3位の大淵千鶴、4位の細川由美、10位の枝元香菜子や2022年に準優勝の矢野淳子 がスタートラインに並びます。昨年初めての100km超のレースとなる信越五岳トレイルランニングレースの110kmで優勝して注目されている清宮由香里は初めての100マイルへの挑戦となります。

FUJI100mileの男子では昨年のTransgrancanaria Classicで優勝したアンドレウ・シモン(スペイン)、2019年のグランレイド・レユニオンで優勝のグレゴワール・キュルメール(フランス)がヨーロッパから参戦します。中国からは今年1月のHong Kong 100 100kmで4位のチン・グイドゥや同レースで5位のデン・グォミン、昨年のTransLantau by UTMB 50kmで優勝した香港在住のジョン・レイ・オニファ(フィリピン)がエントリーしています。

日本勢ではFUJI100miで昨年準優勝の川崎雄哉、3位の鬼塚智徳、4位の万場大、2022年準優勝の土井陵や、昨年のKAI70kで優勝した田村健人がスタートラインに揃います。男子のレースの展開は激しいものとなりそうです。

KAI70kの女子は日本を代表する2人の選手が登場します。吉住友里は今年のTransgrancanaria Classicを6位でフィッシュしたばかりです。この大会の開催地である富士吉田の在住で富士山頂に登る富士登山競走では現在五連覇中。2022年のKAI70kで優勝しています。一方、秋山穂乃果は昨年のトレイルランニング世界選手権・ロング種目で9位となりました。この大会には初登場となります。アメリカからは2014年のWestern Statesのチャンピオン、ステファニー・ホウが出場します。加えて、2022年信越五岳トレイルランニングレース110kmで優勝の福田恵里佳、2023年の白馬国際クラシック28km優勝の冨井菜月、2023年の奥信濃100 100kmで3位の岩井絵美も今回の注目選手に加わります。

KAI70k男子の優勝候補には昨シーズンに阿蘇ボルケーノトレイル115kmや奥信濃100 100kmを制した長田豪史が挙がります。上位争いに加わる選手としてはともに最近のトレイルランニング世界選手権で日本代表選手となった経験を持つ森本幸司、横内佑太朗に期待が集まります。日本のトップ選手の上位グループにスペインのベテラン、トフォル・カスタニェールがどのように加わってくるかに注目です。2012年にモンブランマラソンで準優勝、CCCで優勝、2014年のUTMBで準優勝しており、この大会にも2019年の100マイルに参加して12位となった経験を持っています。加えて、2023年のTransJeju by UTMB 50kで優勝のイ・シンジン(中国)や日本の笠木肇、吉原稔、町田知宏の活躍が期待されます。

 

ライブ配信で上位選手のレース展開と大会の魅力を世界に発信
Mt. FUJI 100の開催期間中は「応援navi」で参加選手を検索して通過状況や位置情報が確認できるほか、「リーダーボード」で各種目の上位100選手について通過状況が更新されます。また、IBUKIGPSでは、FUJI100miのエリートアスリート及びIBKIGPS所持者の位置情報が確認できます。

大会中、各選手の位置、順位、走行時間などの状況に関しては以下のサイトをご確認ください。
応援 navihttps://v2.ouennavi.jp/teaser/?eid=000000000338673
リーダーボードhttps://leaderboard.runnet.jp/?tri=02524_20240426_01
公開:4月26日(金)0:00~4月28日(日)23:59
IBUKIGPS*https://ibuki.run/ev/8963646647679083605/
*FUJI100miのエリートアスリート及びIBUKIGPS所持者のみ

FUJI100miのスタート直前の4月25日(木)の深夜から、翌日の上位選手がフィニッシュする4月26日(金)の深夜まで日本語版と英語版のライブ番組を配信します。番組はエイドやコースからの中継も交えた映像に日本語と英語それぞれの解説を加えて配信する予定です。
日本語版:Mt. FUJI 100100公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@mtfuji100
英語版:Gran Canaria World Trail Majors 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@WorldTrailMajors

このほか、Mt. FUJI 100のソーシャルメディアでは大会の様子や情報を随時発信します。
Instagramhttps://www.instagram.com/mt.fuji100/
Facebookhttps://www.facebook.com/Mt.FUJI100/
Xhttps://twitter.com/MtFUJI10

 

▪️グランカナリアワールドトレイルメジャーズについて
ワールドトレイルメジャーズは、トレイルランニングの本来の精神を守ることを目的とし、多様で持続可能かつ敬意を持ってスポーツを促進することを目的とし、10の独立したトレイルランニングレースによって設立された非営利団体です。この協会は、Anta Hong Kong 100ウルトラマラソン、ブラックキャニオン・ウルトラ、The North Faceトランスグランカナリア(スペイン)、Mt.Fuji100、MIUT-マデイラアイランドウルトラトレイル(ポルトガル)、スイスキャニオントレイル、サウスダウンズウェイ 100(英)、ケベックメガトレイル(カナダ)、グランレイドピレネー(仏)、RMB ウルトラトレイルケープタウン(南ア)によって結成されています。2024年がこのレースシリーズの初年度となります。

▪️グランカナリアワールドトレイルメジャーズ: https://worldtrailmajors.com/

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