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【THE NORTH FACE】マックスクッションの新星 「Altamesa (アルタメサ)」 が登場

誰もが履きこなせる、万能でハイパフォーマンスな厚底シューズ

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)のトレイルランニングシューズといえば、VECTIV™(ベクティブ)シリーズを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回紹介するのは2024年に新たに登場したAltamesa(アルタメサ)シリーズです。

 

(左)「Altamesa 300」、(右)「Altamesa 500」

 

ミッドソールに3Dプレートを内蔵して、安定感と推進力発揮するVECTIV™シリーズに対して、Altamesaは、クッションと反発を両立したワイドボディのマックスクッションが特徴です。ラインナップは「Altamesa 500」と「Altamesa 300」。

AltamesaはVECTIV™の下位に位置するモデルと思われるかもしれませんが、それは正しいとは言えません。その証拠に、日本や世界で活躍するトップアスリートもAltamesaを好んで使用しています。2024年のTJAR(トランス ジャパン アルプス レース)で2連覇を成し遂げた土井陵選手はレース後半で「Altamesa 500」を使用。また、2023年のUTMBモンブランで2位になったザック・ミラー(USA)も後半は「Altamesa 300」を履いていました。

そうです。「Altamesa 500」と「Altamesa 300」の2モデルに関しても上位、下位というポジショニングではなく、どのように走りたいかによってチョイスするラインナップとなっているのです。

それではノンプレート厚底シューズの新生、「Altamesa」シリーズを見ていきたいと思います。

 

長距離を疲れずに走れる39mmのスタックハイトとレスポンスの良い超臨界発泡ミッドソール

Altamesa 500

 

アッパー素材にはリサイクル材料を使用したエンジニアードメッシュで、シューズ内の蒸れを軽減し、快適な履き心地を保ち、長時間でも快適に走ることができます。薄めながら程よくパッドが入ったガセットタンは、シューズ内での足のズレを防ぎフィット感が向上しています。

 

トウ、サイド、レースケージにはオーバーレイの補強。
ミッドフットからフォアフットにかけてミッドソールがフレア形状になり、ワイドな接地面を作っている。

 

ミッドソールには「VECTIV™ PRO」にも採用された、ドリームフォームという超臨界発泡のEVAを使用していますが、配合は変えてあります。クッション性と高い反発性を両立。長時間のランニングでも足への負担を軽減し、快適な走行をサポートします。また、ワイドミッドソールジオメトリー構造により接地面積が広く、安定感があります。ミッドソールの厚さはフォアフット26mm、ヒール 32mm。路面からインソールの下までの、いわゆるスタックハイトはフォアフット33mm、ヒールはなんと39mmと超厚底! ドロップは6mmです。

 

ミッドソールは後に張り出したスワローテイル形状。

 

アウトソールはサーフェスコントロールラバーアウトソール(10%天然ラバー配合)を採用。サイドまで巻き上げることで接地面積を最大化して安定性を高めています。ラバーの粘着性も高く、濡れた岩や土の上など様々な路面状況で優れたグリップ力を発揮します。ラグの高さは4mm。

 

アウトソールはフォアフットとヒールがセパレートしている。ベース部の肉抜きも随所に見られる。

 

サイドに巻き上げられたアウトソール。

 

足を入れした印象は、フォアフット部にゆとりが感じられました。このため、より多くのランナーに受け入れられそうです。
走り出すと厚いミッドソールの豪華なクッションが着地の衝撃を吸収してくれます。しかしながら、ただ柔らかいだけではなく、しっかりしたリバウンドもあります。フラット気味に着地をして厚いミッドソールに衝撃を吸収してもらい、その後のリバウンドとロッカー形状による転がりのタイミングを合わせて推進力を得るという流れが自然と生まれて、良いテンポで走ることができます。

ソールの横幅いっぱいに張り出したアウトソールの4mmのラグはトレイルをしっかりとキャッチ。柔らかい路面から岩場までオールラウンドにグリップしてくれます。

極厚ソールでどこまでも走っていけそうな「Altamesa 500」は、ロングディスタンスを楽に走りたいトレイルランナーのベストチョイスと言えるでしょう。

 

 

 

TJARで「Altamesa 500」を履いた土井 陵選手の感想

「クッション性と安定感、操作性を兼ね備えたバランスの良いシューズ。TJARで後半から使用し、疲労感があった中でも最後のロードをしっかり走り切れたのは、このクッションと安定感のおかげだと思っています。カーボンプレートなどは内蔵されていないので、自分の感覚で脚を運ぶことができ、VECTIV™シリーズとはうまく棲み分けができています。アッパーはエンジニアードメッシュで通気性もよく、包み込まれるような履き心地。ロングレースを走る方やクッション性を重視するランナーに向いているシューズだと感じています」

 

TJAR 2024で「Altamesa 500」を履く土井選手。Photo / Doryu Takebe

 

 

Altamesa 500(アルタメサ 500)
・価格:¥22,000(税込)
・サイズ:MEN’S 7〜11 WOMEN’S 5〜8.5
・ドロップ:6mm
・重量:約300g(9インチ/片足)
■商品ページ:MEN ‘S 🔗  WOMEN’S 🔗

 

MEN’S (左)ホワイトデューン×グラベル、(右)クレイグレー×キャバングレー
WOMEN’S (左)ホワイトデューン×グラベル、(右)スモークドパール×ルナストーン

 

 

しっかりしたクッションでスピードにも対応できる厚底オールラウンダー

Altamesa 300

 

「Altamesa 300」は「Altamesa 500」の下位モデルではなく、少しスピード志向に振った軽快なシューズです。その大きな違いはソールの厚さ。ミッドソールハイトはフォアフット 21mm、ヒール 27mmで、スタックハイトはフォアフット28mm、ヒール34mm。ドロップは6mm。「Altamesa 500」より全体に5mm薄い仕様となっています。とはいえヒール34mmは十分に厚底です。

 

(左)「Altamesa 500」、(右)「Altamesa 300」

 

アッパーは目が詰まってしっかりフィットするエンジニアードメッシュ。タンも薄目でダイレクトなフィット感を得られます。トウボックスは広くゆとりがありますが、「Altamesa 500」よりは細いです。

 

目が詰まっていてしっかりしたアッパー。

 

薄くダイレクト感があるタンと、スムーズな素材の履き口。

 

ミッドソールはドリームフォームよりもしっかりした高反発仕様。トレイルの突き上げから足を保護するフレキシブルなプレートがフォアフットの下部に配置されています。アウトソールは「Altamesa 500」と同じサーフェスコントロールラバー。ラグの高さ(4mm)と形状もほぼ同じですが、接地幅はフォアフットで約10mm、ヒールで約5mmほど狭くなっています。

 

ヒールのスタックハイトは34mmと十分に厚みがある。
「Altamesa 500」同じ形状のラグ。高さは4mmあるので路面をしっかりと掴める。

 

履いてみて感じた「Altamesa 500」との相違点はやはりクッション性で「Altamesa 300」は厚底ながら反応が良く、安定性とコントロールが際立ちます。プラットフォームがスリムなのでクイックな足捌きができるのも利点です。

共通点は、まず、ゆとりのあるトウボックス。ドロップが同じ6mmと共通。ロッカーの立ち上がりかたもほぼ同じに感じたので、その点では同じようなバランスで走ることができます。グリップは同等でオールラウンドに使用できるため、考慮すべきは主に距離とスピードの違いということになると思います。

いずれにしても「Altamesa」はどんな足型にも、どんな走りのタイプにもマッチしやすいことが特徴だと思います。万人が履きやすい厚底シューズと言えるでしょう。

 

Altamesa 300(アルタメサ 300)
・価格:¥17,600(税込)
・サイズ:MEN’S 7〜11 WOMEN’S 5〜8.5
・ドロップ:6mm
・重量:約287g(9インチ/片足)
■商品ページ:MEN ‘S 🔗  WOMEN’S 🔗

 

MEN’S (左)アスファルトグレー×TNFブラック、(右)クレイグレー×スモークドパール

WOMEN’S (左)モーブ×ミッドナイトモーブ、(右)アスファルトグレー×TNFブラック

 

 

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