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「裸足の王子」吉野剛がベアフットシューズを履き比べ

2011年春、いくつかのメーカーからベアフットランニングを意識したシューズが登場します。そこで、トレイルランナー.JPでは、裸足の王子こと吉野剛氏に履き比べを依頼しました。今回、まずは実際にシューズを履き比べる前に、ベアフットランニング用シューズをどう選んだらいいのかを聞いてみました。

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「ベアフットランニグのためのシューズ選びでは、まず、つま先と踵の高低差がないほうがいいですね。そして、足の動きを妨げないことです。裸足で走ったときと同じように足の動きが自由にならなくてはなりません。着地して荷重したときにフォアフットが広がる動きを妨げないこともポイントです。これは実際に走って見ないと判らない場合もあります。クッションやアーチサポート等のプロテクションは不用です。

自分の好みとしては親指が分かれているほうがいいですね。指が閉じてしまうと踏ん張れなくなってしまいます。ソールは薄いほうが地面からの反発も得やすくなりますし、路面の色々な刺激を受けやすいので、反応もしやすくなります。ですから、自分はできるだけ薄いソールが好みですね。ヒールカウンターは踵着地をする人には必要ですがベアフットでは要りません」

裸足に近い感覚のシューズが一番いいかどうかはランナーの走り方にかかわってきます。ヒールストライクでしか走ったことがない人がいきなり薄くてでサポートがないシューズを履いて、長距離を走ったら、むしろ危険かもしれません。そういう意味で、今回試したシューズのようにベアフットランニングの習熟度に応じてさまざまなタイプのシューズを使い分けることが、結果的にスムーズに走りを変えることにつながるのではないかと思います。この春、色々なバリエーションのシューズが登場するので、自分のレベルに応じてチョイスするのが良いと思います」

■今回履き比べたシューズ
・new balance MR10  ・new balance MT10
「裸足の王子」吉野剛がベアフットシューズを履き比べ  「new balance」

・MERRELL Trail Glove   ・MERRELL True Glove
「裸足の王子」吉野剛がベアフットシューズを履き比べ  「MERRELL」

・Vibram TREKSPORT   ・Vibram Bikila
「裸足の王子」吉野剛がベアフットシューズを履き比べ  「Vibram」

tester.jpg■テスター
よしのつよし
通称「裸足王子」。米国大学院修士課程で「裸足で走る研究」を行い、2007年12月にはWall Street Journalの表紙を飾るなど、裸足ランニングの第一人者。

2010年5月、裸足ランニングの素晴らしさに共鳴するメンバーと「一般社団法人日本ベアフット・ランニング協会」を立ち上げ、裸足ランニングの普及活動を開始。裸足ラン大会や子供向け裸足ラン教室、代々木公園(東京)を中心とした毎月の裸足ランニング・セッション等を開催することで多くのメディアに取り上げられており、裸足ランの素晴らしさ、楽しさを人々に伝えています。

裸足ランニングクラブ
http://www.body-meister.co.jp/barefootrunningclub/

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『BORN TO RUN 走るために生まれた』 (巻末解説 / 鏑木毅) 2 / 26発売

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