ぱっと見て、どれも似たようなシューズなのに、なんと、単なる色違いではなく、すべて違う5品番。品番ごとに目先を変えて変化をつけるという手法が当たり前の世の中に、inov-8×DESCENTE(イノヴェイト×デサント)は、なぜ、このような商品展開をしているのでしょうか?
人は太古の昔からシューズなしで走ってきました。
つまり、人は、
この人の足と脚の機能をフルに引き出して効率のよい走りを目指し
ナチュラルランニングが人間の本来の走り方だと言っても、長年染み付いた走り方からは、簡単には脱却できません。そこで、inov-8×DESCENTEでは、
ドロップ(つま先と踵の高低差)、ソールの厚さ、
トレイルランニング用シューズとして人気の「TRAILROC(トレイルロック)」シリーズにも3段階のラインナップがあり、同様のラスト、アウトソールを使用しながらも、ドロップ、ソールの厚さ、補強の程度を変えてあります。
その指標は踵に刻んであるアロー( ∨ )の数で見分けることができます。上の写真左より2アロー、1アロー、ゼロという順に徐々に踵が薄くなっているのが判ると思います。つまり、「TRAILROC 255」(写真左)がナチュラルランニング入門用。スキルアップするにしたがって「TRAILROC 255」(写真中)、「TRAILROC 150」(写真右)と違和感なくシューズもステップアップしていけるのです。もちろん、変わっているのはドロップだけではありません。下の写真のように足首周りのクッションの厚さも違います。
このような、同じサイズ感、ボリューム感、グリップ性能を維持しながらレベルアップしていけるラインナップを組んでいるところに、inov-8×DESCENTEの真骨頂があります。ランナーは、何も心配することなく、成長に応じてシューズを替えていけるのです。ランニングライフを共に歩んでいける。そんなブランドがinov-8×DESCENTEです。
さて、トレイルランニング用シューズのイチオシ、「TRAILROC」シリーズの基本性能も気になるところです。ラストは「ニュートラル」が採用されています。足の形状に近く、つま先にかかって、足が広がっても、しっかりと許容しています。アウトソールは3種類の硬さのラバーが使われています。前足部~中足部はフォアフットが不整地をしっかりと捉えられるようにソフト・スティックなラバー。両端(エッジ)部分は横ブレを防止するためのハード・スティック配合。中足部~後足部にかけては持久力のある配合と、役割分担に応じた細かい気配りです。ソールのパターンはトレイルでは登り、下り、ロードセクションにも対応するともにオールラウンドタイプといえるでしょう。1足ですべてをカバーしたいなら、お勧めのモデルといえます。
トレイルランナー.JPでは、「TRAILROC 255」の体感レポートも掲載してありますので、こちらもご参考にしてください。