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エントリーからウルトラまで疲れ知らず
今回紹介するSALOMONの「ULTRA PRO(ウルトラ プロ)」は、2018年春にデビューした「S/LAB ULTRA(S/LAB ウルトラ)」のコンセプトを踏襲し、より幅広い層のトレイルランナーに向けたロングディスタンス向けのトレイルランニングシューズです。
ルックスは「S/LAB ULTRA」とまるで双子のようにそっくり。アッパーには独特のTPUメッシュ。そしてシューレースとダイレクトにつながる可動式パネルを装備したスキンガードセンシフィットを装備。タンは薄くて粘りがある低反発素材。ミッドソールは高反発のエナジーセル+を採用し、フォアフット部にソフトなエナジーセーブを挟み込んでいます。アウトソールはプレミアム ウェット トラクション コンタグリップで、ラグパターンは「S/LAB ULTRA」と同じオールラウンドタイプとなっています。
ソールスペックはドロップ(つま先と踵の高低差)は同じですが、「ULTRA PRO」のほうが全体に1mm高い設定。重量は62g(27cm)重く、価格は6000円安くなっています。カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいところ。詳しくは下の比較表をご覧ください。
ULTRA PRO | S/LAB ULTRA | |||
価格 | ¥16,000 | ¥22,000 | ||
重量(27cm) | 292g | 230g | ||
スタックハイト | 27/19mm | 26/18mm | ||
ドロップ | 8mm | 8mm | ||
サイズ(cm) | WOMEN 22-25 MEN 25-28.5 |
UNISEX 23-28.5 |
||
カラー | MEN 2色 WOMEN 2色 |
1色 |
アッパーはボリューム感があり、トウは「S/LAB ULTRA」よりも若干ゆったりとしています。SALOMONの特徴であるソールと一体化されたエンドフィットと呼ばれるタンは、他のモデルと同様に足とシューズの一体感を高めてくれます。タンは薄くシューレースによる圧迫も分散してくれます。ワンタッチで留められるクイックレースはとても便利ですが、力任せに上から引っ張るのではなく、甲のあたり特に可動式パネルに直結されている部分をつまんで、徐々に締め上げていくと、綺麗にフィットしてくれます。足首、ヒール周りは「S/LAB ULTRA」と比べるとパッドが厚めでふんわりとした印象。ダイレクト感よりも快適性を重視した印象。ヒールカップもしっかりとしています。
走ってみた印象ですが、アッパーは強度があり、擦れにも強いので、テクニカルトレイルでも安心感があります。また、足の屈曲を妨げないよいうに、可動式パネルが若干の遊びを作ってくれるために、ストレスのないスムーズな走行感覚を得ることができました。
ソールはフラット感が高くナチュラルな接地をしてくれます。厚底ではないのにソフトなタッチで疲労を軽減してくれるのは、ミッドソールのエナジーセーブというインサートのおかげかと思われますが、「S/LAB ULTRA」が横幅いっぱい(白い部分)に入っているのに対して、「ULTRA PRO」はサイド部まではカバーしていないので、エッジ付近ではリバウンドを多く感じました。また、「S/LAB ULTRA」よりもエナジーセーブの素材自体も反発性が少し強いようです。
「ULTRA PRO」はロングディスタンスモデルという位置付けになっていますが、決して上級者用という訳ではありません。その快適性はショートレースにおいても、またトレイル経験の少ないランナーでも十分に体感できます。
ULTRA PRO
■価格/¥16,000+税
■サイズ/MEN 25.0–28.5cm WOMEN 22.0–25.0cm
■重量/292g(MEN 27.0cm) 251g(WOMEN 24.0cm)
■スタックハイト/27mm/19mm (8mm drop)
■カラー/MEN 2色 WOMEN 2色
■SALOMON http://www.salomon.com/jp/
■SALOMON日本公式情報サイト http://timetoplay.salomon.jp/
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