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suunto トレイルランニング

【Review】SALOMON 「SENSE FLOW」 「SENSE FEEL GORE-TEX」

トレイルランのエントリーシューズとして最適な
ロードとトレイルのハイブリッドモデル

SALOMON(サロモン)のSENSE(センス)センスシリーズのラインナップが拡充され、多くのニューモデルが発売されました。今回ご紹介するのはトレイルにもロードにも対応できるハイブリッドモデル「SENSE FLOW(センス フロー)」と「SENSE FEEL GORE−TEX(センス フィール ゴアテックス)」です。

外観がよく似た2モデルですが、まずは共通点から見ていきましょう。アッパーは通気性を最大限に高める3Dメッシュ。ソフトな素材でソックスのようなフィット感を得ることができます。SALOMONのシンボルとも言えるクイックレースも採用されていますが、タンの上部にレースポケットはなく、その替わりに甲のバンドにレースを挟むことでバタつきを防ぎます。ヒールカウンターは内蔵されていないので、踵のホールドは強力ではないですが、その分自由度は高くなります。

両モデルの共通点。(左)クイックレースと余ったレースを留めるバンド。(右)履き口上部は伸縮性のあるテープ処理。

ミッドソールにはエネルギーリターンが高く耐久性にも優れたエナジーセルを搭載。アウトソールはSALOMONが独自に開発したコンタグリップMDでラグの高さは3mm。形状や配置も同様です。ソールの特徴はヒール部分のアウトソールの張り出しです。フォアフット〜ミッドフットの着地では接地しませんが、ヒールストライクで走ると活用されることになります。フィーリングは後述。

両モデルの共通点。(左)後ろに張り出したアウトソール。(右)ヒールカウンターがなく、柔らかなヒール。

それでは個別に見ていきましょう。まずは「SENSE FLOW」から。
足入れした印象は、センスシリーズらしくナチュラル感が高いフィッティングです。SALOMON独自のセンシフィットを採用しており、足の自然な動きを妨げずにホールド感を提供します。トウボックスにはゆとりがありますが、甲からヒールにかけてはしっかりとフィットしてくれます。タンは幅が広いため、アッパーと重なる部分が多くなりますが、薄いので足のと一体感は高く、より自然なフィットとなります。

両モデルの共通点。ラグの高さ3mmのアウトソール。ラグは横にはみ出すことなく、少し内側に収まっている。

まずはトレイルを走ってみました。ナチュラルなライド感で、路面の凹凸に対する足の反応がシューズにしっかり伝わります。また、ソールが後ろに張り出したヒールの感覚は独特でした。ヒールエンド付近に着地すると、ショックを吸収するためのクッションを感じる間も無く、荷重がそのまま前方へ流されるような感覚で、いつの間に重心が前に移動していました。この流れるようなライド感が「SENSE FLOW」の最大の特徴です。

得意なシチュエーションはあまり起伏が激しくないライトトレイルや林道など。グリップに不安はなく、しっかりと路面をつかんで走ることができます。ラグの高さが3mmなので、テクニカルな斜面やぬかるんだ路面では慎重に進みたいところです。

(左)「SENSE FEEL GORE-TEX」、(右)「SENSE FLOW」。アッパーは同じ3Dでも編み方が違う。また、「SENSE FLOW」はサイドが補強されている。

ロードでの安定感も抜群です。トレイルシューズにありがちな高いラグの揺れも感じることがなく、スムーズに走ることができます。ロード専用モデルと言われても納得してしまうレベルです。クッションはしっかりしていますが、柔らかいというよりはしっかりした反発の方が際立っている印象でした。トレイルで感じた「流れるようなライド感」もしっかりと感じることができます。

(左)「SENSE FEEL GORE-TEX」、(右)「SENSE FLOW」。タンの厚みや形状が異なる。「SENSE FEEL GORE-TEX」は防水なのでタンはアッパーと一体化したブーティー構造となっている。

続いて「SENSE FEEL GORE-TEX」です。まず、ゴアテックスを採用した防水モデルなので、アッパーとタンが一体化されたブーティー構造となっています。厚みはありますが履いた印象はしなやかです。雨の日に走ってみましたが、アッパーからの水の侵入がないのはもちろん、撥水もしっかり効いていたので、アッパーが水を含んで透湿性が損なわれたり、重量が増加したりする問題も起こりませんでした。

「SENSE FLOW」とスタックハイトを比較すると、フォアフットが1.5mm、ヒールが4.5mm、ドロップも3mm高い設定となっているので、その分クッション性が高くバランスも少し前傾になります。それ以外の走行フィーリングに関しては大筋で「SENSE FLOW」と同様です。

「SENSE FEEL」にはゴアテックスを採用していないモデルもあるので、防水機能が不要なら高さやバランスの好みで「SENSE FLOW」と比較してチョイスするといいでしょう。逆に、ゴアテックスモデルが欲しい場合は「SENSE FEEL GORE-TEX」を選ぶことになります。

「SENSE FEEL GORE-TEX」はゴアッテックスを採用した防水仕様。撥水性も良好だ。

「SENSE FLOW」と「SENSE FEEL GORE-TEX」はロードでもトレイルでも使用できるハイブリッドモデルなので、これからトレイルランに挑戦してみたいランナーや、トレイルを時々走るようなランナーに向いています。しかし、パフォーマンスとしては決してランニング初心者専用モデルではありません。走力のあるランナーが履いても満足できるレベルのシューズです。

SENSE FLOW
センスフロー
・価格:¥12,000+税
・展開
Men’s(25.0-28.5cm・3色・257g/27cm)
Women’s(22.0-25.0cm・2色・224g/24cm)
・重量:257g(27cm)
・スタックハイト:24mm/16mm(8mm drop)

SENSE FEEL GORE-TEX
センス フィール ゴアテックス
・価格:¥12,000+税
・展開
Men’s(25.0-28.5cm・3色・273g/27cm)
Women’s(22.0-25.0cm・3色・235g/24cm)
・重量:273g(27cm)
・スタックハイト:28.5mm/17.5mm(11mm drop)

■SALOMON http://www.salomon.com/jp/
■SALOMON日本公式情報サイト http://timetoplay.salomon.jp/

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