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【Review】THE NORH FACE 「Ibis 10」「TR 10」「Summit Run Race Day Vest 8」

THE NORH FACEのトレイルランニングに適したバックパック3モデルの実力を徹底比較

 

 

シューズ、バックパック、アパレルとトレイルランニング用のアイテムをトータルで揃えることができるTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。中でもバックパックの種類は豊富です。そこで最も出番が多い10L前後のバックパック3モデルを比較しながら紹介します。

紹介するのは、
「Ibis 10 (アイビス10) 」 (写真左)
「TR 10 (ティーアール10) 」 (写真中)
「Summit Run Race Day Vest 8 (サミットランレースデイベスト8) 」 (写真右)

 

 

まずはそれぞれの特徴を説明します。

「Ibis 10」
初めてのトレイルランニングパックにもおすすめのスタンダードモデル。フィッティングやポケットの数、配置はレーシングモデルと比べても遜色がありません。ワンサイズですが調整機能も充実しています。ネーミングに10という数字が使われていますが、容量は11Lです。

「TR 10」
THE NORTH FACEの最高峰と言えるベストパック「TR」シリーズの主力モデル。ポケットも豊富で、使いやすいように工夫されています。ツーリングからレースまでオールマイティーに使用できます。

「Summit Run Race Day Vest 8」
レーシング指向でミニマルかつタイトなフィット感を求めるランナー向き。肩以外のすべての部分にストレッチ性と通気性の高い素材を採用し、身体の一部のようにフィットしてくれます。

 

左より 「Ibis 10」・「TR 10」・「Summit Run Race Day Vest 8」

 

■フィッティング

「Ibis 10」
ワンサイズなので調整幅は最も広いです。ショルダーハーネスの上部に約7cm、ショルダーハーネスは左右各10cmほどの調整幅があり、もちろんチェストストラップもアジャストできるので大多数のランナーにフィットします。

「TR 10」
3サイズ展開でサイズごとに容量も変わります。フィッティングは3本のチェストストラップで行います。サイド部にストレッチ素材を使用しているため綺麗にフィットしてくれます。

「Summit Run Race Day Vest 8」
4サイズ展開でXSとSは6L、MとLは7Lです。USA企画なので「TR 10」よりもワンサイズ程度大き目です。ショルダー部分以外はすべてストレッチ性が高い素材を使用しているので身体との一体感は最も高いです。フィッティングは2本のチェストストラップで行いますが、上下に無段階で移動でき、緻密な調整が可能です。

 

■パッキング

左より 「Ibis 10」・「TR 10」・「Summit Run Race Day Vest 8」

 

「Ibis 10」
必要十分なフロントポケット、そして大容量のメインコンパートメントという構成。メインコンパートメントにゆとりがあると揺れが心配になりますが、バンジーコードを留める位置を変更することでしっかりとコンプレッションできます。また、サイドにポールをつけることも可能です。

 

(左)メインコンパートメントの内ポケットの中にはさらに内ポケットが。(右)追加のフックにコードを回すことでコンプレションしたり、ポールを装着したりできる。

 

「TR 10」
とにかくポケットが豊富です。内ポケットも複数配置されているので、細かく仕分けできます。メインコンパートメントは上部にフラップがついたダブルファスナー仕様なので下部に入れた装備もストレスなく取り出せます。背面外側のストレッチポケットはパックを下ろさずに装備を出し入れできます。

 

(左)メインコンパートメントへのアクセスはダブルファスナーとフラップを組み合わせ、使い勝手を追求。(右)内部にはリザーバーポケットと2つの内ポケットを配置。

 

「Summit Run Race Day Vest 8」
フロントに左右各3つのポケットとリアのメインコンパートメントの下にストレッチポケットがあり、超軽量ですがしっかりと装備を収納できます。メインコンパートメントがストレッチ素材なので見た目以上に詰め込めるのも魅力。背中のメッシュがなり薄いので硬いものを収納するときは当たりが出ないように外側に配置するのがパッキングのコツです。

 

(上)容量に応じて位置を調整できるオリジナルの500mlボトルつき。(下)背面下部のストレッチポケットは左右からアクセス可能。

 

■容量

Ibis 10 TR 10 Race Day
Vest 8 
容量( l )
11 S=8、M=9、
L=10
XS=6、S=6、
M=7、L=7
フロントポケット数
左3 / 右2 左2 / 右2
内ポケット
左1 / 右1
左4 / 右3
サイドポケット数
 – 左1 / 右1
リアポケット数
(メインコンパートメント以外)
内ポケット2 下部 1
内ポケット2
下部 1
リザーバーポケット

 

容量に関してはカタログ上の数値以外に、ポケットの数や大きさによって使い勝手が変わってきます。そこで、各ポケットに直径4.3cmのボールを何個入れることができるか調べてみました。
結果が下の表となります。

 

 

  Ibis 10 TR 10 (L) Race Day
Vest 8 (M) 
容量(L) 11 10 7
メイン
コンパートメント
152個 150個 88個
フロント
ポケット合計
22個 36個 8個
サイド
ポケット合計
20個
バック
ポケット
 –  31個 20個
合計 174 個  237個  116個

 

「Summit Run Race Day Vest 8」はストレッチ素材のため、荷室伸ばして収納すればもっと収納できましたが、ここでは無理のない量しか入れなかったため、最も余力があると考えてください。

「TR 10」の収納力はスペック以上でした。とくにフロントとサイドの収納力が高く、結果的に11Lの「Ibis 10」にも大きく差をつけました。このクラスのバックパックの比較であれば一つ小さい「TR 6」の方が近い数字になったかもしれません。

 

トレイルランニング用のバックパックもかなり種類が増え、目的に応じて使い分けるのも当たり前になりつつあります。容量はもちろん、ポケットの配置やフィット感、耐久性などを考慮し、目的やスタイルに合ったモデルを選んでください。

 

Ibis 10
アイビス10
・価格:¥15,400(税込)
・製品番号:NM62311
・素材:100DリサイクルROBICナイロン、ストレッチファブリック
・カラー:マウンテンブルー、ブラック、
・サイズ:ワンサイズ
・容量:11L
・重量:約310g
・寸法:H40×W22×D8.5cm

 

TR 10
ティーアール10
・製品番号:NM62321
・価格:¥19,800 (税込)
・カラー:ブラック、ティングレー、シェイディーブルー
・サイズ:S, M, L
・容量:S/8L、M/9L、L/10L
・重量:S/約310g、M/約330g、L/約350g
・寸法:S/着丈40×身幅35×裾幅29.5cm、M/着丈42×身幅40.5×裾幅33.5cm、L/着丈44×身幅44×裾幅37cm
・素材:100Dチェスナイロン、ストレッチファブリック

 

Summit Run Race Day Vest 8
サミットランレースデイベスト8
・商品型番:NM62326
・価格:¥16,940(税込)
・カラー:ブラック
・サイズ:XS、S、M、L
・容量:XS/6L、S/6L、M/7L、L/7L
・重量:XS/約120g、S/約120g、M/約124g、L/約128g
・寸法:XS/着丈37×身幅15×裾幅38.5cm、S/着丈38×身幅16×裾幅39cm、M/着丈40×身幅17×裾幅41cm、L/着丈41.5×身幅18.5×裾幅43.5cm
・素材:70Dリップストップナイロン、ストレッチファブリック
・オリジナルボトル 2本付属

 

■THE NORTH FACEの記事一覧はこちら▼

THE NORTH FACE SPECIAL INDEX

 

■THE NORTH FACE
https://www.goldwin.co.jp/tnf/run/

 

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