TrailRunner

salomon トレイルランニング

【INTERVIEW】HOKA ONE ONE® Nicolas Mermoud Part 1

“楽しく、そしてラクに走りたい”
ランナーの願望をかなえるシューズ
「HOKA ONE ONE®」

厚底シューズ人気の火つけ役ともいえる「HOKA ONE ONE® (ホカ オネオネ™)」の創業者のひとりNicolas Mermoud(ニコラス・マーモッド)氏が来日。2010年、自社の契約選手Ludovic Pommeret(ルドヴィック・ポムレット)氏が、第18回日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)で優勝を飾り、ニコラス氏も、同大会で見事15位になったことで「HOKA ONE ONE®」の厚底シューズが話題になったことを覚えているトレイルランナーも多いでしょう。厚底の一大旋風を巻き起こした当時を振り返りつつ、今後のHOKA ONE ONE®について、ニコラス氏にお話を伺いました。

――さかのぼること2010年、日本で起こった空前の厚底シューズブームの火付け役となったHOKA ONE ONE®ですが、なぜこのとき、日本のトレイルレース、しかもハセツネCUPへの出場を選んだのでしょうか。
「2012年、日本ではウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)の開催を控え、徐々にトレイル熱が高まり始めていて、どうしたらHOKA ONE ONE®のシューズを広められるかを考えました。そこで日本ではアウトドア商品を多く扱うICI石井スポーツ(現、Mt.石井スポーツ)とコンタクトをとり、そこのスタッフたちと相談したところ、歴史があって注目度が高いハセツネCUPに出場するのがいいのではと提案されたのです。ここで契約選手が優勝すれば、相当大きなインパクトを与えることができると。それでルドヴィック選手とともに参加しました」

――ハセツネCUPで見事優勝したルドヴィック選手が履いていたシューズは、日本人トレイルランナーには目新しい超厚底シューズ。そのためHOKA ONE ONE®のシューズは一気に注目を集めました。トップランナーなのに、あの厚底のシューズはなんなんだ!! という感じに。その実感はありますか?
「もちろんです。もともとは、トレイルランナーやトライアスリートといったコアなスポーツマンたちが好んで使っていたシューズでした。それがハセツネCUPでの優勝をきっかけに、多くのトレイルランナーに厚底シューズが認知され、こういったシューズも選択肢のひとつだという流れをつくったのです。それが今はロードランニングのマーケットにまでも広がっているんだと思います。また、ランニング市場が大きくなるにつれて、さまざまなタイプのランナーが出てきて、苦しくても速くというよりは、『楽しくラクに走りたい』というマインドが広まっていきました。そうしたことで、“足や体をサポートしてくれるシューズの重要性”への注目度が高まり、“ラクに楽しく走れるという実感”を得た厚底シューズを履いたランナーが増えて、需要が高まっていったのだと思います。現在は、香港、中国、シンガポール、オーストラリア、アメリカ、ブラジル、メキシコ、南アフリカ……など、世界30カ国以上展開するなかで、日本の売り上げはトップ5に入っていますから」

この日は、ヒップなファッション、カルチャー、ライフスタイルWEBマガジン「フイナム」が主宰する「フイナム ランニング クラブ」のグループランに合流

――当時は珍しかった厚底シューズですが、トレイルシューズはさることながら、今はランニングシューズでも多くのランナーが注目しています。多くの厚底シューズの中で、他のブランドと決定的に違うことはなんでしょうか?
「他のシューズブランドは、数あるモデルのなかのひとつとして厚底シューズがあります。ノーマルなものもあるし、軽さを追求した薄いソールのものもあります。しかしHOKA ONE ONE®は全てのモデルにおいて厚底にこだわっていています。クッション性がよくてまるで車輪が転がるように、着地したときから足が地面を離れるまでの自然な体重運びができるメタロッカーテクノロジー、F1ドライバーの使用するシートのように、足をしっかりと包み込み、シューズとの一体感で着地時の左右のブレを防ぐバケットシート型のミッドソールなど、独自のテクノロジーを駆使したシューズばかりです」

――日本のトレイルランナーについて、どう思いますか?
「日本のトレイルのコースは非常に難しい。狭いし、テクニカル。だから俊敏性が問われるので、トップランナーは世界的に見てもレベルが高いと思います。一般ランナーに関しては、欧米に比べてまだトレイルの歴史が浅いので、発展途上という感じがしますが、ますますランナーが増え、速いランナーが出てくるのが楽しみです」

――HOKA ONE ONE®には、さまざまな注目すべきシューズがあるなかで、ニコラス氏個人的にはどのシューズが気に入っていますか?
「トレイルランでは「SPEEDGOAT (スピードゴート )」。フィット感はあるし、安定性もあるので、コースを選ばず走れます。また、冬のハイクでは「SPEEDGOAT」のミッドカットを使っています。ロードは軽さとクッション性をうまく両立させた「MACH FN(マッハ フライ アット ナイト)」ですね」

ーーありがとうございました。

Nicolas Mermoud(ニコラス・マーモッド)
ホカ オネオネ創業者の一人。フランス シャモニー出身。
2009年、Jean-Luc Diard(ジャン・リュック・ディアード)とともに、下り坂を速く走るためのシューズを開発したときからホカ オネオネとともに歩みを始める。かつてはエリートトレイルランナーとして常にエンデュランススポーツへの愛も持ちながら、代表レベルのアルペンスキーヤーとして競技生活を送っていた。現在はHOKA ONE ONE®のアンバサダー、そしてプロダクトコンサルタントとして活動中。

■PHOTO/Ayako KOIKE
■TEXT/Mie MINEZAWA

 

 

  • RL トレイルランニング
  • brooks トレイルランニング
  • hoka トレイルランニング
  • merrell トレイルランニング
  • ESS トレイルランニング
  • ultimate direction トレイルランニング
  • rigトレイルランニング
  • hakubaclassicトレイルランニング