滑らかなヒール着地から自然な推進力を生む、近未来ハイクシューズ
2020年2月に、
アッパーのサイドは撥水加工されたリップストップ。甲の部分は通気性が良くしなやかなメッシュ素材。補強がしっかりしてあり、ガッチリと足をホールドしてくれますが、アイレットの間に大きなスリットが入っているため、足の屈曲にもしっかり追従してくれます。くるぶしからアキレス腱を取り囲むパッドは厚みがありしっかりとしたプロテクトを提供。内部はゴアテックスのブーティー構造による防水仕様になっています。
「TenNine Hike GTX」は、環境負荷にも配慮したマテリアルを使用しています。GORE-TEXファブリクス、ARIAPRENE®、アッパーの裏地、シューレース、ヒールのプルタブ、カラーのライニングにリサイクル素材を使用。アッパーは、環境に有害なパーフルオロケミカル不使用の耐久撥水処理を施しています。
ミッドソールはオリジナルの圧縮成形EVA。フォアフット29mm、ヒール33mmでドロップは4mm。そして、ひときわ目を引くのが、踵より後ろに拡張されたHubble®ヒール形状です。センター部に切れ込みが入ったスワローテール型で、トレイルランニング用の「v」と比べると張り出し部分は少し短くなっています。
アウトソールはグリップ、トラクション、耐久性においてVibram®の品質を維持しながら、ソールの厚さを50%削減することで、ソール全体の重量の30%を削減したVibram®ライトベースを採用。HOKA ONE ONEとしてはめずらしい、ほぼフルレングスのアウトソールとなります。コンパウンドはウェットコンディションのグリップにも優れたVibram®のメガグリップ。高さ5mmのラグはセンター部に多角形、サイドにキャタピラタイプを配置。特にサイドはラグが高密度に配置されています。
さて、実際に歩いた感じをお伝えしたいと思います。
いつも通りに歩き始めると通常のシューズを履いている時よりもほんの少しだけ早く接地し、体重をしなやかに受け止めてくれます。そして、その反発と身体が前に移動するタイミングが同調して楽に進めるという印象です。後ろに張り出したヒールは「TenNine Hike」と比べると強さがありますが、スワローテール形状なので斜め方向からの荷重でもきれいにねじれてショックを吸収し、その後自然なリターンを与えてくれます。
一番気持ちが良いのはやはり下りです。踵での接地が滑らで、テールエンドのグリップも良好。張り出したヒールをあまり意識せずに踵の真上に荷重し、足元だけでシューズの挙動をさばくのではなく、重心移動をしっかりとすることで、ヒール部の衝撃吸収と反発による推進力をバランス良く発揮することができます。
アウトソール はガッチリと食いつくラグとビブラムのメガグリップのおかげでトレイルの条件に左右されることなく、いつでも強力なグリップを発揮してくれました。ソールの面積が広いので砂地や火山灰などの柔らかい路面でも安定感があります。
急登以外ではほとんどのハイカーがヒール接地となるはずなので、Hubble®ヒール形状の恩恵を誰もが感じられるはずです。滑らかな着地なのにエネルギーリターンもしっかりしている「TenNine Hike GTX」は今までのハイクシューズとは一線を画する新しい感覚を提供してくれます。未来のハイクギアを一度試してみてはいかがでしょうか。
TenNnei Hike GTX
テンナイン ハイク GTX
・価格:¥35,000+税
・展開:Men’s(25.0–30.0cm・1色・504g/27cm) ソールスペック:オフセット4mm/ヒール33mm/フォアフット29mm
・カラー:Men’s:Moroccan Blue / Saffron
・テクノロジー:Midsole Volume / Meta Rocker Geometry / Active Footframe
※HOKA ONE ONEは、この商品をアウトドア専用のギアとして設計しました。そのため、登山、ハイク以外に、階段や運転にこちらの商品を使用しないでください。
■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/