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suunto トレイルランニング

【Review】LOWA 「CITUX(シートックス)」 「AMPLUX(アンプルクス)」 「FORTUX(フォートックス)」

マウンテンランニングシューズと呼びたい、山岳地帯を駆け抜けるためのフルラインナップが登場

 

 

1923年の創業以来、LOWA(ローバー)はドイツ・バーバリア地方のイェッツェンドルフという小さな街に根をおろし、伝統と品質を重んじて靴づくりを続けています。
2023年に100周年を迎えたLOWAは、次の100年を見据えたトレイルランニングシリーズを発表しました。登山靴メーカーでないと実現できない設計と構造、グリップ力、そしてゴールまで走りぬくための推進力を合わせもつ3足「CITUX(シートックス)」「AMPLUX(アンプルクス)」「FORTUX(フォートックス)」を紹介します。

 

CITUX

 

AMPLUX

 

FORTUX

 

まずは、3モデルに共通するテクノロジーから見ていきます。

アッパーは細いラインがいくつもちりばめられたような補強が施されています。これはREPTEX SPORTと呼ばれるもので、シューズに木型を入れて加熱することで足の立体形状にフィットするように成形する新しいテクノロジーです。もちろん、アッパーの強度を高めるための補強にもなっています。トウキャップもREPTEX SPORTの素材をダブルレイヤーで補強しています。

 

(左)「CITUX」(中)「AMPLUX」(右)「FORTUX」

 

ソールに接続されたタンはメッシュを組み合わせた極薄の素材ですが、必要な位置に適度なパッドが入っていてホールド感とダイレクト感のバランスを保っています。

 

極薄のタンに最小限のパッド。シューレースホルダーも付いている。
タンはソールと接続。ずれを防止し、フィット感も向上する。

 

履き口のカラーは人間工学に基づいた左右非対称デザインで、くるぶしの当たりを防いでくれます。(パッドの厚さや配置はシューズごとに異なる)。ヒールスタビライザーはモールド立体成型。踵により近い位置に配置することで足との一体感と安定感を生み出します。

 

(左)「CITUX」(中)「AMPLUX」(右)「FORTUX」

 

それでは各シューズを比較しながら特徴を紹介します。

「CITUX」のミッドソールは二つの異なる高度のEVAを重ね合わせた構造。足に近い上層は柔らかめ、路面に近い下層は硬めのフォームになっています。

「AMPLUX」は下層をさらに2分割してヒールに少し柔らかいフォームを配置。

両モデルとも2層のミッドソールの間には、フォアフット部からミッドフット部にかけてカーボンを配合したプレートをインサートしています(「CITUX」はカーボン20%、「AMPLUX」はカーボン15%)。

「FORTUX」は柔らかめのEVAフォームを単層で使用。プレートは入っていませんが、厚さ、幅ともに最もボリュームがあります。また、フロント部が程よく反り上がったロッカー形状となっています。

 

(左)「CITUX」(中)「AMPLUX」(右)「FORTUX」

 

アウトソールはオリジナルのラバーをフルレングスで配置。各所に肉抜きをしてあり軽量化を図っています。ラグ形状は「CITUX」が最もアグレッシブで加速性能を追求した爪のようなパターン。「AMPLUX」は推進力とブレーキのバランスが良く、横ブレにも強いマルチダイレクションラグ。「FORTUX」はラグの数が最も多く、長距離での安定感を重視しながら全ての方向に対してバランスがいいマルチダイレクションラグとなっています。ラグの高さは「CITUX」と「AMPLUX」が4.5mm、「FORTUX」は前足部4.0mm、後足部4.5mmです。

 

実際に3モデルを履いて走ってみました。

フラッグシップモデルの「CITUX」は250g(UK8)と超軽量のスピードモデル。アッパーは3モデルの中で最も細く、ソールも薄く仕上がっています。軽量モデルの割に全体にしっかりとした作りで、アッパーは足をしっかりと保護してくれます。カーボンを配合したプレートのおかげで薄いソールでもしっかり感があり、反発も感じることができます。また、突き上げに対する保護もしっかりしていました。ラグが高いのでグリップが強力なだけでなく、硬く変形しにくいので岩場でも負けることはありません。「CITUX」はスピードモデルでありながら岩陵帯のような難所にも強いところに登山靴メーカーのプライドを感じました。

 

(左)「CITUX」(中)「AMPLUX」(右)「FORTUX」。ソールが厚くなるにしたがってフレックスも硬めになる。

 

「AMPLUX」はスピード系のオールラウンダーと言えます。フィットは少しゆったりめですが、足首周辺はパッドも厚くホールド性を重視しているようです。カーボンを15%配合したプレートはフォアフットで走るとエネルギーリターンをしっかりと感じられます。ヒール部分には柔らかめのクッションが採用されているため足への負担が軽減されます。「CITUX」と同様、全体にしっかりした作りで、テクニカルトレイルでも安心して攻めることができます。

 

(上)「CITUX」(下)「FORTUX」。接地幅の違いにもシューズの性格が現れている。

 

「FORTUX」はしっかりした厚底シューズでロングディスタンス向けです。ソールが厚いだけでなく、ワイドボディなのでどっしりとした安定感があります。クッション性は3モデルの中では群を抜いています。ソールのフレックスは硬めなのでフォアフットの程よいロッカーを利用して走るようにすると、自然と身体が前に運ばれていく印象でした。プレートは内蔵されていませんが、トレイルからの突き上げは厚いソールが吸収してくれます。3モデルの中では最も履きやすく、初心者からウルトラランナーまで対応できるシューズです。

 

デビューイヤーから、あらゆるニーズに応えるバランスの良いラインナップを展開するLOWA。その一番の特徴は、条件の厳しいトレイルでも安心できる走破性とプロテクションだと思います。老舗登山靴メーカらしい真面目さを強く感じるシューズです。

 

CITUX
(シートックス)
・価格:26,400円(税込)
・サイズ:MEN UK6.5-10 WOMEN UK3.5-6.5
・カラー:MEN 1色、WOMEN 1色
・ドロップ:4mm
・フォアフット:MEN 17.5mm、WOMEN 16mm
・ヒール:MEN 21.5mm、WOMEN 20mm
・重量:250g(UK8)、210g(UK5)

 

AMPLUX
(アンプルクス)
・価格:25,300円(税込)
・サイズ:MEN UK6.5-10 WOMEN UK3.5-6.5
・カラー:MEN 1色、WOMEN 1色
・ドロップ:6mm
・フォアフット:MEN 18.5mm、WOMEN 18mm
・ヒール:MEN 24.5mm、WOMEN 24mm
・重量:280g(UK8)、245g(UK5)

 

FORTUX
(フォートックス)
・価格:24,200円(税込)
・サイズ:MEN UK6.5-10 WOMEN UK3.5-6.5
・カラー:MEN 1色、WOMEN 1色
・ドロップ:6mm
・フォアフット:MEN 26.5mm、WOMEN 25.5mm
・ヒール:MEN 32.5mm、WOMEN 31.5mm
・重量:300g(UK8)、260g(UK5)

 

■製品ページ
https://www.iwatani-primus.co.jp/products/lowa/items/trailrunning/

 

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