病院から遠く離れた山中で事故に遭遇したとき、傷ついた人、病に倒れた人を目の前にしてほかに頼れる人がいないときに、救助者が一番にすべきこととは?
傷病者を適切な治療を受けられる病院に搬送する、その前に補助的な応急処置をするためにはファーストエイドの知識と処置法が重要だ。本書は、自身が海外登山の経験も豊富な登山家であり、凍傷治療の第一人者で災害ドクターとしても国内外で活躍する金田医師と、同じく登山家で、ドクターヘリなどによる救急救命の第一人者である伊藤医師が執筆。巷にあふれる「迷信」や科学的裏付の乏しい前時代的な応急処置ではなく、それぞれの山での経験や、医師として行った治療・処置をふまえ、「医学的根拠に基づいたファーストエイド」を平易に解説した。さらに患部や処置法をわかりやすく表現したイラストを豊富に使うことで、一般の人もひと目で理解できる内容になっている。
山などのアウトドアだけでなく、近年頻発している自然災害の現場でも、正しい判断と処置をするための一助となるテキスト。
図解 山の救急法 医学的根拠から応急処置法まで
■価格/¥1,728
■単行本(ソフトカバー)/112ページ
■出版社/東京新聞出版局
■発売日/2018/9/21