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【Interview】TEAM 100 Mile × THE NORTH FACE VECTIV™ 2.0

「チーム 100マイル」 メンバーに聞く 「VECTIV™ 2.0」 の魅力

photo:Shinpei Koseki

 

THE NORTH FACEのアスリートでもあるトレイルランナーの鏑木 毅氏が率いる「チーム100マイル」は、100マイルレースに果敢にチャレンジするアスリートたちが集結する気概のチームです。

 

 

今回は「チーム100マイル」の合宿中に行われたTHE NORTH FACEのトレイルランニングシューズ「VECTIV™ 2.0」の試し履きに参加したメンバーからシューズの感想をお伺いしました。

 

 

 

まずは「VECTIV™ 2.0」シリーズの概要をTHE NORTH FACE フットウェアグループの吉村憲彦さんに説明してもらいました。

 

(株)ゴールドウイン ザ・ノース・フェイス事業二部 フットウェアグループ 吉村憲彦さん

 

吉村 THE NORTH FACEのトレイルランニングシューズ、「VECTIV™ 2.0」シリーズの特徴はプレート、ミッドソール、アウトソールの3層構造のソールユニットにあります。プレートは足を包み込む3D形状で、高反発のミッドソールはロッカー形状が推進力を生みます。自社開発のアウトソール、SurfaceCTRL™はグリップ力に優れ、あらゆる条件の路面に対応します。

VECTIV™シリーズのラインナップは4モデル。プレートにカーボンを採用しているのが「SUMMIT VECTIV™ PRO」と「SUMMIT VECTIV™ SKY」 で、「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」と「VECTIV™ INFINITE Ⅱ」はTPUプレートをインサートしています。

 

--プレートは独特の形状をしていますね。

吉村 フォアフットがフォーク形状になっているので、不安定な路面での安定感を生み出します。ヒールにはスリットを入れてあるため着地時のブレを防いでくれます。

 

VECTIV™ 2.0の最大の特徴である3Dプレート。

 

--今回試し履きしてもらったシューズの特徴を教えてください。

吉村 「SUMMIT VECTIV™ PRO」はミットソールの超臨界発泡のフォームを使用していて、より軽量で、高反発、高クッションです。かなり厚みはありますが軽量に仕上がっています。さらにプレートはカーボンを使用しているので、登りではミッドフットからフォアットで接地することでプレートの反発が得られて、 足の返しが早くなる実感があります。アシストされてるような感じで登りやすくなります。カーボンプレートを使用すると履きこなすのが難しいのでは? と思われるかもしれませんが、「SUMMIT VECTIV™ PRO」はシューズに合わせた走り方をしなくても、しっかりと性能を出してくれるし、ふんわりした柔らかいクッションなので中級者くらいでも十分に履きこなすことができます。

 

SUMMIT VECTIV™ PRO エネルギーを効率よく推進力へと変換する」VECTIV™コレクションのロングディスタンス向けトップモデル。 🔗メンズ 🔗ウィメンズ

 

 

吉村 「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」は31mm厚の高反発EVAミッドソールと3D TPUプレートを採用した、ロングディスタンスの入門用に最適なシューズです。もちっとした柔らかさがあり、しっかりと沈むクッション性が好きな方にはぴったりだと思います。タンや履き口内側のパッドも多めで、足をしっかりとサポートしてくれます。

 

VECTIV™ ENDURIS Ⅲ クッション性と安定性が両立した、ロングディスタンスレースで完走を目指すランナーにお勧めのモデル。 🔗メンズ 🔗ウィメンズ

 

それでは「チーム100マイル」の皆さんの感想を聞いてみましょう。

 

 

SUMMIT VECTIV™ PRO × 黒田卓也さん

2009年からトレイルランニングを始め、「チーム100マイル」には2期から参加している黒田卓也さん。2023年は「UTMB Mont-Blanc」も完走している。

 

私の場合、トレイルランは100マイルをメインに走っているので、普段は足のダメージを少しでも軽減してくれるクッションの良い厚底シューズを選んでいます。今日は「SUMMIT VECTIV™ PRO」を履いて30kmほど走りました。THE NORTH FACEのトレイルシューズは久しぶりに履きましたが、ミッドソールが ふわふわしているのに反発もあって非常に好印象でしたね。ロードの大会ではカーボンプレートが入った厚底シューズを履きますが「SUMMIT VECTIV™ PRO」は、それに近いフィーリングで走ることができました。そのままロードを走っても違和感がなくスピードに乗れるくらいのバネを感じました。平地はもちろんですが、緩やかな登りでも弾みを感じられて楽に走ることができました。下でもピューンと飛んでいくような印象でした。(黒田)

 

 

VECTIV™ ENDURIS Ⅲ × 巴山陽子さん

今期初めて「チーム100マイル」に参加した巴山陽子さん。トレイルランニングも始めたばかりだが2023年の「Mt.FUJI 100」を完走。

 

私は登山とマラソンが好きだったので、1年ほど前にトレイルランニングを始めました。昨年の「Mt. FUJI」で初めての100マイルを完走しました。長くゆっくり走る方なので、シューズは反発がドーンってあるよりは柔らかめの方が好きですね。「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」は11月にも一度履かせていただいて、今回が2回目です。一般的な厚底シューズより軽くて走れる印象ですね。THE NORTH FACEのシューズはちょっと細いんじゃないかと勝手に思っていたのですが、実際に履いてみると、当たるところはないし、かと言ってシューズの中で足が遊んでしまうこともなく、しっかりとフィットしてくれました。今日は雪が降ったんですけど、岩や根が張ったところ雪が乗っていた場所でも滑らずに安心して走ることができました。幅がそれほど広くはないので、シューズが根の間にハマってしまうこともなく、足さばきでストレスを感じることもありませんでした。(巴山)

 

 

 

VECTIV™ ENDURIS Ⅲ × 大沢知津子さん

「チーム100マイル」には7年ほど在籍している大沢知津子さん。ミドルディスタンスを主戦場としながらも、「Mt.FUJI」の100マイルを2回完走している。

 

 

前回の試し履きで「VECTIV™ ENDURISⅢ」を履いてみたら良かったので購入しました。今年のメインレースで履く予定です。「SUMMIT VECTIV™ PRO」よりも「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」の方がクッションのフィーリングがしっくりくる感じでした。走っていて安定感があるところが好きです。私の足は親指より人差し指の方が長いので、つま先の形状やボリュームが合わないと当たりが出てしまいます。「VECTIV™ ENDURISⅢ」は、その点でもつま先にボリュームがあり、快適に履くことができました。また、かかとの部分がきゅっと細くなっているので足が動いてしまうこともありません。ラグを見た感じでは、それほど強いグリップ力を発揮しなさそうなんですが、実際に履いてみるとしっかり止まってくれる点も気に入っています。安定感が高いシューズだと思います。(大沢)

 

 

SUMMIT VECTIV™ PRO × 岩垂 晋さん

100マイルの大会で入賞するレベルの岩垂 晋さん。「チーム100マイル」でも皆を引っ張る存在。2024年は「Mt.FUJI 100」と「LAKE BIWA」に出場予定。

 

自分は100マイルをメインに走っているので、足の衝撃をしっかり吸収してくれて、足運びがよく前に進めるようなシューズを探しているときに「SUMMIT VECTIV™ PRO」に出会いました。実際に100マイルのレースでも使用しています。自分は登りではピッチを細かくして足を回転させていくタイプなんですけど、足が地面についた時の反発を得やすいので、足の回転がうまく回ってくれる感覚がありますね。特に、自分の重心の真下くらいに着地するとうまく返ってきます。また、トレイルランは下りでのダメージが大きいので、それが軽減されるところも気に入っています。クッションの柔らかさは欲しいのですが、屈曲しすぎると足裏が疲労してしまいます。「SUMMIT VECTIV™ PRO」の場合はその辺のバランスがちょうどいいですね。
「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」は粘り気があるクッションにでもっちりしてる感じですね。私はわりとそういう感じが好きです。柔らかいトレイルでしっかりと踏み込みたいシチュエーションや、サーフェスが悪い時となどは「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」の良さが発揮されると思います。ファストハイクでも使いやすいのではないかと思います。(岩垂)

 

 

 

 

「SUMMIT VECTIV™ PRO」と「VECTIV™ ENDURIS Ⅲ」は、どちらもロングディスタンス向けのシューズですが、単にレベルが上、下ということではなく、ランナーの好みやスタイルによって選ばれる傾向にあるようです。気になった方は、是非試してみてください。

 

■ THE NORTH FACEのコラム
VECTIV™ IMPRESSION 100MILLER」もあわせてご覧下さい。

 

■THE NORTH FACE
https://www.goldwin.co.jp/tnf/run/

 

 

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