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【Mt.FUJI 100】70kmレース「KAI70k」でシェン・ジアシェン、アンナ・タラソヴァが 優勝

「Mt. FUJI 100(マウントフジ 100)」の距離70.2km、累積標高3,052m の「KAI70k」のトレイルランニングレースにおいて、シェン・ジアシェン(Shen Jiasheng・中国)、アンナ・タラソヴァ(Anna Tarasova・スペイン)の両選手がそれぞれ優勝を勝ち取りました。

 

 

「KAI70k」は富士北麓公園・富士山の銘水スタジアム(山梨県富士吉田市)をスタート、フィニッシュ地点とし、4月26日(土)13時30分にスタートしました。出走者数は950名(女子188名、男子762名)でした。

女子のレースはアンナ・タラソヴァ、秋山穂乃果(日本)、ルビー・レイヴン・リンドクイスト(Ruby Raven Lindquist・米国)の3選手が序盤をリードします。

しかし、徐々にアンナ・タラソヴァが他の選手を引き離し始め、スタートから25kmのチェックポイント「山中湖きらら」(K2)では秋山、リンドクイストに3分差をつけて到着します。その後のテクニカルな山岳区間区間に入ってからもタラソヴァはリードを広げます。一方、3番手には秋山に代わってオロール・ダシェ・デ・ビアジ(Aurore DACIER DE BIASI・FRA)が浮上しました。

富士北麓公園のフィニッシュ地点にはアンナ・タラソヴァが7時間44分59秒で到着して今年の「KAI70k」の女子優勝を勝ち取りました。ルビー・レイヴン・リンドクイスト Ruby Raven Lindquist は最後に追い上げて3分差となる7時間48分7秒でフィニッシュゲートをくぐって準優勝となりました。その25分後にオロール・ダシェ・デ・ビアジ Aurore DACIER DE BIASI が8時間13分26秒で続き、トップ3に入りました。4位はサラ・キーズ Sarah KEYES(米国)、5位は秋山穂乃果、6位は小谷奈穂 Naho KOTANI が続きました。

準優勝のルビー・リンドクイストはアメリカ・カリフォルニアから初めて来日し、このレースに参加しました。「KAI70k」のコースについて、
「とても美しかったです。予想以上に急でテクニカルな場所が現れて、固定ロープを使って登ったりしました。ほとんどの間はとても調子良く走れました」
と話しました。レース中の印象的な情景については、
「夕暮れ時に木々の間を走るうちに霧も出てきて、本当にクールな体験でした」
とこの日を振り返りました。

男子のレースはスタート直後から積極的にリードするシェン・ジアシェン(Jiasheng SHEN・中国)をマルセル・ヘーヒェ(Marcel HOECHE・ドイツ)が追う展開となりました。25kmのチェックポイント「山中湖きらら」(K2)を出てからはシェンがリードを広げるようになり、最後は6時間38分40秒で富士北麓公園にフィニッシュ。初めての日本でのレースを家族に迎えられて優勝しました。

3位をめぐっては日本のランナーによる競り合いとなりました。その中から抜け出したのは古賀聖でした。終盤に入る51km地点の「富士吉田」(K4)のチェックポイントには4位以下の選手に5分近い差をつけて3位で到着。そのまま7時間25分41秒で完走し、トップ3に入りました。4位は長谷怜信が続き、5位は佐谷尚紀、6位は東翼でした。

シェン・ジアシェンはこの日のレースについて、
「今日の体調はとても良く、山のコースも素晴らしかったので、今日は非常に良い走りができたことに満足しています」
と話しました。KAI70kのコースについては、
「走れる区間が多く、私にとても合っていると思います」
と振り返ります。
「日本でのレースは初めてでしたが、とても楽しかったです。機会があれば、ぜひまた頻繁に来たいです」
と話し、今後の日本での大会参加に前向きな様子です。

この春から日本の大学に交換留学しているという「マーシー」ことマルセル・ヘーヒェは
「マウントフジ100は憧れのトレイルランニングレースで今日は夢を叶えることができました。2位になれたことが本当に嬉しいです」とその感激を集まった観衆に伝えました。

「KAI70K」はこの後、スタートから21時間となる4月27日日曜日の午前10時30分に最終締め切り時刻となりました。

■「KAI70k」リザルト(リザルト速報はこちら
https://leaderboard.runnet.jp/?tri=02524_20240426_01

(女子)
1. アンナ・タラソヴァ Anna TARASOVA (ESP) 7:44:59
2. ルビー・レイヴン・リンドクイスト Ruby Raven LINDQUIST (USA) 7:48:07
3. オーロール・ダシエ・ド・ビアージ Aurore DACIER de BIASI (FRA) 8:13:26
4. サラ・キーズ Sarah KEYES (USA) 8:53:27
5. 秋山穂乃果 Honoka AKIYAMA (JPN) 9:06:26
6. 小谷奈穂 Naho KOTANI (JPN) 9:24:57
7. てらだみな Mina TERADA (JPN) 9:25:03
8. 福田恵里佳 Erika FUKUDA (JPN) 9:49:15
9. 林楓 Kaede HAYASHI (JPN) 9:55:24
10. 市村浩美 Hiromi ICHIMURA (JPN) 10:03:08

(男子)
1. シェン・ジアシェン Jiasheng SHEN 6:38:40
2. マルセル・ヘーヒェ Marcel HOECHE 6:56:57
3. 古賀聖 Sei KOGA (JPN) 7:25:41
4. 長谷怜信 Ryoshin HASE (JPN) 7:32:48
5. 佐谷尚紀 Naoki SATANI (JPN) 7:39:24
6. 東翼 Tsubasa AZUMA (JPN) 7:54:13
7. 大畑匡孝 Masataka OHATA (JPN) 8:00:06
8. 高野大輝 Daiki TAKANO (JPN) 8:04:16
9. 町田知宏 Tomohiro MACHIDA (JPN) 8:04:20
10. リッキー・ソン Ricky SUNG (TPE) 8:04:38

 

 

Mt.FUJI100 2025 大会概要
■開催日:2025年4月25日(金)~4月27日(日)3日間
■競技種目
FUJI100mi (フジ100マイル)
・距離:約168.0km・累積標高:+6,254m
・スタート会場:富士山こどもの国(静岡県富士市)
・フィニッシュ会場:富士北麓公園富士山の銘水スタジアム(山梨県富士吉田市)
・スタート時刻:4月25日(金)ウェーブスタート(各600名ずつ)
17時00分(※45時間30制限) / 17時15分(※45時間15分制限) /
17時30分(※45時間制限) / 17時45分(※44時間45分制限)
・最終制限時刻:4月27日(日)14時30分(*44時間30分制限)
・募集人数:2,400名(優先エントリー・一般エントリー・寄付エントリー、エリート含む)
・サポート:500名

KAI70k(カイ70k)
・距離:約70.2km ・累積標高:+3,052m
・スタート・フィニッシュ会場:富士北麓公園富士山の銘水スタジアム(山梨県富士吉田市)
・スタート時刻:4月26日(土)13時30分
・最終制限時刻:4月27日(日)10時30分(*21時間制限)
・募集人数:1000名(一般エントリー・寄付エントリー、エリート含む)

ASUMI40k(アスミ40k)
・距離:約40.2kkm ・累積標高:+1,445m
・スタート・フィニッシュ会場:富士北麓公園富士山の銘水スタジアム(山梨県富士吉田市)
・スタート時刻:4月26日(土)12時
・最終制限時刻:4月26日(土)19時(*7時間制限)
・募集人数:200名(一般エントリー・寄付エントリー、エリート含む)

■主催:Mt.FUJI100実行委員会
<構成団体>
・一般社団法人富士箱根伊豆トレイルサポート
・マウントフジ共同事業体(株式会社ソトエ、リージョンポート合同会社、株式会社アールビーズ)
■共催:富士市、富士宮市、身延町、鳴沢村、富士河口湖町、富士吉田市、忍野村、山中湖村、御殿場市、裾野市
■主管:マウントフジ共同事業体(株式会社ソトエ、リージョンポート合同会社、株式会社アールビーズ)
■環境パートナー:NPO法人富士トレイルランナーズ倶楽部
■特別協賛:THE NORTH FACE、富士急グループ、
■プラチナ協賛:日本ゴア合同会社、aminoVITAL
■後援:スポーツ庁、観光庁、静岡県、山梨県、道志村、静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会、山梨日日新聞社・山梨放送、テレビ山梨、エフエム富士、静岡新聞社・静岡放送、テレビ静岡、静岡朝日テレビ、静岡第一テレビ、K-MIX
■名誉実行委員:実行委員会構成10自治体首長
■大会会長:鏑木毅(一般社団法人富士箱根伊豆トレイルサポート代表理事 / プロトレイルランナー)
■大会副会長:堀内光一郎(富士急行株式会社 代表取締役社長)
■大会プロデューサー:福田六花(医師・ミュージシャン 富士河口湖町在住)
■共同代表 千葉達雄(株式会社ソトエ 代表取締役)、田近義博(リージョンポート合同会社 代表)、兼島奈々(株式会社アールビーズ 取締役)
■アドバイザー:村越真(静岡大学教育学部教授)、中尾益巳(NPO法人ディスカバー・リアス 代表理事)、三浦務(NPO法人富士トレイルランナーズ倶楽部 副理事長/事務局長)

 

Mt.FUJI 100: https://mtfuji100.com

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