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【Review】BROOKS「CALDERA(カルデラ)」

BROOKS初の厚底シューズは
しっかりしたクッションとハイグリップが売り

BROOKS_CALDERA

2016年に軽快なレーシングシューズ「MAZAMA(マザマ)」をリリースしたBROOKS。2017年はその真逆の方向性とも言える厚底のプロテクションモデル「CALDERA(カルデラ)」をデビューさせました。


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2016年に追加された「CASCADIA」のゴアテックスモデルも合わせると、BROOKSのトレイルランニングシューズは6モデルとなり、状況や趣向によって幅広く選択できるラインナップが完成しました。さて、昨今各メーカーが取り組み始めた厚底モデルの中で「CALDERA」はどんな位置付けなのでしょうか。

アッパーは2層構造。上の層は耐久性に優れ、下層は通気性が良いメッシュ素材になっています。トウボックスはどちらかといえばスクエア気味で幅も広め。サイドの補強もしっかりしていますが、硬さを感じるほどではありません。足全体を均等にホールドしてくれるという印象でした。シューレースは幅広の平紐でしっかりと締まります。シュータンは薄くごろつきもありません。シュータンの上部には縛ったシューレースを収納できるレースガレージが付いていますが、見落としがちなのでご注意を。ぜひ活用して欲しいところです。また、ヒールにはゲイターを固定するためのゲイタータブも付いています。

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(左)ドロップが少ないので全体に厚みがあるミッドソール。山型が特徴的。
(右)吐き口のパッドとシュータンは薄目。レースガレージは忘れずに活用したい。

ソール厚は踵部が24mm、つま先部が20mm、ドロップは4mmです。厚底といっても極端に厚いわけではないので、足入れしても違和感があるほどではありません。ミッドソールの衝撃吸収材はBROOKSの定番であるバイオモゴDNA。ランナーの体重、荷重の強さ、路面からの衝撃にあわせて、吸収力と反発力を最適なレベルに自動的に調整してくれます。厚底+バイオモゴDNAの相性は意外なほど良好です。フワフワし過ぎることもないので、サイドにブレることなく、しっかりと前方ヘの推進力を出してくれます。反発も適度にあり、かなりバランスが取れている印象でした。厚底シューズに初めてチャレンジするランナーも、「厚底シューズを履くぞ!」というような特別な意識を持たなくても、すんなりと受け入れることができるでしょう。

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(左)専用の新しいラグパターンは複雑な形状。
(中)バイオモゴDNAは反発力を自動調整してくれる。
(右)踵部につくゲイタータブはあると便利。

アウトソールは波型と六角形を組み合わせたオールラウンドタイプ。フラット感が高く、ロードでも全く違和感なく走ることができます。ラバーの素材は「MAZAMA」でも採用されているスティッキーラバー。従来のアウトソール素材HPRと比較すると、ドライな路面では58%、ウエットでは70%以上滑りにくくなっているとのことですが、このソールは本当によく止まります。滑らかな岩の上でも躊躇することなく、安心して踏み込むことができました。

しっかりとしたミッドソールの反発力とアウトソールのグリップの良さが特徴の「CALDERA」。ソールの厚さをそれほど意識する必要もなく、スピードへの対応力も高いです。最も得意なのはコンディションの良いトレイルでのショートからロングディスタンスまで。抜かるんでいなければ、ウェットコンディションでも気持ち良く走ることができるシューズです。

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BROOKS(ブルックス)
CALDERA(カルデラ)
■価格 16,000円(税抜き)
■サイズ/メンズ:25.0-29.0cm  ウィメンズ:22.0-26.0cm
■重量/280.7g(メンズ27.0cm)
■オフセット:4mm
■カラー/メンズ:2色   ウィメンズ:1色

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BROOKS_LOGO

 

■BROOKS   http://www.brooksrunning.co.jp/

 

 

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