アッパーもクッションもソフトになった
定番オールラウンドシューズ
2004年にデビュー以来、ロングセラーを続けるBROOKS(ブルックス)の「CASCADIA(カスケディア)」。今回のアップデートでなんと13世代目となります。開発にはアメリカの偉大なトレイルランナー、ウルトラランナーであるスコット・ジュレクが携わっていることでも知られており、その数々の偉大な記録ととも成長してきたシューズとも言えるわけです。
今回のアップデートで大きく変わったのはアッパーです。デザインは前モデルを踏襲しているので、一見するとあまり変わっていないように見えます。しかし、素材も補強方法も大きくリニューアルされています。
アッパーのメッシュ素材は柔らかくなりました。ボトム部分の補強もしなやかな素材になり、トウキャップも一体成形となっています。ミッドフットインサイドの補強はアッパーの内側に配置し、シューレースと連動して大きな面積で押さえるタイプに変更。アウトサイドのサーモプラスチックの補強は省かれました。シュータンも薄くなり、ガムのような感触で甲に張り付きます。シューレースは平紐に変更されました。
足入れしてみると、がっちりとした履き心地だった前モデルに対して、とにかくソフトでナチュラルなフィーリングです。アッパー全体が柔らかくなったことにより、オーバーラップ部分のフィット感が向上。屈曲時のストレスもなくなりました。
さらに、もう一つのトピックスはワイドサイズ(2E)が登場したことです。足幅にかなりゆとりがあることに加えて、柔らかくなったアッパーのおかげで個性的な足型でも窮屈さを感じることはないでしょう。
ミッドソールにはBROOKS独自のクッション材、バイオモゴDNAを採用。ランナーの体重やスピードの変化に合わせて、クッション性と反発性を最適なレベルに自動的に調整してくれます。また、ミッドソールとアウトソールの間にはトレイルの突き上げから足を守るプレート、バリスティックロックシールドをインサートしています。
今回のバージョンアップは、トレイルモデルの中でも「CASCADIA」だけに装備されている4ポイントビボットDNAです。これは、フォアフットとヒールの左右4点に配されてサスペンションのような役割を果たし、複雑な起伏があるトレイルでバランスを効果的に維持することができる機能です。この4ポイントビボットDNAをソフトな素材に変更にしました。
アウトソールは前モデルから変更はありません。センター部と両サイドでラグのパターを替えて、さまざまな路面に対応できるようになっています。スティッキーラバーを採用しているので、濡れた岩などでも滑りにくくなっています。
トレイルを走ってみると、ソフトになった4ポイントビボットDNAは想像以上に好フィーリングでした。トレイルの凸凹でソールがねじれる場面での着地感覚がマイルドになったおかげで、長距離を走っても足への負担が少なくなりました。柔らかくなったアッパーとの相性も良好です。
アウトソールのグリップ感はオールラウンドで、フラットな路面からテクニカルなトレイルまで苦手なシチュエーションはありません。
「CASCADIA13」はある程度走っている方なら長距離用オールラウンドとして、初心者なら初めてのトレイルシューズとしてお勧めしたいシューズです。
CASCADIA13
カスケディア13
■価格/13,500円+税
■サイズ/men’s:25.0cm〜29.0cm women’s:22.0〜26.0cm
■カラー/men’s:2色 women’s:1色
■オフセット/10mm
購入はこちら ↓ ONLINE STORE |
■BROOKS http://www.brooksrunning.co.jp/ |
http://www.facebook.com/?ref=logo#!/brooksrunningJP