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salomon トレイルランニング

【Review】BROOKS「GRIT 6(グリット 6)」

より高品位のフィット感とグリップで
ナチュラル感覚を高めて原点回帰

ナチュラル系トレイルランニングシューズの先駆者としてデビュー以来、6作目となるBROOKS(ブルックス)の「GRIT 6(グリット 6)」。ドロップ(つま先と踵の高低差)4mmという低重心設計のコンセプトを継承しながら、進化を続けています。

2017のニューモデルはアッパーの作りが一新しました。足の細かい凹凸にフィットする柔らかい素材を採用し、下部を中心に3Dラバープリントによる補強を施してあります。アッパーの補強の強さでいうと、前モデルの方がしっかりしていました。しかし、これは、どちらが良いということではなく、「GRIT 6」が本来のナチュラル志向のフィッティングに方向性戻してきたのではないかと思います。

タンは薄いけれども少し硬さがあった前モデルから、薄さはほぼ変わらず、しなやか素材に変更されています。シューレースを収納するポケットも新設されていますが、まるで隠しポケットのように目立たないので、気づかない人もいるかもしれません(笑)。ご注意を。

フィットのフィーリングは極めて自然です。前モデルでは補強してある部分と、していない部分の差をはっきりと感じることができましたが、「GRIT 6」はフィットもナチュラル感覚になりました。もともと、他のシューズに比べてシューレースのセッティングがハト目約一つ分後ろにあるため、足の屈曲を妨げる要素が少ないシューズでしたが、今回のしなやかなアッパー素材と変更された補強によって、その特徴も際立ちます。そして、低ドロップ設計とも相まって、完成度の高いナチュラルフィーリングを得ることができます。

(左)グラデーションのような補強が自然なフィーリングに寄与。
(中)踵のように丸まったアイディーヒール。
(右)見た目は一緒でも素材を変更しグリップ性能が劇的にアップ!

ミッドソールには前作同様ブルックスDNAを採用。体重やスピード、走り方による衝撃の違いに応じて自動でクッションと反発をコントロールしてくれます。また、アウトソールとミッドソールの間にはトレイルの凸凹による突き上げから足を守るバリスティックロックシールドをインサートしています。

アウトソールは前モデル同様、六角形の3Dヘックスラグを採用。パターンの変更はありませんが、素材がリニューアルされています。「MAZAMA(マザマ)」にはじめて採用され、「よく止まる」と評判のスティッキー ラバーコンパウンドが「GRIT6」にもついに搭載されました。これで、ブルックスのトレイルランニングシューズはすべてスティッキー ラバーコンパウンドになりました。「GRIT 5」と比較してみましたが、少し滑りやすい路面に立って、ソールを少しスライドさせただけで、違いをはっきりと感じられました。数値的にはドライ路面で58%、ウエットでは70%以上滑りにくくなっています。

以前のレポートでも書きましたが、3Dヘックスラグは同じ形状のラグがちりばめられていますが、その向きは一様ではないので、多様なトレイルの路面状況に対応できます。得意なトレイルは硬めから少し柔らかめくらいのサーフェス。アスファルトも問題なくこなします。アウトソールの素材の変更に伴って湿った岩場などでの信頼性も格段に向上しました。

「GRIT6」は足を束縛することなく自由にしてくれるナチュラルランニングシューズとして原点回帰の方向性で完成度を高めています。ロードとトレイルのハイブリッドモデルとしても、オールラウンドなトレイルモデルとしても活躍してくれる、応用範囲の広いシューズだと思います。


BROOKS  ブルックス
GRIT 6  グリット 6
■価格/12,800円+税
■サイズ/メンズ 25.0-29.0cm ウィメンズ 22.0-26.0cm
■重量/272.1g(メンズ27.0cm)
■オフセット/4mm
■カラー/メンズ 1色 ウィメンズ 1色

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BROOKS_LOGOONLINE STORE
■BROOKS   http://www.brooksrunning.co.jp/
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