スポーツサンダルの機動力とアウトドアでの携帯性を併せ持つニュースタイルリカバリーフットウェア
国産初のリカバリーフットウェアブランドとして登場し、着々とラインナップを充実させているrig(リグ)。今回紹介するのはスライドタイプの「tetiva(テチーバ)」とトングタイプの「nohy(ノヘイ)」です。どちらもアスリートの遠征や登山時のテンバでの利用を考え設計された、新しい薄型のリカバリーソールを採用しています。
まずは、共通するソールから見ていきます。
この2モデルはリカバリーサンダルとしての機能を維持した中で携帯性を重視しているため、rigが今までリリースしたタイプと比べると、全体に少し薄めになっていますが、幅は同ブランドのロングセラー「mguu(ムグー)」よりも少しワイドです。
スタックハイトは実測値でフォアフット約14mm、ヒール約26mm。ドロップは12mmとなっています。
ソールは2層構造になっていて、足への負担が少ない柔らかい素材を上層に、適度なリバウンドと突き上げを和らげるしっかり目の素材を下層に組み合わせています。
ソールが薄い分、足の沈み込みが浅くなるため、アーチ部分をrigの他製品よりも約3mm高く設定することで同様のポンピング作用を得ることができ、硬質サンダルと比較すると膝腰などへの衝撃が約20%軽減され、ふくらはぎの血流量を1.5倍~2倍に増幅して回復を促します。
履いてみた印象は、薄型とは言うもののソールの厚みはしっかりと感じられて、石などを踏んでもダイレクトに突き上げられるような感覚はありません。
歩いた感覚はヒールとフォアフットの高低差とフォアフットのゆったりしたロッカーによって、重心移動を自然な形でアシストしてくれます。
また、ソール全体がフレキシブルなので足の屈曲にしっかりとついてきてくれるため、歩きやすさを感じました。ラグの高さは約2mmで足場の悪いところでもしっかり踏ん張れます。
また、ソールが薄くアッパーもかさばらないため、上下逆にしてアッパー部分を貼り合わせるように重ねることにより、バックパックのサイドや背面のポケットに格納しやすい設計となっているのも嬉しいポイントです。
それでは2モデルのアッパー部分の違いを見ていきます。
「tetiva」はフォアフットと足首の2箇所をウェビングでホールドします。ヒールは「nohy」と同じしなやかなロープを採用。トングがないのでソックスを履いたままでも着用可能。
また、ヒールのロープの後ろから足を入れればスライドサンダルとしても使用可能な2ウェイタイプとなっています。そしてどちらの履き方をしても足は同じ収まり方をしてくれるので違和感がありません。脱ぎ履きが多い時などに重宝します。
「nohy」は1本のロープと1本のベルクロ付きのウェビングのみで足をホールドします。アッパー素材が少なく、ミニマルなため、裸足感覚でリラックスできる一方で、しっかりと締め込めばジョグにも耐えうる安定感を持っています。
指で挟み込むトング部分は薄く仕上げられていて指間の擦れが気になることもありません。また、母指球部分がホールドされるので安定感のある歩行が可能です。
左が本来の履き方ですが、右のようにウェビングを通す位置を奥にすることで、より足首のフィット感を高めることもできます。
rigは、これまでさまざまなタイプのリカバリーフットウェアを開発してきましたが、機能を維持しながら携帯性を重視した「nohy」と「tetiva」が登場したことで、ラインナップがますます充実しました。リカバリーフットウェアも用途やスタイルに応じて履き分ける時代が来たのかもしれません。
nohy
(ノヘイ)
・価格:¥10,780(税込)
・サイズ:23〜29cm(1cm刻み)
・重量:約284g(27cm/片足)
・カラー:4色
tetiva
(テチーバ)
・価格:¥10,780(税込)
・サイズ:23〜29cm(1cm刻み)
・重量:約284g(27cm/片足)
・カラー:4色